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存在感示す専門ESG評価機関

以下の通り、3月中旬のファンドマネジメント講座で「ESG評価機関の取組み」について講演させていただくことになりました。昨年9月に引き続きの再登板です。ご興味がございましたら、ぜひご参加ください。

本講座では私自身の経験を基にESG要因を総合的に調査する総合評価機関の実務についてお話しています。その中でESG評価機関の設立や合従連衡の歴史についても触れ、総合評価機関は合併に次ぐ合併で、主要な機関は片手で数えられるほどになってしまっていることを伝えています。

一方で、数が増えているのはESG要因の一部のテーマに特化した専門評価機関です。このような機関で日本企業になじみ深いものに旧カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト、現CDPがあります。同機関は最初は気候変動のみ、のちに水使用やサプライチェーンでの気候変動対応、森林管理へと領域を広げていますが、創業テーマの気候変動に関する企業評価では圧倒的な存在感を示しています。

その他にも以下の記事で言及されているワークフォース・ディスクロージャー・イニシアティブ(WDI)もこのような専門評価機関の1つです。同機関は企業の従業員やサプライヤー従業員に対する取組を評価し、結果を公表しています。

ESGでカバーされる内容は年々広がっている一方で、投資家は企業との対話で特定の企業についての詳細な分析を求めるようになってきていることが専門評価機関の台頭の背景にありそうです。

ただし総合評価機関も手をこまねいて見ているわけではありません。専門評価機関の特定の人材やチームを引き抜く、または提携する等して、自社の優位性の維持に努めています。

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