真鍮のポニーフックのつくりかた
こんにちは、クロコです。
今日は、高校時代の友人から「ポニーフックを作ってほしい」との依頼をいただいたので、初めてポニーフックに挑戦してみようと思います。
ダメダメな部分もあるのですが、そこも含めてこれから挑戦される方のお役に立てればいいなと思います!
今回、幅が8cm、5cm、3cmの3種類作ったのですが、今回ブログに制作過程写真を載せているのは長さ8mmのものです!
準備するもの
【材料】
真鍮板 今回は0.8mm
真鍮棒
銀ロウ
フラックス
ピックリングコンパウンド
ピカール
【工具】
糸鋸or金切り鋏
やすり
芋鎚
アンビル
バーナー
ペンチorヤットコ
木の棒
真鍮板部分
STEP:1 材料を切り出す
まず、真鍮板から自分が作りたいサイズのポニーフックの材料を切り出します。
糸鋸か金切り鋏を使用します。
私は8cm、5cm、3cmのものをそれぞれ作りたかったので、高さが5cm、幅が8cm、5cm、3cm、の物を切り出しました。
STEP:2 角を滑らかにする
材料を切り出せたら、角を丸くしていきます。
まず角を45度でカットしてから、その後にやすりを使って丸くしていきます。
それが終わったら、厚み方向の角の部分も丸くしていきます。
STEP:3 槌目をつける
次にアクセントである槌目をつけていきます。
アンビルの上に真鍮板を置いて、真鍮板の真ん中から端に向かって芋鎚で叩きます。
この時、叩く強さが均一になるように注意します。
強さにムラがあると模様にもムラがでます。
強く叩くほど槌目は大きくなります。
STEP:4 焼きなましをする
バーナーを使って材料を熱します。この作業を焼きなましと言います。
全体がくすんだパール色になったら水に入れます。
「焼きなまし」に関しては下の記事に詳しく書いてあるので、よろしければ参考にして下さい。
STEP:5 棒に当てて型を取る
焼きなましすると手で曲げられるくらいに柔らかくなっています!
湾曲している板を手で平らにしたら、丸棒に押し付けてゴムハンマーで叩いて整形していきます。
今回つくるポニーフックは直径35mmくらいにしたかったので、直径35mmの丸棒を型にしました!
この作業のポイントは最初に両端を整形してしまうことです。
最初に中央から整形すると端の方を整形するのが難しくなります。
フック部分
STEP:6 真鍮棒に槌目をつける
真鍮板本体に取り付ける部分と、先端部分に槌目をつけていきます。
これは装飾的な意味もありますが、
取り付け部分に関しては、真鍮板との接地面積を増やして強く固定させるため、
先端の部分に関しては、髪に刺した時に落ちにくい、ずれにくいように、ハンマーで叩いて平らにしています。
※写真は焼きなまししてあるのですが、これは試作段階なので必要のない作業でした、槌目を最初につけてから焼き鈍して曲げた方がいいことに気づけました。
曲げた時を予想して、槌目は片面ずつにつけます。
STEP:7 焼きなましする
曲げ加工をする前に、このままだと固くてできないので、焼きなましをします。
STEP:8 フック形状にまげる
ヤットコ等を使って曲げていきます。
ヤットコはそのまま使うと握った部分に跡がついてしまうので、布などを巻いて使ってあげるといいです。
写真のように、真っ直ぐにしたい部分も曲がってしまうことがあるんですよね。。。
私は、最後に板を敷いてその上からゴムハンマーで叩いて真っ直ぐにしました。
※写真は試行錯誤中に撮った写真なので、槌目がついていません。
合体
STEP:9 ロウ付けする
ピックリングコンパウンドを溶かした酸性液につけて、表面の酸化膜とロウ付けでついてしまったフラックスを取り除きます。
液が跳ねないように慎重に、、、
STEP:11 コンパウンドで磨く
ピカールなどのコンパウンドで磨いていきます。
裏面とフックの部分は完全に磨きましたが、表面の部分は磨き過ぎてしまうと悪目立ちしてしまう気がしたので、今回は三種類のポニーフックを三段階の磨き方に分けて仕上がりを検討しました!
磨けたら、布などでコンパウンドを拭き取ります。
完成!!
できました!思いのほか良い出来栄えになったので、テンション爆上がりです!
他の2種類もいい感じに仕上がりました!
表面の仕上がり3種類分けて検討してみたのですが、5mmの少しだけ磨いたやつが一番イメージと近いかなあ。
まとめ
ポニーフックの作り方、いかがでしたか。
作業時間は、試行錯誤しながらだったので大体4時間。
ただ満足のいく出来に近いものは作れたかと思います!
フックの部分にもっとさりげないかっこよさが欲しいんですよね。
また、試作した作品を載せようと思うのでぜひみてください!
終わり!!
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