産院選びミスった!壮絶な出産の記憶3
つづきです。
突然の破水
B医師への不信感やC医師(名医)へのがっかり感はありつつも、東京の病院と比べて待ち時間も短いし、まあ何よりメインで診ていただいていたA医師への信頼はあったので特に大きな不安はありませんでした。
それよりも終わらぬ悪阻や実家での居心地の悪さの方が深刻、臨月に入ってからは一人でよく泣いていましたね・・・。
とにかく早く産まれて欲しい、そんな風に思いながらもなんだかんだ予定日は近づいて出産予定日の4日前、深夜のこと。
(あれ・・・なんかお腹痛いな・・・)
急に下腹部痛に襲われてトイレに行くとなんと出血してる!!
きた・・・!おしるしだ・・・!!
それと同時に尿意とは関係なくチョロチョロと水状のものが出ていて破水していると確信した私は、冷静に着替えをし、入院バッグも確認していざ病院へ電話をしたのでした。
電話に出ない。誰もいない。
もう何度目か。
総合病院だというのに電話に誰も出ない。何度かけても出ない。番号は確認した。どういうこと?
30分以上かけ続けてようやく出て、状況を話すと病院に来て下さいと言われ、母に伝えて車で送ってもらう。
(ちなみに二階で寝ていた母は、突然のことに気が動転して階段から転げ落ちそうになっていました。)
病院について事前に案内されていた病室のフロアにたどり着いたのですが、ナースステーションに誰もいない。
呼び出しブザーを押しても誰も来ない。
まだ陣痛は始まっていなかったので余裕があったものの、ここに来てもなお誰もいないってどういうことなの?
しばらくしてようやく一人の看護師(助産師?)さんが現れて、また状況を話すと、
「一応確認するけど、破水じゃなかったらまた自宅に帰ってくださいね。」
と言われました。
しかし、診察台にあがるまでもなくもう結構な量の破水が始まっていて、
「あー・・・破水だね。」
ということで陣痛室に案内されたのです。
いよいよ始まるんだ・・・!がんばれ、私!!
助産師も医師も来ない
時刻は早朝でしたが、東京の夫に連絡し昼頃には着くとのこと。
病院についてから1時間後には陣痛間隔が5分になり、激しい痛みと一人戦っていました。
子宮口は5cm。私の体は順調に準備が進んでいるものの、赤ちゃんが下に降りてきていないとのこと。
助産師さん、たまーーに来てくれるけどすぐいなくなる。
そしてようやく夫が到着した昼には子宮口全開となっており、もう産まれると思うと助産師さんにも言われ、私も陣痛がピークとなっていました。
しかし赤ちゃんがどうやら回旋異常であと少しのところで引っかかってるとのことで(へその緒も2回転首に巻き付いている)、分娩室に移動させてもらえない。
私は子宮口全開のまま絶叫、絶叫、絶叫、、、、、
正直思い出せないくらい死にそうな痛みに悶絶していましたが、なんとそのまま夜を迎えてしまったのです・・・。
止まらぬ陣痛。破水でベッドはびしゃびしゃ。食事も睡眠もとれないまま夜を迎え、私は限界を超えていました。
しかし昼よりも更に助産師さんは来ない。辛すぎる。辛すぎてナースコールで赤ちゃんが降りてきているかどうか見て欲しいと必死で頼むも、見ることなく、
「まだだねー」
と言ってまたすぐいなくなってしまう。
子宮口全開。回旋異常。完全破水。
「もう無理!帝王切開してほしい!!!」
と叫ぶも、助産師は
「下から自然に産んだ方が絶対に嬉しいから。ね?頑張って!」
と頑なに自然分娩を推される。(後にこの言葉に傷つくこととなる。)
そして
「先生が朝7時になったら来るから」
と言って、結局何も対応してもらえないまま朝を迎えるのです。
(文章で書くとあっさりですが、凄まじい痛みで絶叫しながら朝を迎えました。)
7時になって現れたのはC医師(名医)。
この時既に陣痛が始まってから25時間ほどが経っており、その間まったく休めていない私はさながら妖怪なような姿だったと思います。
それでもおさまることのない陣痛の波に絶叫している妖怪…いや私にC医師は
「促進剤入れようか」
え?!
促進剤ってあれじゃないの?陣痛が来ないとか弱い時に使うんじゃないの?
私、ずっと強い陣痛きてますけど!?!?!?これ以上痛くなったら絶対死ぬ!!!!!!!
夫からも帝王切開をお願いしてもらったが、やはり
”自然分娩した方が感動するよ、全然違うよ。お昼には産まれるだろうからそれまで頑張ろう”
と取り合ってはくれない。
結局促進剤の同意書にサインすることになり、コントロールの効かない指で名前を書いたのです・・・。
促進剤が追加されてからのことは、はっきり言ってあまり思い出せません。
まったく寝てない食べてない私にまだこんなに力があったのかという位、あまりの痛みに髪の毛を引きちぎろうと、のたうちまわってたと思います。
もう息もできない。何も考えることができない。ただただ猛烈な痛みに体中が裂けそうでした。
その間、1度見に来た女医が、相変わらず異常回旋で反対を向いている赤ちゃんを無理矢理ひっくり返そうと、子宮口に両手を突っ込み引っ張ろうとした。
更なる強烈な痛みに
「やめて!!!!やめてください!!!!やめてーーー!!!!!!」
と断末魔をあげる私。結局赤ちゃんの向きは変わらない。
そしてそのまま5時間、時刻はC医師が産まれるだろうと予告していたお昼に・・・。
つづく。