【感想】銀河英雄伝説Die Neue These 45話「皇帝廃立」(4thシーズン 策謀 ep9)
4期も最終章、三章の内容に入ってきましたね。
真剣に三章はテンション上がることしかないので、むしろ口数が減りそうな気がするぞ(笑)。
冒頭に今までのお話がさらっと入るのも、お話を邪魔しない程度の親切で大変ありがたい☺️
民衆を味方につけるということ
1億人100万隻体制。
すげえ数。途方も無い。
同盟の帝国侵攻作戦が3000万で同盟軍の6割投入だっけ。でも、この1億人も、現役復帰や志願兵がいてこそなんよな。ラインハルトが台頭する前は、この規模の実現は少なくとも正規軍だけでは無理だったんだと思う。貴族たちの私兵軍隊があったから、それも合わせれば数だけは超えたんだろうけど。自らの意思で、自分たちの自由を守るため(とラインハルトが誘導してる)に戦意高く戦う1億人は、やはり今の状況でしか実現し得ない。
すごいことだよ、ラインハルト。
親友との誓いを果たすためだけに銀河を巻き込んで行くの、傍迷惑過ぎるけど、実際に平民たちはきっちり恩恵も受けていて、それを奪われたくないという立派な原動力があるんだもの。すごいね。
同盟政府が正統政府の樹立を認めたことで、同盟が帝国の旧体制と一緒に帝国の平民たちの敵になったの、見事だなあ。
フェザーンが噛んでいるから、すべてがラインハルトの手腕ではないし、その画策を見逃してやる代わりに航行権寄越せという、脅しもかけてるわけで、ラインハルトへの賞賛では無いんだけども。
臣民は、自分たちが与えられたものを守りたい。取り上げられたくない。
最初に甘い部分を食べさせてあげると、こうも人は自発的に動くようになるのかと、やや吃驚するよね。でもまあ自分で守らんと誰も守ってくれないから‥。ラインハルトは多分、与えられたものだけをぬくぬくと享受して、文句だけ垂れる手合い、嫌いだろうしな。
ヒルダの洞察、的確で惚れ惚れする。
この辺は地の文だったところだな。ヒルダの心中台詞とリュッケへの台詞に分解して言わせたんだな。
ラインハルトの熱のない瞳。
特別な扇動などしていないからこそ、その熱の成長を冷静に、かつ冷淡に眺めているんだろうか。早く心から笑ってほしいよ、ラインハルト‥。
(それはそうとして、今日も美人ですね)(台無し)
海鷲の建物、意外と大きい。というか、階数も結構あるね。
吹き抜けになってるから、見た目通りの階数ではないんだろうし、上の階まで海鷲なのかはわからないけど。というかさ、思ったよりも普通の場所にあるんだなあってちょっと吃驚する。警備とかなさそうだけど大丈夫なのかな。セキュリティはデジタルなのかな。要塞ワープ実験の時もそうだったけど、ここに爆弾の一つでも放り込まれたら有能な将官ごそっといなくなるとか‥旧体制の残党のテロとか警戒してる?大丈夫??
今日はメックリンガーが演奏ではないピアノ。
というか、一廉のピアニストとは言え、メックリンガーにピアノを弾かせてくれる海鷲。いいな。
まぁた双璧おつまみなしでお酒飲んでる。
近付く気配に怪訝な顔するロイエンタール。ミュラーだとわかった途端声が明るくなってるの含めて面白い。ミッタマも喜んでくれてるのが伝わる声音で、とても好き。
双璧、大分ミュラーを可愛がってる気がするなあ。ミュラー本人の気質とかも含めてなんだろうけど、弟分的な可愛さがあるよね。大型わんこ。
戦場ではないからか、要塞戦の時の気を張りまくっていたミュラーとはまた違って、ややおっとり目に話すのが、最高にいい。ミュラー、いいぞ!!!
気忙しい退院だったのね。本当はもう少し入院期間があったのを、押し切って来たのかな。鍛えてるし、元気だしねえ。病院のベッドと抱き合うのにも飽きてしまったしねえ(笑)。こういう言い回し、田中先生らしくて大好き。
そうだねえ1億人を食わせるのは伊達じゃあないよ。回廊付近まで2週間くらい?(イゼルローンまでが1ヶ月だっけ。カプチェランカまでが1ヶ月だっけ。うーん)そこに行くまででも14日間×3食×1億人分で、42億食分の食料が必要。それを調理したりする人員も必要(それも含めて1億人だとは思うけど)。往復だと倍。というか、食材そのものも載せていかないとダメだし、物理量もすごそう。戦艦でけえなあと思ってたけど、居室や必要な部屋と動力関連、あとは必要備品(食料含む)での倉庫でかなりの物理量になってるはずだから、意外と艦橋以外にはそれほどスペースを割けないのかもしれない。1000m級戦艦だったら流石にそれはないかな。
やっぱり戦艦の大きさ自体は実感湧かんわ‥‥。
圧倒的な数や民衆の士気の高さ、そういったものに惑わされず、実際の運用に目が行くの、本当に上の立場の人間なんだなあって感じがして良いよね。3人が3人とも、同じ目線の高さで作戦について話してるのがわかって安心する。
可能なのでしょうかって言うミュラーに向ける視線が優しいロイエンタール。眉根も少し寄せられてるけど苦笑気味だし、この人がこんな顔をするの、珍しいよね?さては年下に優しいな、ロイエンタール‥??あるいは素直な良い子が好きなのか?どちらもありそうだ。
今の今まで病院のベッドで抱き合っていた人が、ロイエンタールの愛人事情を知っている謎。オベの犬にしても、ミュラーは何でそんな妙なネタを掴んでくるんですか???(笑)。身内に軍広報部がいたりするのか?????
ミュラーが「いい女」って言うの、何か新鮮。「女」って言い方しなさそうだけど、「佳い女」ってワンフレーズなんだろうか。
ロイエンタールほどの人の愛人であるひとときを過ごしてしまったら、ロイエンタールと延々比べられることになるからって意味?かな?
「資源」も言葉通りの意味ではないと信じたいけどね。
ミュラーがにっこり邪気なくそんな軽口を披露してくるから、ミッタマ苦笑い。かわいいぞ。
夕日を見つめるロイエンタール。不穏。
何を考えているんだい?落日。その覇権が堕ちる日のことを‥?あるいはゴールデンバウム王朝の斜陽を?
いよいよ机が導入された!
いつもの決起式の間ではないね。窓が多くて明るいいいお部屋だけど、この窓ハイテク仕込んでて、映写が必要な時には遮光してくれるの、すごい。
フェザーン回廊を通過するよ!!
でびっくりする幹部たち。そうだね。そっちのルートは想定して来なかったもんね。
ロイエンタールだけは予想していたのかもしれないと思わせる、沈着っぷり。考えついても決断はできない。ロイエンタールとラインハルトの「差」。それを受け入れているからこそ、ロイエンタールはここにいるんだよね。
合図で扉を開ける人、そのためだけにそこに立ってるのか。流石帝国。人力が尊ばれる。
重そうに扉開くのいいよね。会議室だから防音バッチリの重い扉なんだろうな。
キスリングに連れられて入って来たボルテックを、椅子の背越しに怪訝そうに見るビッテン、ルッツ、レンネンカンプ。転校生を注視してる中学生みたいで可愛い(笑)。
ボルテック、踵を揃えて立つの、良いな。
このシーンのラインハルト、ずっと美人で最高。髪も柔らかく繊細そう。
作画さんで大分印象変わるよね。これはどなたの作画だろう。29話(だっけ)のケープ着用ラインハルトと同じ人だと思うんだけど。後藤さん?
フェザーン弁務官がフェザーンを売る。
ビッテンフェルト的には、裏切り行為自体が軽蔑の対象となりそうだな。
ボルテック、冷静に口挟んで来るね。強者よ。
ビッテンフェルトの弾劾(?)の後ろで、仕方ない人ですねくらい思ってそうなメックリンガーの笑みが素敵。席次がなかなか不思議なことになってるけど、オベの隣がメックリンガーなのね。ビッテンフェルトをオーベルシュタインの隣に座らせるリスクを懸念したのかな(笑)。
ロイエンタールに意見を求めるラインハルト。何か察しているのかな。単に彼の戦略眼の見解を聞いてみたかっただけかな。リップシュタット戦役のあと、あんなことを告げたことは覚えているのかな。ロイエンタールからラインハルトには、疑念や敬愛、尊敬も含めたいろんな感情が見えてるのに、ラインハルトからロイエンタールに対するものは不明瞭。頼りにしてるよって明確に言えたら、ロイエンタールの蟠りも幾分マシになるんだろうか。
腹割って話そうぜ?????
武力を以て教訓を垂れれば良いと言いながらボルテックを見るビッテン。圧がすげえ。口八丁に裏切ることを正当化してくるやつ、信用ならんよねえ。
ロイエンタールもフェザーンを信用していないけど、ビッテンとは違うレイヤーなのがまた面白い。
ビッテンフェルトはフェザーンのやり方、ボルテックの処世は気に食わんけど、ラインハルトの決定自体に異は唱えない。ロイエンタールはフェザーン自体への過信を危険視して、ラインハルトの意向自体にも疑義を挟んでる。
それを不快に思われないだけ、ロイエンタールはすごいのだし、ラインハルトからの信頼も厚いのだよね。
それでもロイエンタールに指される点は重々承知で、その先を見ているからこそ、ロイエンタールはラインハルトに膝を屈していられるわけで。
フェザーン回廊を通過しないと言うのは人間が定めた都合であって、宇宙開闢以来の法則ではない。
それはそう。
ただ、わしは、そういう「決め事」を平然と破るのは本来好かんのよ。法で禁じられてないからってグレーゾーンを突き進むのも好かんし。人間同士の「約束」だからこそ、守れやって思ってしまう。
物語の中のことで、ラインハルトが独裁者で、その均衡を保つ理由がむしろフェザーン辺りの画策だからこそ受け入れてるけど、現実世界での「約束破棄」は許せるものではないと思う。ってこれは前回も書いた気がするな(笑)。
ヤン・ウェンリー以外論ずるに足らぬ。
ビュコックおじいちゃんはまだラインハルトの警戒網には入っていないのか。アムリッツァも防戦と撤退戦だったし、アスターテにはいなかったもんなあ。
「果たしてうまくいきますかな」
「うまくいかせたいものだ」
「そうありたいですな」
このヒリヒリ感大好きー!!!
ミッターマイヤーやヒルダにストレスかけまくる二人。自重しろ。いや、しないで。
宰相閣下。ここはそっちの呼びかけになるのな、オベ。
効率よく振る道具を処理できる。そこまで考えが及んでいること、そうやって「処理」と片付けられる思考ができること、それ自体にオーベルシュタインは驚いたのだよね。そういうのは自分の領分だと思っていた節もあるし、ラインハルトか自らそのような思考をするとは考えてなかったんじゃあないかな。キルヒアイスが手繰り寄せていたラインハルトの「人」の部分が剥離しつつあることを感じて、オベは驚いたのかもしれない。それは決して剥がれぬものだと半ば諦めていたのかな。
そもそもラインハルトは、自分たち自身ではなく、おこぼれに預かろうとするような手合いが嫌いだもんな。まあそうなると必然という気もしないでもない。
ただ、モルト中将の一件があって、箍が外れてしまったような気もする。
やはり危ういね。
新帝国の総督。それはさっき使い捨てるために利用すると言っていた地位ではないのかね?ヤンがそれに飛びついたら軽蔑して捨てる気満々か?
現在の同盟内で冷遇されているとは言え、ヤンはそういう人じゃないからなあ。帝国の歴史資料を無料開放!とかやったら喜んで遊びに来てくれるようになると思うよ??ほら、年上のお兄ちゃんに遊んでもらいなさい。
才能を十全に活かすことをヤン自身が望んでないということを、さっさと知った方がいいよね。
自分に対抗しうる不敗の魔術師。一目置いている人がそばにいたとしても、キルヒアイスを喪って空いた穴は埋まることはない。それを一番よくわかっているのはラインハルト自身だもんなあ。
こう来たか!
原作のラング、やたら詳細に色々書かれてて面白いよね。
満足した赤ん坊を大きくしたような容姿に、重低音の声。
声はね、正直もう少し低いツヤのある声が良かったなってのが本音。速水さんとかが来てくれたらイメージはぴったりだなと思った。
でも、よくよく聞くと、高低音のどちらの音も入ってる不思議な声なんよね。多分ホールとかで聞くとすごく荘厳に聞こえるんじゃないかなあ。
イメージ通りではなかったけど、これはこれで面白いなあと思ってる。
ラング、まだ30代って原作には書いてあるけど、ちょっと年齢弄ってるのかなあ。書かれた時代的に40代はもうしっかりとしたおじさんの描写が当たり前だったからか、ルビンスキーやトリューニヒトも42、3だったよね、確か。それよりちょっと下くらいで設定されてるから30代後半なのだろうけど、現代だとやや無理がある気がするね(笑)。
40前で秘密警察とは言え長官職を務められていたのだから「優秀」なんだろうねえ。民衆には歓迎されないタイプの優秀さなのだけれど。
公職を追われてもラインハルトを恨むことなく仕事に邁進できるの、ある意味すげえね。汚職とかとも無縁なのが逆に怖い。秘密警察の長官を私心なく真面目に勤め上げられるの、それはそれでメンタルすごい。
ラングの指摘、完全にとはいかないまでも、今の同盟政府の諸々とかを鑑みても概ね納得がいってしまうのがとても嫌。専制政治は明確なただ一人の意思と責任の上にあるけど、民主政治はみんなでと言いながらそのみんなの意思を決めるのは一部。その癖責任は全員。
民衆を騙くらかす術すら知っていれば、責任を自分たちは取らずに自分たちの都合のいいようにいろんなことを動かして行けてしまう。
怖い。
この時のオーベルシュタイン、さてはめっちゃ疲れてるな?
目の下の皺がいつもより多い気がする(笑)。
警察、秘密警察、憲兵。
この辺りの職分と棲み分けって銀河帝国ではというか一般的にどうなってるんだっけ‥?
ブラッケが糾弾してると聞いても、ブラッケに対する悪意を吐露するのではなく、ブラッケ氏には氏の考えがありましょうがって言えるラング、実は結構すごくないか??吠えるだけのやつには何もできないっていう嘲弄かもしれないけども。
職権濫用しないタイプの、権力に忠誠を誓う秘密警察長官。
立場は違うけど元帥府の「清廉な」提督たちとそう変わらないあたりがとても嫌だなあ。
ラインハルトにも特に悪口垂れないもんな、ラング。この辺弁えてる。金髪の孺子とも呼んだことないんじゃないかな。
そう言えば敵陣営にいてもラインハルトの側に帰属した人たち、やはりみんな「金髪の孺子」呼ばわりはしたことないよな。弁えている人たちだからこそ忠誠心等の話をしても薄っぺらくはないのか。
フェルナーはまあ‥うん。あれはああいう人間だから(笑)。
飄々フェルナー、いいよね。
「一片の流言は百万隻の大艦隊に勝る」
ぁああああああああ!!!!!!!
新しい組織の名称、もう考えてるよ!って言われて、やや表情を変えるオベ。はりきっとんなこいつ、何やねんとか思ったんだろうか。
内国安全保障局。
耳が早いね、三人とも。どう言った経緯で伝わったんだろ。
意外と新聞からとかだったりするのかな(ミュラーは毎朝新聞読んでそう)(勉強熱心)(偏見)。
双璧とミュラーが同乗することになった経緯も知りたいし、君らはどこへ向かっているのかな???仲良しでにっこりする。
車内でリラックスした姿勢になってる双璧と、ぴしっとしてるミュラー。弟分かわいい。
ずーっと浮かない顔してたら気になるよね。声掛けてあげるミュラー、いい子。茶化すようなミッタマの軽やかさも良い。
征服者として憎悪されるのは構わんが、略奪者として軽蔑されるのは愉快じゃない。
このミッターマイヤーの感覚、わしにはわからん。いや、どっちも愉快じゃないよ。征服者として憎悪されるのはいいんだ!?ってなった。帝国人としてはこうなるのか。公明正大な人とは言え、それは軍人としてであって、他国の民衆から見たら勘弁願いたいものだなあ。
作品の性質上、帝国の通念上ミッターマイヤーの言ってることはそれはそれで「正しい」とも思うので、それ自体をどうこう言ってるわけじゃないよ。
怖い人だな、というだけで。
ミュラーも普通に頷いてるし、これが帝国軍人の、少なくともラインハルト元帥府の高官たちの共通認識なんだから、ミッターマイヤーだけを糾弾する気も全然ないよ。
アムリッツァ、もう一昨年の話なのか。うむ‥。
ローエングラム公次第。
それがまたロイエンタールの心の澱になっていくの、もう‥!!!
今すぐワイン片手でいいから話に行けや!!!!!!!
フェザーンのざわざわ
大規模な同盟侵攻作戦が帝国側で企図されているという情報を掴んでも、フェザーンには関係ないと言い切れるフェザーン人たち。それほどの「不可侵」を信じているのもそうだけど、何かあっても高い税金払ってんだから自治領主がどうにかしろって丸投げしてるの、危ういなあ‥。
独立商人だから、逆に国という形態にこだわっていないと言われたらそれまでなんだけど。うむむ。
吐き捨てるような口調なのも、自治領主って別に尊敬されてるわけでも敬愛されてるわけでもないんだなあって‥。
ルビンスキー、洞察は完璧。
というか、自分たちで踊らせておいて「誤った選択」と断ずるあたりがこの狐‥!ってなるね。
難攻不落の要塞に、同盟軍最高の智将が最前線で対処可能。そりゃあ判断も誤るか。誤るか???信頼というほど美しいものでもないしな。自分たちはどうせ大丈夫だし、ということでしかないもんな。あーあ。
ボルテックの無能を印象付けたいルパート、ボルテックではなくラインハルトが一枚上手だと、相手側の才を認めるルビンスキー。
何というか‥ルパート、頑張れ。親父さんは思い通りには動かんよ。
どう処置なさいます?と問われても、直接的には答えないルビンスキー。どこまで読んでるのかな。ルパートが自分でその可能性に気付くまで放っておくつもりかな?
弁務官事務所への少尉任官が自治領主の耳に入り、しかも名前まで把握されてるのすごいな。ヤンの「秘蔵っ子」の情報があったればこそなんだろうけど。それを知っているか確認するために、先にヤンの情報は出さなかったのかなルビンスキー。流石にルパートは知っていて当然だろうけれども。
どんな風に秘蔵していたものやら。
嘲りと嫉妬と。ルパートの見え隠れする嫉視が逆に辛い。
目の前のお父さんに秘蔵されていたという事実はないもんね、ルパート。
ユリアンの境遇のどこまでを知ってるんだろう。稀代の名将、同盟軍の著名人に可愛がられて大事にされてきたという情報だけで大分目が曇ってしまいそうだね。もちろんルパートの所為だけではないんだけれども、こういう道を歩いたのはルパート自身の選択でもあるから‥。何だかちょっと悲しいねえ。
16歳の子供に何ほどのことができましょう。
何もなすことができない子供であってくれという願望かな。
ローエングラム公は16歳で武勲を立てて少佐だった。それに少し遅れているだけ。現在銀河系を覆う嵐の目となる、傑出した人物と比されて、劣っていると見做されることもないユリアン。
親の七光りではと言う反撃も、ルビンスキー自身に否定されて、ルパートの心中察して余りあるものがある。
そう言って大物の器を認めて欲しいのは他でもない自分だよね。
虎の子を猫と見誤る愚。
今のルパートの視線も含めた言葉なんだろうか。おまえの見方はちゃうやろというツッコミも入ってる?
ルパートの表情よ‥。
皇帝廃立
残照の中、珈琲を飲む二人。
ヒルダはまだ、同盟と和平を結ぶ可能性を捨ててなかったのかな。いや、多分単なる確認なんだろうな。本当に、いいの?というような、覚悟の問い掛け。本人は時代の流れそのものは楽しんでいるんだろうけど。
ラインハルト足長いなあ‥。美しいなあ。
あれ、執務机がない。これは何の部屋だっけ。
資料集ーーーー!!!!!!!
キルヒアイスを振り返って確認していた、自分の道とその先。今は胸の内に語りかけても答えてはくれない。
それの代わりのように、ヒルダに問うてしまったという感じに見えた。ヒルダは、自分がどう思うかではなく、自分が発する答えがラインハルトの決定に何も影響しないことを示してみせた。
否定したら喜んでくれるのかと問われてうんと言うわけにもいかないし、そういう「甘え」をみせていたと言うことに気付かされたから、自嘲気味に笑ったのかな、ラインハルト。ヒルダのその答えは、ラインハルトの問いを肯定するものだし、ヒルダがそう思っていることもラインハルトは分かっている。この辺の機微、すごくいいな。いや、よくはないけれども。
姉上に嫌われることよりも、キルヒアイスとの約束を果たせないことの方が、ラインハルトにはできないことなのだろうなあ。
もう、戻れない。
悲壮なほどの決意が、数多の血を流させるのだから、キルヒアイスの置いていった約束も、中々苛烈なものだよなあ。生きてくださいという願いでしかないはずなのにね。辛い。
ラインハルトの自問自答、ヒルダの前だと声に出してその反応を伺っているようにも感じられるね。ヒルダのまっすぐな視線、いくつかの後ろ暗さを抱えてしまったラインハルトには、断罪の視線と等しいのかもしれない。
乳児が籠ごと玉座に。
言葉も喋れない赤児に大勢が傅く滑稽さ。
それらを差し引いたとしても、滅びゆく王朝の女帝に物心つく前の赤児を据えた残酷さがすごい。カザリンの未来に幸多いことを願わずにはいられない。
あと3回で終わり!?嘘だろ。
次期自体は去年制作決定発表されてるけども。48話の後に何か追加情報来るかな。来て。来てくれー!!!!