まいにちを心地よく〜美術館さんぽ10/16〜
「まいにち展 鹿児島睦」PLAY!MUSEUM
昨日の雨空から一転。おでかけ日和となった。月曜休館の美術館が多い中、こちらは会期中無休とのこと。
南武線に揺られて立川まで行ってみる。
何度か通っていたのに初めて気がついたオブジェ。立川市のキャラクターらしい。軽快に小躍りするウサギが楽しい。
JRの改札を出て、モノレール駅方面へ進む。
ターミナル駅なので人が多い。
「松本行きは◯番線ホーム…」なんて構内アナウンスを聞くと、そのまま特急で旅立ちたくなる。
美術館はGREEN SPRINGという商業施設の一角にある。飲食店や雑貨屋など魅力的な店が多くてまっすぐ進めない。
ランチの算段をしながらPLAY!MUSEUMに照準を定める。
お昼時だからか並ばずに入場できた。
企画展はお土産付きが多い。前回の谷川俊太郎展ではトイレットペーパーを貰った。
(その前の柚木沙弥郎展はメモパッド)
「長いものに巻かれてみるといい」超吉!
幸先いい!
ロッカーに手荷物を預けて展示室に進む。
会場はいくつかのセクションに分かれている。
BGMは鳥のさえずり。まるで森の中にいるようにフロアを歩く。
あわい色のうつわたち。朝の食卓がこうなら1日を楽しく始められそう。
作者のデザインしたワンピースを着たミッフィーを発見。ほかにも一澤信三郎帆布とコラボしたトートバッグなどが展示されていた。
あさごはん、ひるごはん、ばんごはん…と進む。さんぽもあるし、まよなかもある。
フロアはコンクリートの無機質な部分と、木を使った柔らかい部分が混在してバランスがいい。
照明や色味で時間の変化を感じた。
黒くて薄い布をくぐると晩の食卓が現れる。
回廊のようなエリアは壁面展示。
上から横から。見方を変えるとうつわも変化するみたい。
作者の制作風景を映像で見た。
技法の解説パネルもあったが、動きがあると伝わりやすい。
この映像を見てから、モデルになった作品を見にフロアに戻った。
ここはああやって描いたのだと新たな感動も生まれる。
陶芸に限らず、和紙や布、暮らしが息づくいろんなもの。人々の暮らしをよりよくしようと日々励んでいる作者。
眺めてるだけで頬がゆるんでくる。かわいい。楽しい。その気持ちはきっと空気と一緒にあたりを漂うのだろう。
鹿児島睦というアーティスト名は知らず、チラシの写真と「まいにち」の響きに引き寄せられた。
暮らしは重なって続くもの。
それなら心地よいのがいい。
今だけじゃなく、その先を見ている。
私には何ができるのかな。
しみじみとしたランチを食べたくて、おにぎり定食。和風ツナマヨ。
赤ウインナーと玉子焼にお味噌汁。
昭和っぽい佇まい。
ごちそうさまでした。
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