とりもどせ「わたし」!
私と私じゃない存在が「違う」ことにずっと気づかなかった。
いや、わかっていたはずだった。本当は。
身近に居た存在。つまり、昔の友人、母親、父だったものが小さな半径にずっとちらついていた。そこでは都合のために「私自身」という自我を、人前で口に出せないように圧をかけてきた。その情景の記憶がまざまざと蘇ってきた。
人生はキャリアと表現されるように、積み重ねが大事なのだろう。
けれども、アイデンティティどころか自我を殺してきてしまった私に待っていたのは我慢とわずかな根性でしかない。これは世間から呆れられるスキルですらない惨めさなのだろう。
それでは、この地底から膝を立て腰を上げるにはどうしたらよいのだろうか。一つはできることだけやる。言い換えればできそうなことに手を出して負けることは禁止することだ。
二つ目は私が一番大事、私以外はそうじゃない。このスタンスを崩さない。
迷ったらこれが判断するよりどころになる。
こうして社会をサバイブできるはず。そしてお金の力で負い目を感じてきた自分を一つずつ叩きのめして、最高のビジュ、生活、なにもかも手に入れよーね!