アキレス腱断裂、保存療法で治す系おばさん②
【受傷当日夜から、両松葉杖+シーネ時代】
アキレス腱断裂したその日の夜。いままで感じなかったのが嘘のような痛みが。
いままでは皮膚が切れた膝が一番痛かったのに脚も痛い!重いシーネ(ギプス)をつけたことで、脹脛全部が布団の上で足を少し動かすだけで痛い。膿んで炎症を起こしている手足の傷も痛い。
ロキソニンを飲んでも痛みと違和感で、数時間も眠れない日がここから数日続きます。
こればかりは、痛み止めを飲むしか対処がないようでした。
そして痛みでろくに眠れない日々の中、家族と相談し、手術か保存療法かを決めます。
病院からのお話しをまとめると。
手術療法は、ギプスをつける日数が保存療法より少なくて楽。傷が残る。
保存療法は、傷が残らない。ギプスをつける日数長くて面倒くさい。
再断裂リスクや、装具になってからの治療期間はそんなに変わらないとのことで、コロナで手術日もすぐ決まらないこともあり、わたしは保存療法を選びました。
この判断については、いまもまだ保存療法でよかったか迷うこともあります。
なぜなら、あとからすぐわかるのですが、松葉杖のセンスが皆無だったからです。
掌に深い傷があったせいもありますが、やはり運動神経がないからか、体重移動が苦手で支える力が足りてないからふらふら安定しません。
松葉杖が上手く使えるなら、保存療法でもそこまでの不便はないでしょう。しかし、わたしの場合、保存療法での肝となる松葉杖が下手なためにできなかったことが多々ありました。
そのなかでも最も辛かったのは
段差を超えられないこと。
段差、階段が登れない事で、2階の自室に帰れない。風呂場にいけない。家の玄関を超えられないから介助がないと外に行けない。
とくに風呂場に行けないのは本当に困りました。
結局、シーネ時代の4週間近くは一度も2階にはいけず、洗髪は台所で、着替えはまとめて家族に持ってきてもらいました。
ちなみにこの暗黒のシーネ時代は道具を多用することで少し苦しみが緩和されます。
1つは、よくいわれることですが回転椅子です。わたしは背凭れありの小型タイプにしました。トイレ間に合わない問題はこれで解消。フロア移動が楽になり、両手があくので水をくむこともでき、初めて回転椅子がきた日はできることが広がって本当に嬉しかったです。
もう1つはバケツです。風呂に入れないため、台所で湯を貯めて体を拭いたり、患足をつけて温めるときに重宝しました。
あとは、道具とは違いますが、ゼライス!
安くコラーゲンを摂るために、飲み物には必ずいれました。口当たりどろどろするけど気にしない。
受傷一週間はこんな感じで主に絶望してました。
手足腰の怪我もなかなか膿が止まらず、まめに薬を塗って包帯を巻き直すのもきつかったです。