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来年のキーワードを探る


① AGI

オープンAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)が11月17日に同社の理事会で突如解任された「お家騒動」。ロイター通信は関係者の話として「Q*(キュースター)」と呼ばれる研究プロジェクトの存在が背景にあったと報じた。
(中略)
AI研究の第一人者であるモントリオール大学のヨシュア・ベンジオ教授は日本経済新聞の取材に「Q*は人間との大きな差だったAIの論理的思考や数学的能力を飛躍させた可能性があるといわれる。一連の報道が事実なら、予想より『AGI』の実現が近づいているはずだ」と指摘した。

日本経済新聞(シリコンバレー=渡辺直樹、AI量子エディター 生川暁)

AGIは「Artificial General Intelligence」の頭文字を取ったもので、「汎用人工知能」と訳されてるにゃ。投資に例えるならAIがパッシブ型の投信で、AGIはアクティブ型の投信といったところかにゃ? AIといえば何かを学習させて使うっていう感じだけど、自ら学習もできて問題も解決できたり、人智を超える力を持てるようになるとか。
「AGIが自己保存という目標を持ち始め、人間と対立すれば、文明の崩壊を招くとの主張もある」そうで、来年あたりはきっとこのAGIを巡る開発競争や議論が熱を帯びて、AGIというワードが出てくる機会も増えてきそうにゃ。

② 利下げ

「難所を通過した」。米ゴールドマン・サックスはインフレ退治のための引き締めが終わり、24年は景気後退なく物価が下がる軟着陸(ソフトランディング)を予想する。こうした楽観論が市場で増えている。
(中略)
もっとも、米景気の軟着陸には懐疑的な声も消えていない。オランダの運用会社ロベコは「圧倒的なコンセンサス(中心的な観測)になっている米経済の軟着陸はおとぎ話のような結果」とみる。
世界のインフレ低迷につながってきたグローバル化の流れが反転し、生産コストが増すことで「コア・インフレ率は最終的に3%を大きく下回る水準で安定的に推移することはない」(同社)とみているためだ。

日本経済新聞(佐伯遼)

連日のアメリカ連銀総裁たちからのハト派発言で完全に利上げ終了ムード一色に。果たして来年は利下げするのかしないのか、そのタイミングを巡る駆け引きが続く一年になりそうにゃ。なんとなく市場のコンセンサス的には「1%」の利下げが行われることににゃってて、この1%を超えれば想定上に景気が悪化してることににゃってハードランディングに傾くし、1%以下、もしくは利下げなしであればインフレ再燃、再利上げ懸念に逆戻りみたいな状況が想定されるかにゃ?

③ 中国

――足元の中国経済の不調をどのように捉えていますか。

「外国メディアの多くは中国経済について悲観しがちだが、自動車産業は好調で、全体として景気は底堅い。特に電気自動車(EV)は世界的な移行期に入るなかで、中国製の優れた商品が至るところでみられるようになった」

日本経済新聞

仮に中国景気が上向けばアメリカのソフトランディングも硬いかにゃ? もしくはまた商品市況が加熱してインフレ再燃? 今年はディスられまくって投資マネーからも総スルーをくらった中国の行方も引き続き注目にゃ。

もう12月? 信じられにゃい。

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