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逆風と追い風

① 再生エネ株に資材・金利高の逆風 迫られる成長モデル転換

再生エネ企業は成長モデルの転換を迫られている。低利調達した資金で設備投資を拡大することで成長してきたが、採算が合いにくくなった。資金調達コストが2%上がると、太陽光、風力の発電コストを20%増加させるという試算もある。
(中略)
各国政府が積極的に支援していることから、将来にわたって投資額の増加は確実視されている。ところが、ミクロレベルで見えてきた混沌とした姿は、こうした明るい展望と乖離(かいり)し始めている。現実には、資源、人件費の高騰と金利の上昇によって、当初計画した投資額では足りず、事業の縮小を迫られる再生エネ企業が増えている。

日本経済新聞

ここ最近の株式市場を見ていても、エネルギー関連株が上昇してクリーンテック系はさえないにゃ。けど、ここで再生可能エネルギーは終わった、普及しないと考えるのは拙速で、たまにはうまくいかない時期もあるものと考えて、脱炭素の大きな流れは変わらないと捉える方が賢明かにゃ?

② EU、風力でも「脱中国」

風力発電タービンはデンマークのベスタスとスペインのシーメンスガメサ・リニューアブル・エナジー(SGRE)、米ゼネラル・エレクトリック(GE)が世界シェアの大半を押さえていた。国際団体の世界風力会議(GWEC)の調査では、22年には金風科技(ゴールドウインド)など中国勢のシェアが6割弱に達し、欧米勢を上回った

日本経済新聞

脱炭素の急先鋒であるEUにゃんだけど、肝心のメーカーが中国勢に押されまくって、このままだと雇用が奪われると訴える極右政党が台頭してくるから、じゃあ中国を押さえつけろという感じににゃってるらしいにゃ。
金利高とか資源高以外にもこういう政治的な要因も脱炭素の逆風になってるにゃ。

③ 【Market Beat】緩和頼みの不動産株高

米ピッチブックによると不動産ファンドの待機資金は22年末時点で4278億ドルと過去最高レベルに積み上がる。そうしたマネーを引き寄せるのが世界でも数少なくなった日本の低金利環境だ。
CBREによると東京の上位オフィスに投資した場合の利回りは2.3%程度と主要都市で突出して低い。だが、そこから長期金利を引いた「イールドスプレッド」は上海と並んで大きく、資金調達コストを考慮すると利ざやが稼ぎやすい環境だ。ロンドンや香港では利ざやがマイナスになっている。

日本経済新聞

唯一と言っていいのか、低金利という追い風がビュンビュン吹く日本の不動産市場に行き場を失ったお金が集まってきてるにゃ。賃料は全然上がってないんだけど、低金利のおかげで高金利の国と比べたら全然稼げるらしいにゃ。
シティグループ証券の阪上亮太株式ストラテジストは「日本のインフレストーリーに投資する上で、不動産セクターは中心に位置する」と言ってて、これはきのうかおとといの記事でも紹介した海外の投資ファンドの人も同じようなことを言ってたにゃ。

今のうちに不動産株も仕込んでおいた方がいいかにゃ?

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