【感想】銀河英雄伝説Die Neue These 44話「旅立ち」(4thシーズン 策謀 ep8)
策謀二章の最終話。あと一章分しかないとか、信じたくないぜ。
植物園の語らい
気の利いた言葉を探せずに、「隣に座ってもいいかな」って出力になるヤン、いいなあ。無言で座るでもなく、何事もなかったように振る舞うでもなく、自分の伝え方が悪かったのだという点も、ユリアンに大人を期待しすぎたということもわかっているから、どう切り出していいかわからない。巨視的な物事の見方には理屈があるから迷わないのに、隣にいる人間への対応がすんなりとこなれないところが、不器用で好き。
ユリアンがまだ子どもであることを望んでいながら、子どもであるという認識を自分自身がしていなかったという反省もあるのかな。ヤン自身、ユリアン自身も、ユリアン・ミンツは大人か子どもかで揺れているというか。不安定な時期だもんね。ユリアン自身はとてもよくできた子どもで大人びてるし聡明だから、期待も大きくなってしまう。でも、やはりまだ子どもだし、子どもでいていいし、子どもであって欲しいよ。
見たこともないキャップだ。未来だ(笑)。
気泡が出てるの細え!!!!ちゃんと開けた瞬間にしゅわってなって消えていった。
ヤンは自分が命令に対して怒ったことは、絶対ユリアンには言わなさそうだよね。共感して感情を宥める方ではなくて、ユリアンがフェザーンに行く前向きな理由を用意してあげる。信頼できる人間にフェザーンの内情を見てきてほしいというのも本心で、ヤンはそういう方向で自分を宥めたんじゃないかな。命令の意図には怒ってるけど、命令自体が促すユリアンの旅立ち自体は有効に活用しようとしているというか。心配ももちろんあるだろうけど、それ以上に、ユリアンの可能性や見識を広げる一助になれば、それはそれでユリアンのためだという認識はあるのだし。
ヤンの役に立ちたくて軍人になったんだもんね。
イゼルローンが最前線になる以上、そばにいたいよね。
ハイネセンで待っているだけの時は、まだ戦場のリアルを知らなかったから、ふわっとヤンなら無事に帰ってきてくれると思っていられたんじゃないかな。父親が戦場から帰ってこなかった経験があるから、そこまで楽観的ではないかもしれないけど、イゼルローン攻略も帝国侵攻作戦+アムリッツァも生きて帰ってきてるし、アムリッツァなんてそれこそヤン艦隊の生還率が突出して高いし。「信仰」するに余りある実績がある。
でも、その後自分も軍属として戦場に出るようになって、スパルタニアンで生死ぎりぎりの感覚を何度も味わって、絶対なんてないんだってことを身にしみて感じてる。そういう状態なのではないかな、ユリアン。
だから余計に共に戦場にいたいと思ってしまう、とか。
人間が決めた不文律は、物理的な不可能性とは別次元の話なのだよねー。
協定があったというよりは、フェザーン回廊に侵入した側とは逆の陣営にフェザーンが付くことで、対抗すぞという、国力の均衡の妙があったから不可侵になっていただけ、というところが大きいように思う。だって同盟ができて150年、フェザーンができて100年、その50年間の間に回廊の発見が挟まっていたとしても、進行ルートが当時はあったはずだものね。
フェザーンは経済的に制裁を加えられる優位にいて、その制裁により確実に国力を低下させることができるからこそ、保たれていた「不可侵」。
ここにも現状が過去未来を通して固定化しているという幻想があるんだなあ。
フェザーンを間に挟んだ、両国間の存亡がかかっているから、敢えて踏み込まなかっただけであり、多分にフェザーンが画策した結果なのだから破ることにもまあ一定の納得はいくんだけど、わし個人としては例えば実効がないからと言って注連縄の中に入っていいんだというような「文化的継承破壊」は好まないので、もやっとするところではある。
文化レベルと国家間の牽制を同レベルに見るのはまあ違うというのは分かってるつもりだけどもね。図に乗りすぎたフェザーンが悪いし、あのままフェザーンの思惑通りに物事を進ませていては、帝国もいずれ別の「滅び」を得ただろうし。そういう意味で、ラインハルトのやりよう自体はまあいいんだけど、それは相手がフェザーンと同盟だから、というカッコ書きが付く。
万物に対してそういう態度で望むのは嫌い。
時々話題になる、銀英伝の銀河の平面化。
航行不能宙域が上下にもあって、そういうものがあまりない押しつぶされた球体のような空間の中に、帝国領、同盟領がある。その間にも分割するような航行不能な宙域があって、その宙域の中で二つの回廊部分だけが安定して航行できるエリアになってる。上や下に空間がところどころ空いていたとしても、目指すべきが相手の領内である以上、そちら側に航路を設定できなければどうしようもない。新天地を求めて、というなら上下方向にも拡張していくんだろうけど、それをするだけの余力があるとも思えないもんな。150年間戦争して、物資や人材はそちらに取られているわけだし。もしいるとしたら国家を無視した立場での冒険者だろうから、もし万が一「外」へ向かう航路を見つけたとしても、国に対して報告する義務もないんじゃないかな。
というわけで、というか、限定された宙域でしか活動できないという前提条件がある以上、宇宙だからと言って上下を言い出すのは、この作品の世界観の中では、やはり「ない」んだと思うよー。わしはね。
この段階(三つの勢力が形ばかりだとしても均衡を保っている)で、フェザーン回廊を通る侵攻ルートを現実のものとして想定できるのは、同盟内ではヤンだけなんだろうな。もしかしたら、同盟市民が勘で真相を看破していたように、作戦などを考える立場にない兵卒の中にも、突拍子も無い発想でヤンと同じようにフェザーン通れるやん?と考える人もいたかもしれない。でも、その立場でそれを考えたとしても、根拠を提示することは難しいだろうし、黙殺されてしまうんだろうな。ヤン自身も推論としてはそうなるという目算が高くても、証拠を出すことができないわけだし。
何よりフェザーンという強かな国のことを知っていれば知っているほど、フェザーンが回廊侵入を許すはずない、という妙な信頼を持つことになるのかもしれないね。
ユリアン、聡明で惚れ惚れするぜ。
不変のものなどない。
これを現実レベルで実感を持って常に意識し続けられるヤンの特異性、すごいなあ。
時代の変化そのものの擬人化であるようなラインハルト。歴史家として、時代が動くそのさまを間近で見ている喜びがあるんだろうか。
ゴールデンバウム王朝の滅びを明快に断言する。事実上もう滅びてる。うん、確かに。
フェザーンの目的は、フェザーン自身の存続ではないかもしれない。
ここまで読み切るヤンが怖いわ。
状況的には確かにフェザーンが自身を差し出すような格好でもあるわけだもんな。でも、帝国が同盟を併呑して新銀河帝国になったとしたら、フェザーン自身はその場合も優位性を失うわけだから、まあ有り得る、かなあ。
イデオロギーとか宗教とか。
ここで宗教の方に反応するのがなんか歴史家っぽいな。偏見かな。
宗教が歴史上引き起こしてきたことの多さ、人心を掌握するための狡猾な仕組み(為政者、権力者に利用された時のね)が、すんなりと理解を助けるんじゃ無いかな。イデオロギーよりも宗教の方がより深く浸透するからか、争いに利用されやすいし、利用することの言い訳にも使われやすい。「いい道具」なのだよね。イデオロギーは共存可能だけど、宗教はもっと共存範囲が狭いというか‥。日本人のわしには正直ピンとこないし、現在進行形で争いの口実にされている宗教は滅びろと思ってしまうけども。
信頼のおけるユリアンがフェザーンの現在をその目で見てきてくれると助かる。それはヤンの都合。それだけじゃなくて、ユリアン自身も、ヤンの目を通したものではなく、そのもの自体を見た方がいい、という親心、だよね。
この親子、血は繋がっていなくても互いへの尊敬と愛情がしっかりと培われていて、作中でも一二を争うくらいの素晴らしい親子だよなあ。拝む。
(ここでようやくサブタイ)
植物園から歩いてきた湖?の奥の風景、家とかはハリボテらしいのが、面白いねえ(公式のちょっとネタ参照)。空はモニタで時間と天候に合わせて投影されてるだけ。植物は本物。水も本物。嘘と本当の狭間、時刻も夕暮れ。
二人だけしかいない、二人だけの語らい。
情景も相俟ってとても詩的に見える。
ユリアンもヤンも、夕暮れにこの時を思い出すのだろう。そんな印象的な夕暮れのひととき。
絶対的な善と絶対的な悪があるという思考は限りになく人心を荒廃させる。自分が絶対的な善の側にいると錯覚した時、相手を排斥することを正当化し出すものね。本当にどうしようもない‥。自分の正義を民衆に敷衍することができる独裁者は、それだけで危険極まりない。そういう意味でも、民衆の支持を確実に得ているラインハルトは脅威。怖いよね。ラインハルト自身が自分のやり方に対して絶対の評価を抱いているわけではなく、倒されるならそれまでと思っていることがまだマシなのかな。自分のやりたいようにやるとけど、それが正しいとか善行だとかそういう価値観は関係ないもんな。
大きな視点で言えば、歴史上いくつもの国が勃興しているのだから、滅びる国があっても当然で、それを民衆の命を賭してまで守るべきものとは思えない。でも、一度それが自分の足元の国が対象になった時、今すぐ滅べと見限るのではなく、このくらいの期間は保ってほしいし、自分にできる範囲で存続のための対応はする(軍人である以上軍事面に限り)、というバランスが、ヤンの、引いては銀英伝の面白いところだと思う。
同盟がゴールデンバウム王朝のアンチテーゼであるということは事実だものね。でも、生まれ育った人間にとっては成り立ちは関係なくて、「今」を一秒でも長く続けたいと思うのじゃないかな。イデオロギーと国は密接に関わっていても、イデオロギーと人、国と人自体はそこまで濃いつながりがあるとは思えない。たまたまそこに生まれただけの人間。でも、今まで飲んできた水が一番合うのもまたしかり。時々生まれた土地の水が合わない人間もいて。一概には何も言えないね。
国と政府もまた別のものだし。政府はいくら倒れても構わんけど。国境は勝手に人間が引いたもの。絶対ではないとは言え、今を生きる人間には「当たり前」に属することだから、引き直しに即座に同意はできないし、明日から違う国と言われても戸惑うよな。
どこまでを国と呼ぶのか。わしにはよくわからないな。システムだけの話であれば、文化面が変わらなければ、正直そこまで目くじらを立てるつもりもなかったりするし。
ヤンは少し足を開いてるから足の影の隙間が大きくなってるの、細かいけど描写が好き。
この夕日に照らされた向こうの山々も、モニタの投影なんだよね、多分。
道具。少なくとも人間より上位にあるものではない。うん。
キャゼルヌ先輩がしてくれた唯一の良いこと!?
いや、ユリアンをヤンに託してくれたのは良いことだけども、唯一って(笑)。ひどいな、ヤンwww
色々無茶振りもされてるから、他は帳消しになってるのかな?
イゼルローン攻略の時もコニャック3杯奢ってるはずだし?
いやでも絶対もっとあるやろうに。絶対的にいいこと、といことかな。それともヤン・ウェンリーという人間にとって、という意味かな。他は悪友的なあれが含まれてるから悪影響もあるという意味で、除外された?(笑)。
文字打つのにぴこぴこ言うの、鬱陶しくならないのかな。キーボードではなくてタッチだから、音が必要なのかな。
自分がタッチ音即消しする人間なので、ヤンの忍耐強さにちょっと感動してる(笑)。
お供が酒。ブレないなぁ‥。
ビール×2と、ブランデーかな。紅茶は自分で淹れて飲むとユリアンのものとの違いに愕然としてしまうから飲めないのかもしれない。ユリアンの紅茶に慣れてしまったら、そこは仕方ないよね。
数時間のお供としてはまだ良い方か。ストレートで飲んでるわけではなくて、氷が溶けてしまうほど長い時間だったってことだよね??今までちゃんとロックで飲んでたし。でもヤンのことだから、氷入れに行くのが面倒でストレートでいってても驚きはしないかな。‥肝臓いわすぞ。
何が書いてあるのか、英語だから何となくは読めるんだろうけど‥無理!!!(笑)。ルビンスキーもラインハルトも証明書っぽい写真。どこで入手したのかな?
(ヤンのパジャマー☺️)
星図を奪われたらやばいよね。
でも、まだ攻めてくるという確信を持っているわけでもないのに星図を消せ、は通らんよね。そんな権限ないし、未来の可能性で現在を制限されてしまうのは何か違うしね。
生活無能力者
ヤンのでっかいあくび。移るからやめて(笑)。
ユリアンとお話はできましたか?って訊いてくれるフレデリカ、声も優しい。
フェザーンの駐在武官はほぼトリューニヒト派の人材で埋まってて、ユリアンが赴くのは敵地にも等しい。心配だよね。
武官補誰にしよう、で真っ先にマシュンゴを挙げてくれるフレデリカ。査問会の時にもしっかり着いててくれたもんね。でっちあげの記事に怒ったり、グリーンヒルパパのこと言われた時も怒ってくれたし、真っ当で誠実で頼りになるし、シェーンコップの折り紙付きで強いとなると、これ以上の適任もいない。うむ。
パトリチェフと言いマシュンゴと言い、巨体が威圧感ではなく安心感をもたらすキャラっていいよね。
早速心配されてる‥。
この司令室(?)の惨状は、むしろ今に始まったことではないと思う(ユリアンが毎回司令室まで掃除してるとは考えにくいので)けど、この惨状が家にまで及ぶことを心配されてるんだよね、多分。司令室は言わば公の場だから、部屋のクリーニングとかも入るだろうし。そう言えばこう言うゴミとか、毎回回収に来てくれるのかな。謎。
家にヤン一人になったら、このゴミ箱の状態が家中に広がる‥ちゃんとしろよ、ヤン!!(笑)。
「違います」
この声の、柔らかな呆れと心配とおかしみを堪えたような優しさよ。もう本っっっっっ当にさあ、遠藤さんのフレデリカ最高に可愛いんだよね。それでいてヤンよりもしっかりしたところというか、保護者的な包容力をばしばしに出してくるところとかもあって、めちゃくちゃいい。大好き。
フレデリカと話している間はまだ辛うじて上官部分があったけど、キャゼルに先輩の前だと、完全に後輩モードなので、ひたすらに可愛いヤン、なんやねん(キレ)。
16歳で独立は早いと思うんよ???
ラインハルトにしろヤンにしろ、自分を基準に無茶言うよね。君たちは規格外なんだよ?understand?
きちんと生活していけるのかね?って問いかけられてええって言葉に詰まるヤン、やたら幼い表情してる。こういう庇護欲を掻き立てられるような顔するから、先輩も世話焼いちゃうんだろうな、揶揄いながら。
メルカッツ、行っちゃうのだね‥。
私のような者でも。この謙虚さよ。あれだけの手腕がありながらも、決して驕らないところがメルカッツの凄さ。皇帝がいるんだもんね。メルカッツの生き方としては、求められたら受諾以外は考えられない。シュナイダーの危惧も踏まえた上で、メルカッツは選択した。
我々のほうこそあなたを必要としている、とヤンに言われて目を細めるメルカッツの表情がすごく素敵。
メルカッツもユリアンもヤンも気にかけてくれてるんだなあ。あの時、艦橋においでと言ってしまうほどには、彼の才幹に感じるものがあったんだろうし、ユリアンを本当は軍人にはしたくないとヤンが思ってることも知ってるし。この親子を見守る目線がひたすら優しくて嬉しい。
フェザーンには行かせるけど、同盟政府の言いなりになるためでもさせるためでもない。道具の扱い方を心得ているごく少数の人間に、ユリアンを支配されたくない。そのために見聞を広げ、「事実」を自分の目で見て、水が口に合えばフェザーンに移り住むことまで視野に入れて、ヤンはユリアンを送り出す覚悟なんだね(フェザーンに住む云々は原作より)。
専制国家においては、国という枠組みはシステムというよりも、忠誠の対象の大枠であり、もっと心に近いところにあるんじゃないかな。それを切り離して考えられるようになるためには、メルカッツのように一度離れて見てみる必要がある。第十三艦隊の面々に触れて、時には同盟政府の愚劣さにも触れて、それが「絶対ではない」ということに、メルカッツも意識がむき始めてるのかなあ。
ヤンがメルカッツに言葉を聞かせたことで、メルカッツの変化をメルカッツ自身がゆっくりと把握し、整理して、ヤンにそれを知ってもらうという流れができたの、良い改変だなあとわしは思ってる。
結構腹割って話せる間柄が構築されつつある感じ。互いに信頼できてる証拠だものね。
メルカッツとシュナイダーが行っちゃったー!!
巨大な戦力がぁああ。
餞別
まずキャゼルヌに挨拶行くのがいいな。
ヤンの元へ導いてくれたのはキャゼルヌだもんなぁ。
シャルロットが泣くぞ、ユリアン王子。シャルロット、ことあるごとにパパにユリアンお兄ちゃまは来ないの?って訊いてそう。
帰って来いよって激励の言葉なんだよね、きっと。先輩なりの。
フィッシャーさんの経験が刻まれた皺のある大きな手。少し乾いていて温かい手だったんじゃないかな。優しい笑顔。好き。
パトリチェフの肩ポンで、ユリアンがその負荷で肩が落ちるの、めっちゃ好き。彼なりの豪快な肩ポン。原作で力が強すぎたって書かれてる辺りの描写が大好き。パトリチェフ、元気でなって鷹揚に笑ってくれてるんだろうな。
フィッシャーもパトリチェフも、声は入ってないけど何事か喋ってるし、その声が勝手に脳内再生されそう。
ポプランがその道の師匠になる前にフェザーンに行けて良かったのかな、結果的には(笑)。まあヤンが絶対阻止の構えで挑んだだろうけれども。いや、その前にユリアン朴念仁を養父から受け継いでるからなあ。
敵機と女を落としたとか言い出してる悪友を見るコーネフの表情よ。
すごいですね、としか言えないユリアン。この辺のうまい返しはまだまだ軽々不足だもんね。シェーンコップの質より量だったのかっていうこれはこれで失礼極まりないような返し(というか、それによる両者のプチ口論)見たかったなあ(笑)。
3の指をぴこぴこしてるポプラン可愛い。
マイペースに元気でな、って声を掛けてくれるコーネフに、聞けよ!って怒るポプラン。仲良しか。仲良しだったわ。
あれ、ミンツくん呼びじゃなくなってる。使い分け、どういう基準なんだろ。
ボリス・コーネフの話題がこんなところで。
会ったことないんだ!?ってちょっとびっくりしたなあ。従兄弟ってそれなりに近い間柄な気もするけど。そんでもってボリスの方のコーネフ家は生粋の商売人家系っぽいんだけども。同盟人の母親とフェザーン人の父親とかそんな感じなのかな。駆け落ち同然でフェザーンに行ってしまったから会ったことない、とか?
ムライさんの噛み締めるような述懐。
引き立て役。卑下するでもなく、自分の役割を認識して振る舞えるのすごく大人というか、ムライさんらしいなあ。
憎まれ役になっても、その役割に徹することができる。その矜持が素敵。
他の誰にもムライさんはこんなこと明かさないんだと思う。
あ、もしかしたらパトリチェフにだけは、何らかのタイミングでこのような話をしているかもしれないなとふと思ったけど、どうだろう。パトリチェフも何となくこういう心情を受け止めてくれる気がするからかな。
「そう‥なぜかな」
自分でも不思議だったのかな。論理的ではない感情に動かされたことを自覚して、戸惑っているというほど強くはないけど、こんなことを話すとは自分でも驚いている、という感じのちょっとの歯切れの悪さ。ムライさんには珍しいことなんだろうね。
優しい表情。ムライさん‥!!好き!!!!
ユリアンはとてもいい子。ノイエのユリアンは特に、健気で本当にいい子。どんな小さなことでもいいから、何かを与えたり残してあげたくなる子だと思う。彼自身が聡明ですごい子だからこそなんだろうな。何かと心情を素直に開陳してしまいたくなるし、嘘も吐きたくないし、誤魔化しもしたくないと思わせられる。ユリアン自身がまっすぐだから、対面する人も感化されるのかな。捻くれ気味の人が多いヤン艦隊で、真っ当に可愛がられてるのが癒し。
アッテンボローの幸運の鍵。いきなり渡されたらびっくりするよな(笑)。
これ、アッテン父からもらったやつだっけ。その辺の事情は説明しないあたりがアッテンボローらしい。ヤン・ウェンリーとかいう上級生、という表現に敬愛が籠ってるように聞こえるのだからすごいよね。
三越さんのアッテンボローの財布に鍵が長年入っていた跡が付いてたの、最高だったね(買えてない)(やや後悔)(帝国臣民なので躊躇った)。
お父さんは心配性を地で行ってる人がいるww
そりゃあ敵満載のところに送らないと行けないんだもんね。マシュンゴが護衛役で一緒に行くとは言え、心配よな。
ヤン、自分の護身術が低レベルだから、自分を基準にして大丈夫と言われても、全然納得できないんだな。不愉快なのではなくて、困惑に傾くのがヤンが面白い。
言い直してあげるシェーンコップ優しいね。いや、優しいのかこれは。単に揶揄って遊んでるだけのようにも見えるけど(笑)。誰かさんよりよっぽどしっかりしてる、で(好意的に)笑ってるところを見ると、やはり揶揄いの気配が強いな。
ユリアン、いい子だよ!!
(アッシニボイヤティーが実現したんだから、シロン産やアルーシャ産の紅茶も実現すると信じてる。熊崎さーん!!!!!)
自分がいない間にヤンが紅茶難民にならないように、めっちゃストックして仕分けしてくれてる‥。え、このできる子がいなくて、本当に大丈夫か、ヤン???ヤンがどうというよりも、ユリアンが優秀すぎて、そこに頼ってしまったら、ヤンじゃなくても生活無能力者になるかもしれない‥。ヤンは自分の生活に無頓着だから輪を掛けてという話なんだろうけども。
「酒は人類の友だぞ。友人を見捨てられるか」
「人間はそう思っていても、酒の方はどうでしょうね」
親子の会話、大好き。お酒大好き提督、ちょっとお酒は控えてください!!
ユリアンのマジトーン。背筋が伸びちゃう。
本当に朝起きられますか?とか確認される30代(笑)。適当にできるできるとか言っても信用されないぞ。
本当かなあの心底疑わしそうな声。心配だよねえww
勘違い、ではないと思いますよ、提督????
自己認識が甘いぞ、ヤン(そこがいいんだけれども)。
間の取り方や、お二人の声の調子が可愛くてにこにこしちゃう。
いいかい、ユリアン。は、もっとためになることを言う時に使ってくれww
怒った顔しようとして笑っちゃうヤン。
結局笑い合っちゃう二人。
はあ。可愛い。
行ってらっしゃい、ユリアン
壮行式。シャルロット=フィリスとその妹が花束贈呈。
ユリアンへの花束を贈る役割は〜って説明することで、うまく妹ちゃんの名前を出さずに処理してるの、苦労が偲ばれる(笑)。田中先生が妹の名前は出さないと決めたから、勝手に付けたりしないのがノイエのいいところ。
ところでシャルロットはユリアンが行っちゃうの、どういうテンションで捉えたんだろう。クーデター前にハイネセン帰った時も、キャゼルヌ家はイゼルローンに残っていただろうから、そのくらいの不在だと認識してるのかな。ユリアンお兄ちゃまがすぐには帰って来ないと知って大泣きしそう。
それとも大人びた子だから、割り切って待ってるもん!ってするのかな。
オルタンスさんがいい感じに宥めてくれたのかもしれない。キャゼルヌ家の日常、めっちゃ見たいぞ。
ピーター!!ちゃんとピーターがいて感動する。どうかずっと出してちょうだいね。(拍手してる場面だとフレデリカの横)。こうやって見るとピーターちょっと小さめ?
シェーンコップとポプランが話してるの、何気に珍しい?
今までノイエであったっけ?(トダとのいざこざをシェーンコップが止めてないので、初‥?)
シェーンコップの芝居がかった問いかけに、やれやれってするヤンと、ふふって笑うフレデリカ。かーわいー☺️
改まって向き合って、別れの挨拶の言葉に詰まって結局「風邪を引くなよ」って微笑むヤン。お父さーーーーん!!!!
ユリアンの「はい」の前の溜めの息。感極まったものを押し留めたんだろうな。
で、そのままノンストップで酒を減らせと野菜も食べなきゃダメとか保護者モードを発動してくるユリアンww心配だよねえ(笑)。
いつも通りにしていたかったのかな。
ヤンの手の描写、好き。ちゃんと人間の手なんだよなあ。変に綺麗過ぎず、少し乾いていて温かそうな手。
行ってらっしゃい、ユリアン!!!
来週には帰ってきていいからねーーーーー!!!!!(無茶)。
ヤンが一人酒に手を伸ばして留まるのな。3段階くらいの溜息で言葉を代弁してくるの、本当すげえよ、鈴村さん。
旅立ったのはユリアンで、大きく人生が動いたのもユリアンなんだけど、彼を送り出したヤンにも生活面含めて変化は大きく感じられることだろう。ユリアンがいた日々をたくさん抱えてしまったものね。
ユリアンが早くヤン艦隊に戻ってきますように!!