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【黒珈塾】「キャラクター描写」のポイントを語ります。
「キャラクターの描写」は、●●●を意識する。
今回は、キャラクター描写に関するポイントを2つお話しいたします。
1.基本は「設定集」から
まずは、キャラクター毎の設定を確認します。
基本仕様や性格など、齟齬が生じていないか……例えば、身長145センチの女性が書架から本を取り出すには、どの位置に目当ての本が有るのかで表現が変わって来ます。
背伸びしてようやく届くところだと、背表紙に人差し指は引っ掛かっているが、目一杯詰められているため、なかなか前に出てこない……など。
低い位置だと、床の埃にスカートの裾が触れないか気を配りながら、ドミノのように幾分倒れかかった本の中から、目的の書籍を抜き出した……となります。
尚、ストーリーを動かす場合の例として、前半の場合は少々お約束ですが……
「ひやっ!」「おっと」
勢い良く飛び出した書籍を咄嗟に掴んだわたしは、バランスを崩して後ろに倒れ込む。
と、後ろから伸びた手が、その肩を優しく包み込んでいた。
後半の場合は……
「好き……なの」
書架の向こう側から、小さく呟くような女生徒の声が耳に届いた。
先ほど抜き取った書籍を小脇に抱えたわたしは、ぐっと身を屈めて出来るだけ気配を消していく。
本の隙間からそっと覗き込むと、そこには隣のクラスのAさんと、困ったような顔をした彼の姿があった。
という感じになります。
2.キャラクターの描写は「ビデオカメラを回している感覚」で!
自分の目で見ている感覚を文字に起こしていくことが、描写上達の近道となります。
絵画でいうところの「デッサン」に当たります。
私の場合は……
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