犠牲が正当化される事由について<反出生主義>
反出生主義について考える時、個人における反出生主義と社会における反出生義の二つの議論の土俵がある様に思われる。
前者においては「生誕害悪論」と「QOLの議論」が焦点となり、後者においては「功利主義」や「義務論」が焦点になるものと思われる(実際の議論は複合的に入り混じっている)。
特に反出生主義における実際の議論の中心は前者、すなわち「生まれてくることは当人にとって良いことか?」という議論である。焦点となっているベネターの非対称性論証に対する議論などはまさにコレだ。ベネターはそ