足を伸ばして息をする〜美術館さんぽ〜
予告どおり、おでかけしてます。
片道1時間超え。
各駅停車の電車に揺られて約45分。
車中では📖「すてきなあなたに」を開いていたものの、ヒーターの暖かさに瞼がだんだん重くな〜る…。
目を開けたら窓の外には開けた景色が。
遠くへ来たんだなぁ。しみじみ。
地元の駅から乗換なしで座っていただけなのに、スーツの集団がターミナル駅で消え、人がまばらになっていく。
私は動かないのに景色が変わっていく。
何だか旅気分。
行き先は立川PLAY!MUSEUM。
開催中の柚木沙弥郎展を観たかった。
昨年夏に、酒井駒子展で訪れて以来。
頭上の空を、モノレールの線路が切るように走る面白い眺め。
自転車で走りやすそうな広い道。
なかなか好みの街・立川。
入館前にベトナムフォーで腹ごしらえ。
寒い日は熱々の麺が合う。
柚木沙弥郎さんは染色家。
基礎知識はあまりなく、本展もどこかの展覧会で貰ったチラシがきっかけ。
入口付近のプロフィールを読むと、
私と同じ10月17日生まれだった!
そして私の好きな芹沢けい介さんが師匠。
ああ…つながってるんだ…。
絵本の原画と造形作品、染色作品が「森のように」展示。
間を何度も行ったり来たりしながら鑑賞した。柚木さんが好んだモチーフ。込められたテーマ。祈りのようなもの。
ただじっくりと感じてください。
そんなメッセージどおりに。
柚木さんは大正生まれなので、かなりのご高齢だ。
「人間はいつもワクワクしていないとね」
スライドで見たお顔はいつも笑っている。
面白いものに出逢ったように。
観ていた私の口の端も、きゅっと上がった。
こんな気持ちが原動力なんだろうな。
車椅子に座りながら作品を製作している姿。
両杖でパリを散策する姿。
体が少し不自由になったとしても、心が自由なんだ。だから楽しそうなんだ。
やりたいことがあって、好きなものに囲まれて。
満たされているさまが表情に表れている。
こういう人になりたい。
同時開催のぐりとぐら展。
絵本の世界に迷い込んだよう。
例のアレもありました!
子供の頃たくさん読んでもらったぐりとぐら。懐かしかった〜✨
自分土産に柚木沙弥郎くるみボタンブローチを購入。
会期終了が近いので4種類しか残ってなかった…。
満たされた気持ちで帰ろうっと。
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