人生はつくりだすもの〜美術館さんぽ〜
「グランマ・モーゼス展 素敵な100年人生」
世田谷美術館
以前からチェックしていた展覧会。月末に会期終了なので昨日足を運んだ。
最寄り駅からはバスが出ているけど、いいお天気なので歩くことに。
舗装された遊歩道は歩きやすいし緑もある。
ぶらぶらするのに最適。
犬の散歩も多数見かけた。こんな空の下を歩くのは、犬もきっと気持ちいい。
時間予約をした11時に合わせて入場。
中高年のお客様が多かった気が。
ご夫婦で鑑賞しているひともいて、微笑ましかった。
グランマ・モーゼス。モーゼスおばあさん。
そんな愛称で親しまれる彼女は農家の主婦として101歳まで生きた。
はじめから画家だったわけではなく、絵筆を握ったのはなんと70歳を過ぎてから!
初個展は80歳というから「人生は何が起こるかわからないんだな」としみじみ思う。
本展は16年ぶりの回顧展だとか。
残念ながら私は観ていないのですが、2008年に一度彼女の作品を観ていた。
損保ジャパン東郷青児美術館(現在のSOMPO美術館)で開催された「アンドレ・ボーシャンとグランマ・モーゼス展」。
当時の感想がこちら。
出かける数日前の読売新聞に特集記事が載っていた。
人生とは、私たち自身がつくりだすもの。
この言葉が強く刻まれる。
12歳で故郷を離れ奉公に出て、働き詰めの日々だったに違いない。
でも彼女は働く喜びにあふれていて、満ち足りていた。
作中の人物もいきいきと働く様子が描かれている。
つつましくも充足している。
彼女はこんなふうにも語っていた。
満ち足りるって素敵な言葉だ。
必要なものがあればいい。
あるものでやりくりする。
自分で幸せな時間を作り出す。
人生の主役は「自分」。
100歳まて絵筆を握った。
自分の好きな世界を彩りながら過ごす日々は幸せだったと思う。
だって作品を観ていると私も幸せな気持ちになったから。
彼女は1960年に
「✨人生は40歳から始まる賞✨」を受賞している。そんな賞があるなんて!
年齢は関係ない。いつだって始められる。そんな勇気ももらった。
私も人生が終わるときに
「素敵な人生だった」と思いたい。
そう生きなきゃね。
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