作品紹介
瓜子姫って知っていますか?
あの昔話の、瓜子姫です。
……そうです、あの、多分日本一噛み合わない昔話です。
桃太郎や浦島太郎など、既に一般化され、物語の大筋は誰でも知っているところですよね。
ところがこの瓜子姫。
地域によって内容がバラバラなんです。
大筋はこうです。
①瓜から生まれた瓜子姫、あまのじゃくと遊びます。
②柿をぶつけられて気絶、木に吊るされます。
③その時貴族への輿入れがあり、あまのじゃくが瓜子姫に化けて嫁ごうとします。
④うっかり吊るした瓜子姫の横を通り、嘘がばれてしまいます。結果、あまのじゃくは叩き殺されてしまうのだとかなんだとか。
大体ですよ、大体。
ところがラストが違ったり、吊るされなかったり(瓜子姫が死んでるパターンも)と内容に統一性が無いのです。
よくよく考えれば、柿を投げつけられて気絶するのは猿蟹合戦であり、混同も見られます。物語も実は破綻している。
という訳で、知人のイベントで「瓜子姫コンテスト」なるものが開催され、私もちらっと執筆してみました。
アプローチを変えて、あまのじゃく側から物語を解釈してみました。なるべく破たんが少ないようにはしてますが、いかがでしょ。読んでみて頂ければ幸いです。
因みに主催者様はガチの研究者様で、先日本まで出版されました。
ご興味あれば、そちらもどうぞ。
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