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【Connecting the Dots】〜点と点が線になり、縁を紡いで円になる〜Vol.1
元来、"自分語り”が好きでも得意でもないのだけど、
「自分が何者であるか」を掴むカギは自分の中にある。
そのことに気がつくまで僕は、たくさんの壁にぶつかり、
遠回りし、迷い、傷つき、人生をすり減らしていた。
「Connecting the Dots(点と点をつなぐ)」
スティーブ・ジョブズが語ったこの概念は、
今では僕の生き方の指針となっている。
人生にはいくつかのターニングポイントがある。
それが意図的なものなのか、
偶然のものなのかは、その時にはよくわからない。
ただ、何かが終わり、そして何かが始まるのだという、
漠然とした予感だけが、肌に触れる風のようにまとわりつく。
その時、僕はまだ何も知らない。
この小さな点が、どこへ向かう線の一部なのかも。
ただ、どんなに無意味に見える点であっても、
やがてそれがつながり、何かを形作るのだとしたら、
それは少し悪くないことのように思える。
点と点がつながり、線になり、やがて円を描く。
それは時に計算されたものではなく、意図しない方へ伸びることもある。
けれど、どこかでそれが必然だったのかもしれないと思う瞬間がある。
だから僕は、今日も点を打つ。
それがどこにつながるのかはわからなくても、
たとえ何も見えなくても、
ただ、静かに点を打ち続ける。