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退職届の前に勢いを叩きつけた。「こんな会社辞めてやるよ‼️」発言から10年。今も幸せに生きています。
#それぞれの10年
こんな発言をしたのは東日本大震災の年。当時僕は小規模の工場で製造の仕事をして働いていました。その会社はいわゆる家族経営。会社の役員は全て身内。関東、東海の3拠点あるうちの関東に勤めていました。
・派遣社員から社員へ
もともとは派遣社員からの引き抜きでトータル5年勤めており、昇級は年1回の3000円ペース。ボーナスは経営都合とのことで1度も受け取ったことはありません。孫請け企業でとにかくクレームには徹底しており、毎月のクレーム内容を名指しで掲示する会社でもありました。若い僕は違和感を感じるおろかクレームを出さない努力で必死でした。
・若手は自分一人。苦しい生活
ベテランさんしかいない会社。そんな環境で追いつくために自分なりに努力をし、いつしか僕の技術もベテランを追い抜くまで結果を出していき、報奨金欲しさに改善提案を繰り返し表彰されるまでに。でも一向に生活は苦しいまま。流石に違和感と不満も感じて負のエネルギーが爆発しそうな矢先に震災がおきました。
職場で地震に遭い帰宅後に甚大な被害をテレビで目の当たりにしてかなりのショックを受けました。当然製造業も大打撃。加えて計画停電も起き仕事も7割減らして営業していました。
もっとも現地の人を考えると仕事のウップンなんて微々たるもの。いや、むしろ幸せなのかもしれないと仕事に打ち込んでいましたが、自分に無理を言っても生活はウソやごまかしはきかない。
・努力は会社では実らない
それでも仕事も順調にこなしてはいましたが当然無理な仕事も増え、工夫をこらしてもうまくいかない。いわばクレームを連発。先輩方々も心配してくれて
「あなたが扱うマシンではできない、他のマシンにお願いするように言ってくるよ」
と、かなりありがたい言葉も頂き真面目にやってきことにやりがいも感じていましたが、社長の弟である常務がそこのいわば長。
「お前がやれ」と間接的に伝えれ、事務員の女性との雑談に忙しい常務にその時自分の中で何かが吹っ切れました。
憤りや考えがひしめくなか、もうこの瞬間しかないと決心しました。
・目先のガマンより先の道を決めた
その日の終業時に僕は無言のままロッカーにいき荷物を整理。
保険証と社員証を手に握りしめ常務の部屋にいき、相変わらず雑談している常務に向かって
「もうやってられません‼️今日でやめますわ😡」
と返却物を置いてそこを去りました。
周りは唖然。
すぐさま車に乗り込み会社を出ようとした時、突然運転席のドアが開きそこにはものすごいケンマクの常務。力ずくで車外に引きずり出されました。先程まで仕事中に女性と談笑していた表情とは全くかけ離れていた常務は一言
常務:「お前何いってるんだ‼️」
僕も驚きと興奮状態にありましたが常務に向かって
カミヤ:「だからさっき言ったでしょ?こんな会社辞めてやるよ」
常務:「今辞めても仕事ないぞ。明日も来い‼️しかもお前はもう30代半ばだろ‼️」
カミヤ:「僕はまだ20代前半ですよ。そういうところも普段から何も見ていないってことでしょ?」
常務:「・・・。」
それ以来2度と会社には出勤はせず退職届けを郵送で済ませました。
そんな10年前を思い出していました😊
その当時は若気のいたりもありましたが、僕の立場では必死に仕事についていくことが精一杯でもありました。しかし、現場のベテランの方々は評価をしてくれて時にはプライベートも様々な方がご飯に連れて行ってくれたりしました。
狭い会社なので「先輩にご飯を連れて行ってくれた」それだけでも常務が噂を聞きつけてくる。という居心地の悪い職場でもありました😅
僕はその会社で様々なことを学びました。確かに仕事は楽しくやるのがいいですがいつまでも、なかよしこよしで情が芽生え離れられない職場にかじりついていると生活は苦しいまま・・・そんなんことをずっと感じていました。
退職後はさらに良いこと悪いこと色々な経験をしました。当時は仕事がない大変な時期に辞めましたが、路頭に迷うことなくなんとか苦しいながらも生活をしてきました。
あれから10年。パンデミックという違う困難な状況ではありますが、決して諦めないで前向き思考にすると行動も生まれ、人生捨てたものではなくなる瞬間が必ずあります😊
仕事は慎重も大事ですが決断も必要になる時は何度かありますからね。その分岐点をどっちに進むのかそっと胸に聞いてみて決断しても良いかもしれませんね。
ここまで読んでくださりありがとうございました。😊
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