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ワンオペで挑む展示会の実情と工夫

昨今、多くのビジネスマンが抱える問題の一つは、「限られたリソースでどう最大の成果を出すか」です。私自身も、展示会において一人でブース運営を担当する機会があり、そこでの経験から得た教訓を今回お伝えしたいと思います。

ミニブースの魅力とワンオペの現実

大規模な展示会、例えばギフトショーでは、通常3メーター四方のブースを構えることが一般的です。
しかし、中小企業や個人クリエイターに向けた特別ブースであれば、1メーター×2メーター程度のミニブースがあります。このサイズならば、なんとか一人で対応することも可能です。しかし、実際の運営は想像以上にハードです。ワンオペの運営は、効率を求められる反面、準備と工夫が非常に重要となります。

ワンオペ成功のカギは「事前準備」と「コンテンツ力」

ワンオペで効率的にブースを回すためには、事前に動画やプレゼン資料を準備することがポイントです。

ワンオペですから、
お客様との対応中、他の来場者にお待ちいただく時間が発生するのは避けられません。
少しお待ちいただいているその間に、商品説明や実績紹介を行う動画を流すことで、来場者の関心を維持することができます。
もちろん予算があればプロにお願いして動画を作るのがベストですが、プロに依頼するほどの凝った動画でなくとも、スマホで撮影した画像をいれ、パワーポイントで簡単な字幕やBGMを付けたものを動画に書き出した内容でも十分に効果があります。
(伝わる内容に作るのは、大切です)

私自身、展示会で動画を使用するようになってから、バイヤーとの商談がスムーズに進むようになりました。
「こんなシンプルな動画で大丈夫ですか?」と尋ねられることもありますが、簡単な動画で十分にアピールできるのです。
さらに、導入後のサポートも含めたPR動画を提供すると、卸さんがバイヤーさんへ提案に行かれる際に、商品紹介の動画を見ていただいた上で商談ができるとバイヤーの検討プロセスもスムーズに進むと感じています。

ワンオペの「見えない負担」と体力維持の工夫

一方で、ワンオペには見えない負担がつきものです。

団体でのブース(商工会議所や都道府県などの出展ブース)ではなく、周囲にサポートを求められない状況では、体力面での限界との戦いでもあります。
そのため、私は必ず軽い休憩を取れるような工夫をしています。
ブースを離れることができなかったとしても、ブースが見える、ちょっと離れた他のブースの方の邪魔にならないところで、ホットドリンクを飲んだり、小さな甘いお菓子を常備し、気分転換できるようにしています。

ずっと同じ姿勢で立ち続けるとつかれてくるので、片付けや展示をしなおしているようにしながら「ちょっと体を動かす」。
かかとの上げ下げ運動をしたり、屈伸運動をする。
足腰の疲労を軽減するために、サポーターや着圧靴下を利用したりすることが効果的と感じています。

最後に

展示会はビジネスのチャンスを広げる重要な場です。

ワンオペは正直おすすめしません(^^)

展示会は他出展者の取組が一番の勉強にもなりますので、できれば二人になる日を1日でも設けて、周りのブースや出展社のとりくみを見ることも大切だからです。

予算やスケジュールの都合で一人で挑む場合、効率よく運営するための工夫と、体力を維持するための備えが欠かせません。
もしワンオペでの展示会出展となったら、ひとりでできるように、準備を万全にして挑んでください。

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黒田弥生/プロダクトデザイナー
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