水無月のさいごの晩に

6月は今日で終わる。
つまり今年も半分が過ぎるということだ。
早いね、あっという間だね、そんな月並みな感想を毎年繰り返している気がする。

今年度初の担当講義の日だった。
受講生は8人、約2時間。
当日よりも準備のほうが時間がかかるというのは真実で。
昨夜遅くまでバタバタしていた。季節柄気持ちが乗らない日もあり、スタートが遅れた。
担当回が2年目で、大まかな資料ができていたせいもある。
油断、緩慢。昨年度それなりに反省もあったのだから、そのままじゃいかんでしょう。
わかってる。わかってますよ。
でも何だか本腰が入らなかったのだ。

読み原稿がうまく表出されなかったり、説明が足りなかったり。なめらかとは言い難い授業運びだった。
今回も反省点がいっぱいだ…。

そんなネガティブな中に、朝から心に決めていた楽しみがあった。
🍩さんのコメントで知った「今日は小豆やよもぎを食べるといいらしい」情報。

京の祭礼と行事（13）「夏越祓と水無月」

夏の大祓という神事があるらしい。
さらに「水無月」なる和菓子があると聞き、
買い求めた。

見目涼しげ

水無月
小麦粉で作ったお菓子を三角に切って氷を表現し、上に載せた小豆には悪魔祓いの願いが込められています。
宮中の故事にならって悪疫・災難の退散を願って、今日まで伝承されてきた6月のお菓子です

パッケージの掛け紙より引用

小麦粉でできている下の部分はもちもちの食感。ういろうっぽい。
こんもりと載った粒あんは程よい甘さ。
私は今、小豆を食べている。
そう実感しながら上半期のいろいろに想いを馳せた…とか馳せないとか。

緊張した体をほぐすべく、午後はジムへ。
雨が降る前に帰ろうと思ったのに、自転車を漕ぎ始めたら頬に当たる雨粒。
風も相まって勢いづいてくる。汗を流して雨に打たれて…何これ、青春ドラマなの？
だんだん面白くなってきてペダルを漕ぎ続けた。帰ればTシャツの色が変わっている。

今夜はよく眠れそう。