【第三弾:考察編】経営コンサルって何してる?【コンサル案件全容公開①~③】
経営コンサルって何をしているのか?
私が実際に受注した8か月間の長期に及ぶコンサルティングプロジェクトの全容を公開します。
全3連載で、今回は【第三弾:考察編】です。
こんにちは、株式会社クロコという会社を経営しております谷田部といいます。
2020年7月に会社を作り、人材にかかわる仕事をしております。
本日の谷田部の流儀は、【【第三弾:考察編】経営コンサルって何してる?【コンサル案件全容公開①~③】】について書きたいと思います。
本投稿を読んでほしい方は以下の通りです。
・経営コンサルってどんな仕事の仕方をしているのか気になる方
・日系コンサルに興味ある方
全体情報
期間:2020年8月~2021年4月
業種:人材関連企業(非上場・社員数百名・全国支店展開)
依頼内容
①組織再編(営業部立上げ)
②組織再生(リストラクチャリング)
③マーケティング支援(集客)
④業務フロー最適化支援(KPI設計)
⑤社内システム構築支援
※小難しく書きましたが、なんでも屋さんです。(笑)
考察
※多すぎるので各項1つに絞ります。
①経営コンサルが出来る/出来ない事
出来る事→目視できる課題(負)
経営コンサルは万能ツールではありません。課題が明確な時に一番力を発揮する可能性が高いです。
例:売上を●%上げたい。経費を●%下げたい。幹部人材を●人採用したい等
つまり目視できる課題が明確かどうかが重要だと思っています。
多くの会社の方は経営コンサルは課題の抽出が得意だと思っているかもしれませんが、それは大きな間違いです。
課題というのは様々な側面があり、それをその会社で働いたこともない人間が正確に抽出することは不可能だと実体験から断言できます。
しかし、課題が明確であればどのようなプロセスを経て実行段階に移行すればどの程度の効力が発揮できるかなどのロードマップを作ることは会社に働いていない=しがらみがない分経営コンサルに任せた方が早いし、正確です。
出来ない事→根本的解決
会社が傾くときはどのような時か?
①景気が変化する(マーケット含む)
②会社内部が腐敗する
しかないと考えます。
では、経営コンサルはこの①②を解決できるでしょうか?無理です。(笑)
①については、その変化に沿って、経費を圧縮する。新サービスを開発するなどのコンサルは出来ますが、根本的な景気を変えることは出来ません。
②については、会社は頭から腐るというのは有名な話です。
トップが会社を私物化(トップダウンとは違います。)し、マーケットに対して誠実に向き合わない事で起こる自滅行為です。
こちらについても、内部のフローを変えたり、組織再編、再生を実行することは可能ですが、根本的には社長が変わるなどのインパクトが無い限り傾きを戻すことは難しいです。
②経営コンサルで経験できる/学べる事
経験できる事→経営の練習が出来る
既にビジネスが軌道に乗っている会社の栄枯盛衰が手に取るようにわかります。
PLやBSを見ながら、どの要点を押さえていくかなども学ぶことが出来ます。
これは経営コンサルを経験するかなりのメリットです。
学べる事→主観的視点と客観的視点の使分け(フォーカスイン/アウト)
経営コンサルは数字だけで物事を語るような机上の空論ではだめです。
現実的ではないです。また、主観的な成功体験に基づいたアドバイスでもだめです。
そのような主観的過ぎても、客観的過ぎてもいけない仕事が経営コンサルです。
私も初めは主観的に関与しし過ぎてしまい現場の方々を混乱させてしまっておりました。
その後は客観的視野も取り入れ、このタイミングの話は客観的か、主観的かを常に選択し、話をするというとても頭は疲れますが、普段学べないことを学ぶことが出来ました。
③経営コンサルでやり残した事
ビジネスマッチング
既存事業に対してシナジーのある業務提携や、よりインパクトのあるM&A等の提案をしたかったというのが本音です。
まだまだ経験、人脈不足だと痛感しています。
谷田部主観コメント
今回考察編ということで、私が経営コンサルでかかわった中で正直に思っていたことを記載しています。
こんなことを言ってしまっては本末転倒ですが、経営コンサルでは無力感を感じることが多々ありました。
会社員として組織をマネジメントしていた時と違い、人を動かす、組織を動かす、会社を動かす際に必要なパワーは何倍も必要だと感じました。
社員として働いている人にもプライドがあり、私はそれを否定し既存の考えを壊すことも時にはしなければいけない立場だったのでマネジメントについては改めて考えさせられました。
そのほかにも【第一弾:時系列編】【第二弾:成果編】を投稿させていただいておりますので、ご興味ある方は是非チェックしてみてください。
これにて3連載は終了です。この投稿が少しでも役に立てば幸いです。
以上です。
またよろしくお願いいたします。
株式会社クロコ 谷田部
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