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木々の隙間空けた?中野区の公園

「東京、びっくり富士見ポイント」記事一覧

広大な「平和の森公園」に一か所だけ「窓」が

今回は初の中野区です。中野区は富士見ポイント情報が少ないです。平坦な武蔵野台地部分が多く、建物が密集してしまった今となっては富士山が見えにくくなってしまったようです。哲学堂公園など妙正寺川の北側には見えそうな場所があり、実際哲学堂公園では昔は見えたようですが、今はダメなようです。

その中で見えるとの情報があったのが「平和の森公園」です。ここは豊多摩監獄、豊多摩刑務所、中野刑務所と名前を変えた刑務所でした。1915年に市ヶ谷監獄の代替として完成し、1983年まで使われました。最寄り駅は西武新宿線の沼袋駅で、南口で降りてすぐです。
 その後、公園となり、さらに再整備されて現在の姿になりました。総面積は5万4700平方メートルと広大で平らなため、富士山が見えてもおかしくありません。中でも一番面積が大きい草地広場は1万平方メートル以上あって樹木が少なく、ここなら見えると思わせます。ちなみにこの地下には隣にある下水処理場の沈殿槽があります。
 さて実際行ってみると、あれ見えない。ちっとも見えない。広場は広いのですが周囲に高い木があって、公園としての雰囲気はいいのですが、富士山方向の視界が全くありません。ありゃあ、見えるという情報はなんだったのー、と思いながら草地周囲のジョギングコースを歩いていると・・・

見えました。突然周囲の壁のような木々が途切れる場所があり、そこに富士山が見えるではありませんか。これは一体偶然なのか意図的なのか? 見える場所はバーベキューサイトのそば、小高い丘のようになった滑り台との間です。本当にそこだけ、窓が開いたように木がなく、向こう側は妙正寺川の谷なので視界がうまく通っています。
 数十メートルの間でしょうか、歩きながら富士山が見えますが、残念ながら手前の高圧線がかなり引っかかっています。

ジョギングコースがカーブを描いて富士山が見えなくなるギリギリのポイントで下から眺めるとなんとか高圧線はクリアできますが、今度は手前の家のアンテナが引っかかります。うまくいきません。

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歩いて、探して、歴史を発掘する黒田涼
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