みろく横丁

「横丁めぐり」ツアーで夜を満喫/朝一でお腹いっぱい海の幸/八戸市

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 人口20万人少しの地方都市にしては街が賑やかだ。県庁所在地以外で流しのタクシーがいるのも珍しい。特に陽が落ちると旧城下町の繁華街は色鮮やかになり、むしろ人通りも増す気がする。
 居酒屋、スナック、小料理店。小さな店がひしめく通りがあちこちにある。知る人ぞ知る八戸の横丁文化だ。「たぬき小路」「れんさ街」「ハーモニカ横町」などいわくありげな横丁が徒歩圏内に8つも集まる。

八戸2

      ネオン華やかな八戸の横丁。JRのポスター撮影も行われた

 横丁案内の観光パンフレットが作られ、名産のホヤをかたどった「よっぱらいほやじ」なる木製のゆるキャラも横丁の角々に立つ。
 全国的には漁業の街のイメージだが、実は工業都市だ。国内有数の製紙工場やセメント工場があり、人口は県庁所在地の青森よりわずかに少ないものの、工業生産額は逆に数倍多い。

 陸に上がった漁師たちが景気良く酒を飲む暮らしを受け継いだのか、なんだか夜は景気良さげだ。最近はサバやせんべい汁が有名になり、新幹線の開通以降、観光客も2倍近くにまで増えている。
 そのあたりも当て込んで、中心街の空きスペースには、30近くも店が並ぶ「みろく横丁」もできた。女性も入りやすいようオープンスペースを広く取り明るい雰囲気で、期間限定で店が入れ替わるため目新しさがなくならない。 とはいえ旅行客が知らない町の飲み屋街に入り込むには勇気がいる。そこを気遣ってか、なんと「八戸さんぽマイスター」というツアーまであ

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