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産院選びミスった!壮絶な出産の記憶4
つづきです。
緊急帝王切開へ!
もう生きているのか死んでいるのかわからない状態の私のところに来たのは、ずっと妊婦健診を担当してもらっていたA医師でした。
(A医師なら分かってくれるはずだ・・・!)
次に医者が来たら、夫からも帝王切開を強くお願いしてもらうことにしていました。
A医師が見ても、促進剤を打ってからも赤ちゃんの位置は変わっていないとのこと。
もう破水してから何十時間たっている?促進剤しても無理。母体は限界。しかもそもそも回旋異常で出てこれないって分かっているのに何故頑なに帝王切開を認めないの?
わからないわからないわからない・・・もう、病院へ怒りしか沸かない。
夫もA医師に帝王切開して下さい!!!と強く訴える。
「そうですね・・・とにかく促進剤はやめましょう。あと、帝王切開するにしても14時半まで麻酔科の先生が空かないんです。それまでに赤ちゃんの位置が変わらなければ帝王切開しましょう。」
と、ようやくA医師によって帝王切開を認める言葉を聞くことができました!が!!!あと2時間半もある!!赤ちゃんどころか私は生きていられるの?
あまりのことに意識が飛びそうでしたが、ここまで30時間を超える激痛と戦ったのだ、あと2時間半で終わるなら(涙)
すぐに帝王切開の同意書を持ってきてくれたのでサインをし、促進剤を止めてもらいました。
陣痛が終わるわけではないけれど、促進剤の殺人的な痛みはそれからしばらくしておさまり、なんとかまた息を吹き返しました。
ついに出産!!
それからようやく14時半を迎え、私は別棟の手術室へ運ばれます。
通り道である他の科の患者さんたちが普通にたくさんいる中で陣痛の波が来ることに恐怖を感じました。(絶叫してしまうので)
手術室にたどり着くと、
「よく頑張ったね、赤ちゃんに会えるからね」
これまでの冷たい助産師や医師たちとは全然違う、優しい温かい言葉をかけてくれる麻酔科の先生や看護師さん・・・。
(私はこれまで他の手術を何度も経験しているので、帝王切開に関してもまったく恐怖心はありません。)
体を丸め、いざ麻酔を打つ体勢になった時、
・・・あぁぁあああ早く麻酔して!!陣痛来る!来そう!!!
という瀬戸際!ついにここに来て私の祈りが神様に届いたのか、ちょうど陣痛の痛みが来るのと本当に同じタイミングで
じわわわわわわ~~~~~~~~~~~~~~ん・・・・・・・
きたよ、きましたよ(涙)麻酔様ーーーー(号泣)
まさに約33時間振りに陣痛の痛みから解放された瞬間です。
「赤ちゃん見えてるからね☆」
私の手を握りながら実況してくれる優しい看護師さんの声を聞きながら、既に抜け殻状態となっている私は、この後すぐに訪れるであろう赤ちゃんとの対面に気持ちを切り替える必要がありました。
手術を担当してくれているのはA医師です!
なんだかんだで私は赤ちゃんが健康で無事に産まれてくれるのかという心配をずっと抱えていました。
元気な姿を見るまでは安心できない。どうなの?赤ちゃん生きてるの?
「あ!!赤ちゃん出てきたよ!」
(お願い!!!元気に泣いて!泣いてくれーーー!)
という心の中の祈りと共に、ついに
おんぎぁあああああ!!!!
産まれた!!産まれたよぉぉおお(号泣)
産まれた・・・けれど。
陣痛中に自然分娩を猛烈に推してきた助産師に抱っこされた赤ちゃんとついに対面。
産まれたばかりで目とかパンパン!にしても、デカい!こんなデカいのがずっとお腹に入ってたの?!信じられない!そりゃ苦しいわけよ!!
帝王切開なんてやっぱり産まれた実感は沸きづらいけど、ようやく妊娠発覚からの長く苦しい妊婦生活が終わった・・・。
ちらっと見て、触れることなくすぐに赤ちゃんは連れていかれてしまい、手術室に残された私はただただ横たわった抜け殻となっていました。
朦朧とする意識の中、手術室から病室へ運ばれる途中、父と母、夫の姿が見え、
「これからしばらくは家族や病院から労わられる日々が過ごせるのかな」
なんてトンデモナイ勘違いをして久しぶりに少しの眠りにつく私でした・・・。
つづく・・・