黒路

首都圏で生きる成人のジェンダーフルイド当事者。自分の性的アイデンティティを自覚するまで…

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首都圏で生きる成人のジェンダーフルイド当事者。自分の性的アイデンティティを自覚するまでかなり時間がかかった方。限りなく今の世の中に少ないであろう同類の皆さんや、興味を持つ方に向けて、ニッチに個人の体験や考えを綴ります。

最近の記事

就職してジェンダーフルイドの自分に気づいた話【後編】

こんにちは。私は大人になってから自分が性的少数者のジェンダーフルイドであると気付いた者です。前回は、そのきっかけになった学生時代から就職活動までの話を書きました。後編をまとめようと試行錯誤している間にだいぶ時間が経ってしまいましたが、今回は、就職してから違和感がさらに大きくなり、自分の性がどうしても普通ではなく、どうやらジェンダーフルイドの特徴に当てはまると気付くまでを書きたいと思います。 ここから先に書く話は、性的少数者の中でもさらにマイノリティの話であり、また、全てのジ

    • 就職してジェンダーフルイドの自分に気づいた話【前編】

      こんにちは。私は大人になってから性的少数者である「ジェンダーフルイド」を自覚した者です。今は周囲にカミングアウトをしないまま、首都圏で会社員として生きています。 私は社会に出てから自分の性別の違和感が「一時的な妄想や願望ではなく、自分の身体や心に備わった現実である」ことに気づいたのですが、その大きなきっかけが、日本の一般企業で働くに当たり、自分の服装の違和感に気づいたことでした。 ここから書かせていただくのは、あくまで私個人の経験や見解ですので、すべてのジェンダーフルイド

      • むやみに「多様性」を連呼するの、やめません?

        もしそうなったら、もしかしたら性別に関係なく、生きやすくなる人が増えるんじゃないかな、と考えたので、書いてみました。 ここから先は、あくまで個人の見解です。興味がある方のみ、お進みください。書いた人は、ジェンダーが時によって揺れ動く性的少数者の「ジェンダーフルイド」を最近自覚した者です。だからこそ、就職活動や社会人生活をしていてモヤモヤしていたことがあります。 自分の会社の株を上げたり、優秀な人に来てもらうために、建前で「多様性」を掲げる企業はたくさんあるけど、男社会を本

        • スクールカーストから落ちて、冗談じゃなく正解だった

          こんにちは。私は性的少数者の中でもマイノリティと言われるジェンダーフルイドを自覚したことをきっかけに、自分の体験を綴るnoteを始めました。ただ最近、昔を振り返って書いているうちに「これって性自認に関係なく経験する生きづらさじゃない?」と思える話題が出てきたので、今回は番外編を書きます。 孤独って実は大したことない。でも子供の孤独は大人の何倍もキツい 小学校の頃、私の場合は性自認に無自覚だったのですが、やはりどことなく周囲と違ったので、実際に集団生活で浮きました。 社会

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        • 就職してジェンダーフルイドの自分に気づいた話【前編】

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          性自認で悩んだ30年が、割と大事だった話

          今回以降は数回に分けて、私が幼少期から「何かが違う」モヤモヤを抱えながら社会人になり、どうやって自分がジェンダーフルイドだと気づいたか、反対に言えばなぜそれ以前は気づきにくかったのかを簡単にまとめていきます。 今回は、どうしてこのプロセスをあえて書こうと思ったのか、です。 ※ここに書かれていることは、全て個人の体験や見解です。ご了承ください。※ ジェンダーフルイドを自覚するまで30年かかった話ジェンダーフルイドとは、自分の社会的性別(ジェンダー)が時によって揺れ動く、と

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          ジェンダーフルイドとして生きる(自己紹介)

          こんにちは。Noteを書きはじめました、首都圏で社会人として生きる者です。身体的性は女性として生まれ、大人になってから自覚したジェンダーフルイドです。 この投稿を開いたあなたは、ジェンダーフルイドという言葉、ないしはその言葉によって定義されるジェンダー(社会的な性別)に興味があるか、あるいは当事者であると思います。 もしもあなたが性的多様性、LGBTQ、ジェンダーフルイドといった言葉に違和感や疲れ、嫌悪を覚える人ならば、このページを閉じて、どうぞもっと有意義で幸せなことに

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