魔女畑のハーブでコットン糸を染める 魔女暮らし日記 2.22.2022
わたしは自然と共生する暮らしをする魔女を生業としていて、
自らハーブや野菜を育てる「魔女畑」を運営している。
魔女畑では、無農薬栽培、有機肥料とすこしの安全な化学肥料を使いながら、なるべく自然に、次の暦栽培をしている。
オーガニックや健康にこだわっているというよりも、単純に自ら育てた美味しい野菜を食べ、ハーブでティンクチャーやオイルを作って、無駄にせず、自給自足のような生活をしたいがためにやっている。
栽培の管理や料理をすること、ハーブを加工することなどは手間がかかるが。
スーパーで食べ物や化粧品を買うよりも育てたものを使うほうが自分に合っているし、ゴミを減らすことができるのでエコだ。
山形県は素朴な場所なので、電車も乗らないし、デパートも近くにない。
スターバックスはやっとできたけど、チェーン店はどんどん撤退するほど、人が少ない。
都会で生活する人からは「なぜそれで生活ができるの」と言われるが、農家が多いので食べ物には困らないし、家賃も固定資産税も安いし、水もうまい。
お金を使う施設もないが、今は通販があるので必要なものは手に入る。
都会の空気も好きだけど、おしゃれさよりも暮らしの満足度のほうを優先してしまうのだった。
さて、夏に茂ったハーブは乾燥してストックしているのだが、なにぶんハーブはたくさん茂るので、使おうにも持て余す。
ハーブティーを毎日飲んでも余る。
お酒や料理に加工しても余る。
化粧品を作っても余る。
お風呂に浮かべてもまだ余る。
(黒猫魔術店で販売しているマジカルな調合品は満月か新月で収穫するものなので、これは余らない。
むしろ少ない。だからここで言ってる余らせてるハーブは、それ以外の時期に収穫したもののこと。)
もっと大量消費できる術はないものか。
…とひらめいて、思いつきでやってみたのがこちら。
ハーブ染め。
これ、そうめんじゃないよ。
コットン糸をローズマリーで染めている。
しかも余ってたローズマリーティンクチャーwithスピリタスを入れているので贅沢な染液。つまりアルコール抽出。
つけている間は濃い色に見えるが、完成形はほとんどベージュに近い薄い草色のような色になる。
なので、ティンクチャーじゃなく、もっとハーブをわんさか投入して色素抽出したほうが濃い色になるのだとわかった。
そこで
濃い色に定評があるらしきタマネギの皮をわんさかいれたもの。これは水で煮出す中性抽出。
バタフライピーをわんさか投入してお酢で酸性抽出したもの。
これはためしの巾着を入れたところ。
紫〜赤の色素は、酸性抽出して40度以下で煮出すと色素が飛ばないらしい。
パンの勉強の時に温度管理は重要だと知っていたのでここらへんは苦ではない。
そしてできあがったものがこちら。
上から
バタフライピー(酸性抽出、ミョウバン媒染)
ハイビスカス(酸性抽出、ミョウバン媒染)
ローズマリー(アルコール抽出、ミョウバン媒染)
タマネギの皮(中性抽出、ミョウバン媒染)
初心者用の本を買って、その通りにやってみたりしたが、それだと全然薄い。
濃い色にしたくて試行錯誤。(これでも濃い)
テキストよりもハーブの量を多くして染液を抽出したりしているが、もうね、最終的に目分量だわ。
ハーブの色素については、長らくティンクチャー作りでその違いがなんとなくわかっていたし、このくらいの量入れればこのくらいの濃さになるかな?と思っていたしね。
プロの方から見たらテキトーにやりすぎてて怒られそう…
結果として、タマネギ、あんた最強ね!
意外とバタフライピーは薄紫の藤色みたいになって綺麗。(ぜんぜん元と違う)
ハイビスカスとローズマリーは、もう少し濃さがほしかったよね。
それにしても、この糸、ハーブのいい香り…
染めたはいいがこれで何編もう…
そして、他にもいろんなハーブが余るので染めたいんだけども、たぶんぜんぶ緑になる予感…
セージ、ローズゼラニウム、ワームウッド、ラベンダーなどなど…
さらに、ハーブ染のいいところでもあるのだが、自然に色が褪せる。
というか、時間経過とともに色褪せするのは普通のことだけど、その感覚が麻痺している人は多いよね。化学的な技術の進歩でいいことなんだけど、色落ちしないことを当たり前に思っている。
たぶんお湯で洗えば落ちが早いと思うんだな。
雨に当たっても落ちそうだな。
なので染め物は、その後の活用のことまで考えるとだいじに使わなきゃ!と思える魂こもったものだなあ。
…ほんと、何編もう(笑)
今日も善い一日を!
今日はにゃんにゃんの猫の日らしい。しかも綺麗に2が揃ってるし。
猫好きな人におすすめ、猫忍!
この雰囲気が癖になる(笑)
サポートして頂けたら、魔術研究の支援に使わせて頂きます。皆様により良い情報とデータを開示することで生き生きとした魔女活・魔術ライフになるよう願っています。