【感想】銀河英雄伝説Die Neue These 17話「ヤン艦隊出動」(2ndシーズン 星乱 ep5)
サブタイトルのそこはかとない戦隊モノ感はなんだろう?(笑)。
17話!!
正論では止まらないのが狂気
ウィンタースポーツのCMがまだあったり、ちょっと天気悪かったり、どんより気味のハイネセンの雑踏の中にいるのは‥フォーク!!!
様子がおかしいフォークくん。やべえよぉ…。大半の人は無関心だけど、おじさんにちらって見られてるのとかちょっとリアル。目は合わせたくないけど見ちゃうよな…。
クブルスリーさんは、同盟の数少ない良識的で有能なお人のひとり。
フォークの声が空々しいほどに明るいのが怖いわ。
一軍人のその後を知っているのはあれだけやらかしたから、チェックしたのかな。そりゃするよな。
閣下にお願いに参ったって言ってるフォークの、絶妙な口角の上がり具合。歪な表情。本人としては無理しているわけではないけど、「まとも」な表情を作れない表情筋がすべてを物語る‥。
クブルスリーの言ってること、めちゃくちゃ正しいんだよな。正しいというか、至極当然というか。
上官の言葉を遮っちゃダメだろフォーク。そんな判断力すらない、という提示が本当えぐい。(そもそもそういう判断力ないだろってのは、まあそう。フォークは元からこうだった可能性はある)
手順を破るのではなく、手順を守らせるところに権限がある。
(ゆえに、権力を持った自身が手順を守らないわけにはいかない。よって、君の特例を認めるわけにはいかない)
クブルスリーさんの言葉を権力を持った人間に1000000回書取りしていただきたい。
特別扱いしてもらえないと分かった時のフォークくんの顔ぉおおお。
全力で「壊れた人」を描いてる。
クブルスリーさんの「当たり前のこと」の追撃が。追撃でも何でもなく、これも当たり前のことを説明しているだけに過ぎないのに、フォークにはダメ押しにしかならんあたりがもう……。
「っ………」みたいに表記されているであろう、漏れ出る声の表情が、最高すぎるぜ神谷さん。
すげなくされて、呆然として、彼の頭の中で何らかの正当化が行われたと話分かる、笑顔の表現。こっっっわ。
周りの人ちゃんと気付いた!えらい!!!声を上げると共に駆け寄って防ごうとして…すごいよ。武器持った人間に。というか、本当誰でも武器が持ててしまう社会、やっぱり怖いよ。
でも、当たってしまう。ああ‥。
呼吸音だけで(成立する)狂気が表現できるの、声優さんマジすげえ。絵のちからももちろんある。アニメーションは総合芸術なので、声だけがすごいとかいうつもりは全くないし、I.Gさんのアニメーションの前に何をか言わんやなんだけど、それでもよ。
世相が暗く沈みゆく時
侵攻作戦失敗、軍トップ暗殺未遂。
そりゃ暗くもなる。仕方ない。対外的というより、内部への不信感と不安定に対する先の見えなさ。閉塞感。色々通ずるものがあって本当に嫌。何がとは言わんが。
にやりとしながら去るブロンズ中将。そいつ捕まえろー!!!
監視カメラとか、どっかに映ってないかな!!????
一服の清涼剤、ビュコックおじいちゃん…。
指輪してるね。にこにこ。ビュコック夫妻のエピソード大好きなので、ちょこっとでもその存在を視界に入れてくれるの嬉しい。
そうだよね。作戦を立てる側と実行する側のトップを同じ人間が兼ねると、万が一の場合一気にトップの空席が二つできてしまうことになって混乱必至だもんね。ビュコックさんはそうならんとメタ的には分かってても、一人の人間だけで実行までできてしまうという前例を作ることがどれだけ危険なのかっちゅう話でもあるんだよな。
弁えてる人は権力をすべて掌握しようとは思わんものよ…。
ドーソン、進んで引き受けとるぅ。
不安定な世情でまた暗殺されるかもしれないのに‥って勇気をたたえる気にはならんなあ(汗)。人格的な評価に乏しいとか言われるの笑ってしまう。
ダメ押しのように事故。少年兵の犠牲者14名‥。
前線に出ていなくても犠牲になる。社会の基盤が緩んで、熟練のエンジニアや職人の不足が事故を呼び、それに巻き込まれて亡くなる人が出る。この場合は少年兵だったけど、民間人も犠牲になっている事故も他で起きているだろうし、何というか…戦争が人民に与える影響の深さが恐ろしい。社会自体を蝕んでいくんだね。例え戦時特需とかで一時的に潤ったとしても、金で命は買えないし、熟達するまでの時間も買えないんよ。結局欠けた部分が回復するまでには時間が必要で、そのためには戦争なんてしてる場合ではない。
ジェシカの言うことは、確かにどこか現実との緊密な接点がないようにも思える。「今」それはできないというのも分かる。でも、じゃあその声を発しないでいいかと言われれば、そんなことはない。少なくとも「今」の少し先に、ジェシカの言うようなことを真面目に考えて、目指す未来を想定することは何ら間違ったことではない。むしろ、それを描かずにただ「今」への対処をすることは、政治ではないのだと思う。
ガティ…。
手を横にふってするだけで画面が停止できるのええな!!!???(そこ?)
ビュコックさんの現実を見る目が本当に好き。進むべき道、いかなければいけない場所を明確に置いているはずなんだよ。そこからズレているという認識は常に確認していかないとダメ。一時的に迂回しています、というのはもちろんあり得る。でもそれが航路から外れているのだと、常に意識していなければ迂回路のはずが別の道に入り始める。
目的地が変わったのならそれはそれで当然改めるべきではあるけど、その場合もちゃんと進むべき道は再設定されて、そこからの距離なんかは見直されるべき。
べき論は往々にして使い方を間違えるとえらいことになるけど、このあたりに関しては、意識しておかなければという意味で、必要なんだと思う。
狂いを自覚させるための指摘は必要。
「今」と「その先」の話は混同してはいけないし、どちらかだけを考えてもいけない。
無茶振り入りまーす
ドーソンさんのねっとりボイス(笑)。
作中のあれさに関しては置いておいて、キャラとしては嫌いじゃないよ。
ほんのりとじゃがいもっぽいごつごつしたお顔のキャラデザにメタ的な「毒」を感じる。好きだ。ベレーで隠れてるけど、前髪ぱっつんぽいんよね‥(設定資料集確認タイム)‥面白い髪型してんね?????
はい無茶振りー。
イゼルローン空にして、各地の反乱全部鎮定してきてー。君ならできるでしょ、英雄サマという煽り散らかしたドーソンからの無茶振り。
ユリアンの指摘の正しさよ。
個人的な嫉視で無理難題を押し付けるんじゃない。これだから人格への評価が乏しいとか言われんだぞ、ドーソン。
ま、ヤンは貴官の思い通りにはなりませんが??(シェーンコップ的ドヤ顔)
いやまって。40代半ばで大将で本部長代理って何気にすごくないか???
銀英伝だと若者の突出具合がエグいのであれだけど、40代半ばって‥十分すごいよね。戦時中なので感覚としてはズレるのかもしれないけど。
トリューニヒトやルビンスキーも40代なので、あんまり老人がのさばらない社会なのかもしれない。それだけでいいなって思えてしまうのが悲しい。
またユリアン丁寧に紅茶淹れてる☺️
イゼルローン日記読んでると、結構強迫観念的と言うか、お役に立たないとって軽く思い詰めてる節が見え隠れするユリアンだけど、根本は大好きな人が大好きな紅茶を、美味しく飲んでほしいからって単純な気持ちでもあると思う。ユリアンがにっこにこしてると嬉しいし、ヤンと一緒にお茶を飲んでる当たり前の家族の時間を見せられると、それだけで涙腺が‥。
ユリアン、良い子だよ。
とうとう30歳になってしまうヤン。御愁傷様(?)。
地位や権力に悉く興味がないから、それが嫉視の対象になると思ってないんだろうな。ただ、権限が増えればできることも増える。それだけは単純に喜んでそうでもあるけど、それはあくまで戦術レベルだったり戦略の一部だったりの話で、権力者というものそれ自体になりたいわけではないもんね、ヤンは。
軍事的才能はあるのに、軍隊組織に馴染めない人物。
本来なら組織にいてもらっては困るタイプの人間だよな。双方にあかん影響がある。軍隊組織の中では、思っててもやらんだろうことをやってしまえるからこそのヤンでもあるから、そこは何というか…第二第三のヤンは(ラインハルトも)、おそらく少数ながらいて、それを発揮できるポジションにいなくて歴史の波に消えていった人は数多存在するんだろうな。
ヤン・タイロンがあそこで死ななければヤンは士官学校にいかなかっただろうし、アンネさまが寵姫にならなければ、ラインハルトも軍人になっていない。
士官学校に行かなかったヤン、軍人にならなかったラインハルトに相当する人物が今までもいたはずで、それは歴史に名を刻むことなく、個人の人生を終えている。何というか、すごく不思議な感じがするなあ。
とか考えてるうちに、ヤンが恐ろしいほどの本領発揮をしている…。
「ローエングラム侯の手の内は読めた」
「首都でのクーデター」
こっっっっっわ。
断言だもんな。いや、ビュコックさんにはすでに言ってあったことではあるけど、それは対策上のこと。それ以外に断言できるほど、時期が迫っていると分かっている。
誰が首謀者になるかなんてローエングラム侯にも分かってない。そこまで読めてるのが本当に怖いのよ。「誰か」まで織り込んで計画されたものであれば、むしろもっと手は打ちやすかっただろうし、ヤンも看破できたんじゃないかな。
ふと京極夏彦「絡新婦の理」の構造が浮かんだ。蜘蛛自身も知れてるし、意図もバレてるけども。防ぎようがないんだなあ。
無茶振りだろうと応えまーす
嫉まれてますな、で済ますシェーンコップ好きだぞ(笑)。
戦術卓の周りに幕僚が集まってるシーン、アッテンの立ち方かわいい。
アッテン、ポプラン、シェーンコップあたりは直立しなさそうだもんなあ。
首都で非常事態発生を告げるオペレーターさん、妙にかっこいいね?
クーデターは予測していたからヤンは驚かない。来たかって顔。ラオやアッテンが驚いてるから、まだ幕僚たちには話してなかったのか。ユリアンにだけ。ユリアンも他の人には話さない。親子の会話。師弟の会話。いいね!!
救国軍事会議臨時政府樹立。宇宙歴797年。
今後のテストに出まーす(違)。
オペレーターのところで体を低くしてるの誰だろ。キャゼルヌかと思ったら、ヤンの後ろに立ってるな。パトリチェフかな?パトリチェフさんだった(シーン進んだらパトリチェフさんがそこにいたわ)。
救国の理念のもと布告作ったら、ルドルフが作った銀河帝国のミニチュアができました。皮肉にも程があるというか、そもそもルドルフの台頭も腐敗や閉塞感の中から起こっているのだから、当然というか…。自由を謳った国が危機に瀕した時、それを憂い強力な指導者の登場が待たれる時、自らを正義と信じた「狂気」が生まれる。
歴史は繰り返す。やめろ。
グリーンヒルパパが議長だと分かる場面。ヤンだけはフレデリカを見たの、多分他の人はまだ衝撃の中にいて、フレデリカのことまで気が回ってないだけじゃないかな。ヤンはフレデリカとグリーンヒル大将が仲良し親子なのを知っているし、フレデリカ自身への「重要性」も高い。一人の人間として、すぐに気に掛けられるほどの存在、という意味で。好き‥!!!!!
グリーンヒル大将の娘というよりも、ヤンの副官という意味合いの方が強かったというのもあるとは思う。他の人はグリーンヒル親子と食事したりもしてないだろうし、親子を親子として認識するような場面なかったもんね。情報と知ってるだけでは、ヤンのような反応にはならんのだろう。
「恐れないでほしい」
その言葉に被せて死傷者が出るの、真面目にエグい。
当たり前の生活ができるようにすることである。分かる、分かるよ。それはめちゃくちゃ分かる。それを求めてるんだよ。でもさああああああ(泣)。
雪の中
4月でも雪は降ります(ハイネセンの気候的には!令和の地球でもありえます)。
救国軍事会議の言ってること、ところどころでは分かるんだけど、表出としてどうしてそうなった!?というところがすごくある。
救国軍事会議のあれ、録画だったのか…。あの映像をみんなで寄ってたかって(?)作ってたのかと思うと、ちょっと面白いな????
ビュコックおじいちゃんのところにグリーンヒルパパが‥。
ガティよぉ…。自分たちのなすことが正しいと信じていたからこそ、ジェシカに対して反感を持ったんだね、君は。ノイエのオリキャラ、本当いいところに配置されてるわ‥。ガティを主役にすることもなく、でもちゃんと彼の軸がどこにあるかは示されていて、そういう方向に行く人がビュコックの配下にもいることで、逆に「自由の国」っぽさがある。考え方が同じだから集ってるわけじゃないんよな、軍隊組織。当たり前だけど。配属されるだけだし、同じ考え方の人間で固まるのも危険だし。
ガティ自身、別にビュコックが憎いとかそういうことでもないから、殺すことが第一義にはならない。
リンチに見覚えあるんだ、ビュコックさん‥。
エル・ファシルの時、同格くらいだったりする?流石にないか。リンチは少将でしょ。中将と少将くらいかな?どこかで接点あったんだろうな。
目も合わせないリンチ…。というか、酒飲んでるこいつ、グリーンヒルパパは咎めないのかい?リンチの境遇に同情してるからこそ、少しくらいは多めにみようと思ってるのかね。まあ敵の収容所に8年間。リンチの逃げたのではないという主張も、グリーンヒルパパなら多分真摯に聞いてくれはしたんだろうな。軍の発表が恣意的に捻じ曲げられるということをしっているからこそ、ヤンが「エル・ファシルの英雄」と喧伝された裏があると勝手に考えてしまったのかもしれない。グリーンヒルパパは、軍部の汚いところを体感しすぎた所為で、公式発表と事実が違うのではないかと疑心暗鬼になってる気がする。
リンチのやさぐれっぷりも理解できてしまう。だから酒くらいいいかって‥…なるか?????????水ぶっかけるぞ、リンチ。
雪をバックに向き合うビュコックとグリーンヒルパパ。ええな…(悦)。
どのように正せば良いというのですか?
これに答えはないんだよな。正解なんて示せないもの。だからこそ、ちょっとずつでも声を上げていくしかない、ジェシカのような人が必要。というのがビュコックの基本的な考えだと思ってる。けど、有効手段をと聞かれたらないんだよ、そんなものは。特効薬が存在しない。それが民主主義という政治体制。メリットもデメリットももちろんあって、デメリットばかりが目につくからと言って、武力で覆すのは一番の悪手なんだよな…。
試みの問い。それがあるから、武力での実行は危険でしかない。
これにはグリーンヒルパパが今度は答えられない。分かる。分かってるから、だよね。ガティが吾々は腐敗などしない!と信じて言い切れてしまうのは若さゆえ。
ビュコックおじいちゃんの毅然とした態度。揶揄。大好きだ‥!!!!!
ビュコックもグリーンヒルも、相手の質問には答えが出せない、というのがこの一連の流れでの肝な気がしている。
グリーンヒルパパ、自分たちが正しいとも正義だとも主張する気はなさそう。自分たちの行動の審判は歴史に委ねる。だからこそ、ビュコックは歴史は何も応えないかも知れないよって言うに留めたんだよね。
味わい深い。何を言って何を言わないか。これだけで双方、その周りの人たちの立場、青さ、思慮深さ、その他諸々が浮き彫りになるのめっちゃ面白い。
ドーソン捕まったのに、トリューニヒト逃げやがって…!!スパイいただろ、救国軍事会議に。
730年マフィアのお酒ー!!!2度目じゃん!!アピールする以上、ブルースアッシュビー関連のお話もやってくれると??螺旋迷宮カモーン!!!!
ヤン、本領発揮
グリーンヒル宅の監視?護衛?顔怖いよ(泣)。
会話の端緒が掴めず「元気そうだね…?」とか言っちゃうヤン、不器用さんかよ。不器用さんだよ。それが分かってるから、フレデリカさんも微笑んでくれるんだよな、こんな状況でも。ヤンの人たらしっぷりよ。
行けそうかい?って言われて、咄嗟に「わたし」って言ってしまうフレデリカさん、可愛い。そうだよね。監視も付いてるし、仲の良い実父がクーデターの主犯。ヤンがいいって言っても難色を示す人はいくらでもいそう。
むしろそれでヤンがやりにくくなるのは嫌だから、フレデリカは何の主張もしようとはしなかったし、任を解かれても仕方がないとも思っていた。辞めたいわけじゃないけど、ヤンの障害にはなりたくない。いじらしい。フレデリカさん、大好きだよ…。自分もしんどいのに、色々慮れるあなたが好き。
ヤンはこういうところ、計算してんのかなと思わせときながら、多分天然なんだよなあ。怖いわあ。
自分が怠惰な人間だから優秀な副官を解任するつもりはない。で、そこから導き出される言葉が「君がいてくれないと困る」なんよね。他の誰かではなく、君が。あああああああああ。
父親に何にも言ってもらえなかったフレデリカ。優秀だろうと有能だろうと、父の葛藤にも真意にも気付けなかった。何ができたのかって自問自答を繰り返していたであろう彼女にとって、その言葉がどれだけの「救い」になったんだろう。
やっべ泣かせた!?ってなってるヤンかわいい☺️
フレデリカさん、何度ヤンに心臓持ってかれてるんだろうね。憧れの意味で。恋情を募らせるポイントは、多分こういう、ヤンのすごい部分じゃないと思うんだよ、きっと。忠誠心とかいうと帝国っぽくなっちゃうけど、この人を司令官として仰ぐ敬愛のポイントの上昇なんじゃないかなあ。
あるいは、最初の入りが不器用で「元気そうだね」とか言ってる人が、最終的に的確に「救い」をくれる、その二面性にブチ抜かれているか。
有能な面だけがポイントを上げるのだとしたら、多分もっとヤンモテてるはずなんだよな(笑)。
ここならヤンを捕まえられると思ったのかな。気付いて寄ってきてくれてよかったね(笑)。
明日出発ってことは、ここで言っておかないと言う機会無くなっちゃうもんね、シェーンコップ。
プラネタリウムの操作はRRの面々がお送りしてるのかなあとか、昨日まで頑張ってこれ作ってたのかなあとか思うと、あの筋肉集団が可愛く思えてくる不思議。リンツが構成作ってブルームハルトが操作指揮してるかもしれん。かわいいな、RR。
会話がそこで繋がってると言うことは、フレデリカのお家の近くにプラネタリウムがあるのかな?
うんうん。当然だし、シェーンコップもヤンがそんなことするとは思ってなかったよね。確認確認。シェーンコップはことあるごとにヤンが自分の理想の答えを返してくれるかを試している気がするなあ。
シェーンコップの「さぁてね」のはぐらかしかた好きだなあ☺️
ヤン、ちょっと警戒した?シェーンコップがフレデリカ狙いかなとかちょっと内心焦った?それ、シェーンコップの罠だよ??
シェーンコップがヤンとラインハルトが戦ったら五分五分とか、ヤンが勝つとか強火の本領を発揮してくれるの密かに好き。あと、ヤンを目の前にして、ヤンを第三者っぽく話してるのも好き。「やらせてみたら」とか。目の前のあなたはやりたがらないでしょうけど、という括弧が聞こえる。
ベストよりベターを選びたい。ベストが何かおいそれとは決められないし、ともすれば救国軍事会議のような先鋭的な何かになる。だから、今よりほんの少しだけマシになるような一手を選びたい。効果的で強力な「変革」は、結局はルドルフ的なものしか生まない。それが一人の独裁者であろうが、一つの集団であろうが同じこと。それが分かっているからこその言葉。ヤンの考え方、本当に好きだ。道の先は高みを目指しても、そこへ一足飛びに到達する手法ばかりを探してはいけないのな。
シェーンコップの言い分もめちゃくちゃ分かる。側から見るとヤンがその広い視野で導いてくれるのが、ベター。ベストではないかもしれないけど、今よりは「マシ」にはなる。独裁者ヤン・ウェンリー。形式としては読者だけど、実行面としては専制的なものは行わない。実態としてはローエングラム体制に限りなく近いものになる。このあたりの二人の配置が面白いし、民主主義と専制主義は本質的に移行可能(というのはちょっと違うか)なものなのだというのが表れていて面白い。結局政治体制なんて、それほど大きく変わらんのよな。「誰」が「何」に基づいて決め事をするのか。その「誰」と「何」に入る部分が変わるだけで。人間がやることなのだから。それでも責任や自由の範囲が変わってくるから、どこを目指すかという話で。
それにうんと言わないからこそのヤン・ウェンリー。
シェーンコップの面白いところは、多分ここで独裁者に頷くようなヤンなら、どこかで見限るんだろうなと思えるところ。めっちゃ熱を持って押してくるくせに、うんって言った瞬間興味をなくしそう。でも自分の熱意を本物だとも思ってて、本気でヤン・ウェンリーが上に立場いいとも思ってる。ヤンに矛盾の塊って言ったけど、本人も大分ねえ?矛盾ってか天邪鬼というか。うんと言わないうちはうんと言わせたくてめっちゃぐいぐいいくけど、そこでうんと言ってしまわないからこそ押せる。簡単に頷くような人を押そうとは思わない。難しそうだからこそ燃えてる感じ。
熱っぽく独裁教唆をかましてくる防御指揮官を、腕をぽんぽんってゆるく叩いて宥めるヤン、めっっっっっっっっちゃ好き。何だろうなあ。このやりとり。シェーンコップの天邪鬼っぷりを分かってるからこその苦笑なんだろうか。
そうなんだよね。柄じゃないと言いながらめっちゃ上手くやってる事例があるんだもの、目の前に。独裁者も柄じゃないって言いながらめっちゃ上手くやる。でも、だからこそ、ヤンは嫌なんだよな。自分でも上手くできるんだろうというのが分かってるから。軍人以上に不本意じゃない立場に立つことになるもんね。
ヤン・ウェンリーだなあ。
この、冷たい声と表情の釘刺しが堪らん。
ノイエのヤン、できるだけ人任せにしたい怠惰な部分も持ちつつも、人たらしで鋭角の部分もしっかり持ってて、最高っすね。
出発前
イゼルローンだから、多分ハイネセンにいた頃よりも直接的にヤンの動向を注視している人が多いんだろうな。まず自分の生活が直接関わってくるし、駐留艦隊がごっそりいなくなるという不安もあるだろうし。
それを差し引いても、街中でこうやって15歳の少年に注目が集まってしまうの不憫だなって思う。
ユリアンはヤンへの信頼100%なので「ヤン・ウェンリー提督は勝算のない戦いはなさいません」と答えちゃえるから、よかったね。
「そうでしょ、提督」の言い方。かわいい。軽やかで、でも信頼がこもってて。
ところでヤン、何で立ってるの?
立ったり座ったりが面倒で、座らないタイプの人?めちゃくちゃ分かるけども。
ユリアンまだやっぱり子供だよなあ。小さい。比較対象にパトリチェフさんがいるので比率が狂って見える可能性はあるけども。
お父さんが気にしてる。ベレー帽くるくるしながら。
提督よりよっぽど有能な戦士ですって言われて苦笑するパパヤン。
からの、ユリアンに望んでるのはそんなことじゃないでしょう?と言われて真顔になるの、好きだな。
子どもにできるだけの可能性を与えてあげたい親心。ヤン、立派にパパだよ…。ユリアンがどんな選択をしても、一生懸命応援してくれるんだろうな、ヤンは。口も手も出さないけど、優しく見守ってくれる。
血のつながりはなくても、良い親子だなあ。
ユリアンが熱心にムライさんのお話聞いてるのもいいなあ。多分パトリチェフが後ろから注釈とかツッコミとか入れながらなんだろうな。
「で、あなたは?」
まだ諦めないぞ、シェーンコップ(笑)。そりゃああれだけで引いたらシェーンコップじゃないよね。めっちゃ嬉しそうな声で言うなよ、可愛いな。
義理を感じるというか、縛られると言うか。自分と同じ轍は踏んでほしくないんだろうなあ。ユリアンが聡明で、実力もあると思えばこそ余計に(この辺に軽い親バカが入ってそうで、とても好き。実際ユリアンは聡明で有能だけれども)
フレデリカさん!!昨日の今日できっちり切り替えてる。素敵だ。
最終的にはハイネセンへ、で出撃。
この音楽好きだー!!!!!!!!!
トリグラフが流体金属からうにゅーって出てくるカット大好き。
マナナン・マクリル、マウリヤ、ヒューベリオン。同盟艦のユニット感も好き。ごつごつしてて、経済的な配慮も感じられる(笑)。
キャゼルヌ、ここでも要塞司令官代理やってたのか。まあそれはそうか‥。
第十三艦隊引いてはヤンの双肩にかかってるの重すぎる。
がんばれ、ヤン。がんばれ第十三艦隊!!!!!