南蛮菓子の食べ歩き楽しもう/海外とのつながる偲べる城下/平戸市
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平戸には菓子店が多い。和菓子店? 洋菓子店? いやいや南蛮菓子店である。
長崎に海外貿易の窓口が制限される鎖国まで、平戸は諸外国との交易で賑わった。そんな中でヨーロッパから伝わった南蛮菓子の伝統は、鎖国となっても引き継がれていた。平戸藩10代藩主だった松浦煕(まつら ひろむ)は、江戸で隠居する大名がほとんどの中、1841年の隠居後平戸で暮らす。そして数年の歳月をかけて「百菓之図」という地元などに伝わる100種の菓子図鑑を完成させる。
その菓子が城下に伝わり、今も多くの店で買うことができる。400年以上前に中国から伝来したという牛蒡餅は平戸名物。カステラに卵黄やグラニュー糖をまぶしたカスドースはポルトガル伝来の人気商品。花の形のカステラの中にあんの入った花カステイラは可愛らしい印象。
かつての藩主邸だった松浦史料博物館内の茶室「閑雲亭」では、百菓之図に出てくる菓子を月替わりの茶菓として抹茶をいただける。私は鳥羽玉という菓子をいただいた。遠くに平戸城(閉館中)を望みながらのお茶の気分はすでに南蛮。
他にもポルトガル煎餅、オランダボーロなどの銘菓があり、古民家風の店内でコーヒーとともに味わえる店もある。どの菓子も和菓子とも洋菓子とも
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