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ホンモノの道具には魂が宿る
私がまだ幼かった頃の大人たちは、よく言ったものです。
ものごとが上手になりたいのなら、使う道具を大切にしなさい。
くろがねです。m(__)m 今日も遊びに来てくれて有難う。
今日は、ギターのメンテナンスについて、ギターに詳しくない方にも
解るように、簡単な解説を交えた記事をと思います。
では!スタート。
14年前に創った曲を、リミックスして弾こうとした所、
チューニング(ギターの弦の調音)を低くして弾いた曲であったことを
すっかり忘れていました。
通常のギターは一番太い6弦がE音(ミ)ですが、
ダウンチューニングは、E♭やDに下げます。
昨今は、CやBまで下げるケースもあるみたい・・・
6弦ではもはや対応できない。。
手元のギターをチューニングダウンしても良いのですが、
色々とギターによって弾き心地や特性が違うので、
ダウンチューニングに適したギターを押し入れから引っ張り出しました。
ダウンチューニングに最適なギターとしては、弦が7本ある7弦ギターなのですが、
わたしは7弦は持っていないので、所有のギターの中で、
ネックの長さが一番長いフルスケールのギターを使います。
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ちなみに、先日の記事で紹介したグリコ(グレコだよ)ギターは、ミディアムスケールといって、ネックが少し短いギターです。
フレットという、ネックを半音で区切る金属のバーの間隔が、フルスケールより少し短いので、指を素早く移動させるフレーズには有利です。
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ミディアムスケールには、ピッチ(音程)が不安定という弱点もあります。(熟練のビルダーが作るギターは、ミディアムスケールでもピッチに不安が少ないです。が、そういうギターは、値段がべらぼうに高い!)
で、話は戻りますが、フルスケールのギターを引っ張り出した所、
暫く弾いていなかった事もあり、パーツのくすみや、弦の劣化などが酷く、
少々気合をいれてのメンテナンスが必要と思い、
約半日がかりで、メンテを実施しました。
古い弦を外して、取り外せる金属パーツは外します。
テンションバー・ブリッジ・バックスプリング・ピックアップ・エスカッションマウント。
外した金属パーツは、研磨剤で磨きます。
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ブリッジもその気になればコマまでバラバラにする事も可能ですが、
今回は綿棒などを使って、バラさずに清掃で済ませました。
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フレットも研磨剤で磨いたあと、指板と呼ばれる、ネック表面を覆う木材には、レモンオイルを少量塗布します。綿棒などを使って優しく塗布してゆきます。
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暫く時間を置いて、オイルが馴染んだ頃を見計らって、
外した金属パーツを元に戻し、新しい弦を張ります。
ボディを柔らかい布でよく拭いて、出来上がり!
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磨いたフレットは、驚くほど滑りが良くて
ビブラートの掛けやすさはメンテナンス前の比ではありません。
逆に、滑らか過ぎて指が追い付かないという現象が(笑)
出来る事ならば、常にこのピカピカを保っていきたい所ですが、
色んな楽曲に対応しなければならない場合は、どうしても複数本のギターを用意しなければなりません。
全てのギターの弦を頻繁に替えるのは・・・予算的に無理w
※弦6本セットは約700円。高価なものだと1,500円もする。
そんなわけで、都度、必要に応じてが実際のところです。
今年の北海道は、7月から雨と高湿度が続き、
ギターの弦もあっという間にサビました。
ケースに入れておけばいいのだけれど、
それだとネックに問題が・・・
演奏が終わったら都度、拭きあげれば長持ちしますが、
やはり根本的な定期的なメンテナンスは、必要です。
場合によっては、楽器屋さんやプロのギターテクに依頼するのも手ですが、
ギターは構造がそれほど難しくないので、出来るメンテは自分でやったほうが、リーズナブルです。それにいじれば愛着も深くなるし、不具合が出た時も、スグに対応できる。
わたしの場合は、フレットのすり合わせや交換、ネックの調整など、ギター生命にかかわる作業はプロに任せますが、それ以外は、例えば内部配線も自分で処理します。人から習った訳でなく、自分でいじっているうちに自然と覚えました。
道具を大切にする人は、上手になる。
まさにその通りだと思います。
そして、本気の意気込みで弾き込まれたギターには、
魂が宿る。とわたしは感じます。
先日のグリコ(グレコね、しつこい?)ギターは、まさにそれで、
前のユーザーが如何に本気でギターに取り組んでいたか。
ギターを見るとわかるのです。どれくらい愛されていたのかが。
眺めているだけで、弾きたくなる。実際に、弦をハジくと何とも言えない気持ちよさがあります。(無限エダマメを遊ぶ感覚に似ている?)
そういうギターに出逢い、所有し、弾き込むことで、更に演奏技術は向上していきます。鳴らし続ける事で、ギター自体も更に鳴り増す様になる。
良いギターは、良いギターリストを育てます。
※高いギターが良いギターと言う事ではありません。ウン十万円もする高級ギターだって、全然鳴らない・・・そんな事しょっちゅうありますし、ジャンク屋で拾ってきたギターが恐ろしい程鳴る事もザラです。
つまりは、良いギターを弾く事は、上手になる要因だという事です。
そして、それを大切に扱えば、長く手元に居てくれますが、
愛情が尽きた(足りない)ときは、手元から離れて行ってしまう。と、わたしは思います。
そんなわけで、何にでも言える事ですが、ものごとが上手になりたいのなら、道具を大切にしましょう。こだわりましょう。
ちなみに今回メンテナンスしたギターとは、17年の付き合いになります。
出逢いは、ハードオフでした(笑)ソフトケースすら付いてなくて、
ギターを素で持ち帰った想い出が。こんなに長く付き合うと思っていなかったけど、何年か経るうちに、激鳴りに変化していきました。多少ブーミーさはありますが(PU出力が大きい)中音域の豊かな倍音が特性です。HAMERというメーカーはハズレが少ないのではないかと、個人的に思います。
さて、長くなってしまったので、内容が逸れてきたので、そろそろ切り上げたいと思います。
そして最後に、、、もちろん、道具だけじゃなくて、奥さん(旦那さん・彼氏・彼女)も大切にね! と、脈絡なしのオチを付けて、
今日も最後までお読み頂き有難う御座いました。
では!また!