外国人が最も住みやすい国はどこか?【世界の駐在員レポート2022】
僕はインドネシアのバリ島を拠点にしているのですが、バリ島は外国人の移住者が非常に多い場所として知られており、それだけ外国人(おもに西洋人)が住みやすいと感じる場所であるともいえます。
で、気になったのが【外国人が最も住みやすい国はどこか?】という疑問でして、今回はこれをテーマにして調べていこうと思います。
駐在員レポート2022
見つかったのが、世界の駐在員コミュニティであるInterNationsが毎年発表している『駐在員レポート2022(Expat Insider 2022)』というもの。
このレポートは177の国籍、181の国や地域に住む11,970人の駐在員を対象に行なわれたもので、16のカテゴリーで構成される5つの指数をもとに、52の国をランキング形式にしているんだとか。
5つの指数というのは、以下のようになっており、
「生活の質」:インフラ、治安、健康面など
「定住のしやすさ」:外国人を受け入れてくれるか
「労働環境」:ワークライフバランス、給料、雇用文化
「外国人の生活」:手続きの容易さ、言語が通じる、住居の見つけやすさ
「個人財務」:物価の安さ、貯金ができる
「住みやすい」ということを、様々な要素から評価していくといった感じですね。なかなか信頼できそうなレポートです。
それでは1万人以上の駐在員たちが選ぶ「最も住みやすい国」はどこなんでしょうか?
住みやすい国トップ10
結果はこちら。
1位:メキシコ
2位:インドネシア
3位:台湾
4位:ポルトガル
5位:スペイン
6位:UAE
7位:ベトナム
8位:タイ
9位:オーストラリア
10位:シンガポール
47位:日本
52位(最下位):クウェート
1位はメキシコ
なんと駐在員が評価するもっとも住みやすい国はメキシコでした(かなり意外)。
「生活の質指数」が24位とさほど評価が高くないものの、「定住のしやすさ指数(1位)」と「個人財務指数(2位)」でダントツの高評価となっております。
とくに「定住のしやすさ指数」に関しては、地元民のフレンドリーさ(1位)、友達の見つけやすさ(1位)、外国人を歓迎する文化と雰囲気(1位)とすべてのカテゴリーで1位となっていて、メキシコ人の陽気でフレンドリーな国民性がとても好まれているようです。
またコスト面に関してもメキシコの物価や住宅コストの安さが評価されており、余裕のある駐在ライフが送れそうな感じです。ほかにもレジャーの多さ(2位)、ワークライフバランス(4位)、住宅の見つけやさ(4位)で軒並み高評価を獲得していてかなり満足度が高そうですな。
2位インドネシア
これまた意外といえるのが、私も住んでおります2位のインドネシア。
1位のメキシコと同様、地元民のフレンドリーさ(2位)、友達の見つけやすさ(2位)、外国人を歓迎する文化と雰囲気(2位)と国民のフレンドリーさが高評価の要因のようです。
さらに、生活コストの安さをあらわす「個人財務指数」で3位となっているほか、住宅の見つけやさ(2位)、言語が通じる(6位)と外国人が生活するうえで必要不可欠な要素を満たしているのも高評価につながったようです。
しかしながら、交通、環境と治安、健康と幸福度、安全性などで構成される「生活の質指数」では41位となっており「快適さ」という点では決して住みやすいとはいえないよう…。
日本は47位
そして日本はというと、下から6番目の47位という結果でした。
「生活の質指数」では17位と悪くはないものの、地元住民のフレンドリーさ(39位)、友達の見つけやすさ(45位)、外国人を歓迎する文化と雰囲気(46位)、言語が通じる(最下位)などの項目で軒なみ低評価となっており、外国人に対して閉鎖的な国民性が浮き彫りになっちまいました(メキシコやインドネシアと真逆)
ほかにもワークライフバランス(47位)、労働文化と満足度(50位)と、日本のブラックな労働環境も世界に露呈しちゃう残念な結果に…
結論
ということで【外国人が最も住みやすい国はどこか?】の結論はこちら。
メキシコが最も住みやすい国!
でも住みやすいって色んな要素があるから難しいよね
ということになりました。
「住みやすい」とひとくちに言っても、インフラ、労働環境、地元民の性格、物価、生活上の手続きなどいろいろな側面があるわけでして、結局どれを重視するかは個人の価値観によるよなーという感想でした。
それではまた次の問題で!