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第3の封印

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私はどこにでも行けるが、どこにも行けやしない
どこかに行きつくためにも、どこかに向かわなければ
不安と希望が入り混じり、その一歩が重く鉛のようだ

表紙写真からインスピレーションを受けながら書いた詩です

 

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止まることは、腐敗を受け入れること
ドロドロに溶けた根が体内に張り巡らされ、精神をも溶解させる
発狂する気力さえも奪い、人としての尊厳までもなかったことにする

分かっている
分かっていたことなのだ
私は、まるで拘束具に絡めとられたかのような右腕をギリンジギリンジと意味もなく虚空へと伸ばしてみた。

何も起きやしない

当たり前の話だ
しかし、その行為をしなくては、それこそ人として全てを終えるんじゃないか、そう思えた

動き出さなくてはならない
歩き始めなければならない

動けば何かが起きる
歩けばここではないどこかにたどり着く
何が起きればいい? どこへ行けば変われるというのだ?
そんなことは愚問に過ぎない
とにかく今は、腐り果てて腐敗臭を放つヘドロの沼地に溺れないためにも動き出すことを決意しなければならないのだ

何者かが解き放った呪縛を振り解き、赤黒く染まる虚空に逆襲してやるのだ
何者かが誰かは知らない
もしかしたら己の身に返るだけなのかもしれない
だが、それがどうしたという

むしろ、自らの体にその逆襲が降り注がれるというのならば、それが糧となりエネルギーとなり暴発させ、ここではないどこかへ飛ばしてくれるはずだ
そんないかれた話、歓迎しようじゃないか

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