「隠しキリシタン」の街/謎の鐘や石像があった城/竹田市
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江戸時代ぐらいの歴史でも、まだこんなにワクワクする歴史ミステリーが残っているものなのだ、と竹田市では実感する。
「隠れキリシタン」は有名だが、竹田では「隠しキリシタン」が行われたのだという。どういうことか。キリスト教徒が弾圧を恐れ潜伏したのではなく、竹田では岡藩あげてキリスト教徒をかくまった、というのだ。
トンネルを抜けないとどこにも出られないことから、自虐を込めて「レンコンの街」と言われる城下町の外れ、武家屋敷通りのさらに奥に、大分県指定文化財の「キリシタン洞窟礼拝堂」がある。造られたのはすでにキリスト教禁教令や宣教師追放令が出たあとの1620年ごろ。当時は岡藩中川家の家老屋敷の裏手で、2人の宣教師が匿われていたらしい。
なんとも不思議な形をしている。岩の崖地に掘られた穴は上部が家型になって全体が五角形をしている。中央の入り口上部には玉ねぎのような切り込みがある。両側に狭い窓のような開口部があり、それぞれの下にも狭い穴がある。中は幅、奥行き、高さとも3メートルほどで、脇の解説板には「14世紀ローマの洞窟礼拝堂と似ている」とある。
正面奥の祭壇とみられる部分は壁がやや赤く見えるが、戦後発見された時
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