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【黒珈塾】「ライトノベル」キャラクター設定のポイント
「登場人物多いですね。キャラクター設定とか大変じゃないですか?」
このような質問をよく受けるのですが、幸いなことに、キャラクターの設定で悩んだことは殆どありません。
私は「キャラクター設定シート」を1人当たりA4一枚のウラオモテほど作っています。
作成の際に意識していることは、以下の3点です。
1.「クライマックスシーン」をイメージする。
キャラクター同士の掛け合いをイメージしながら、双方のやりとりに違和感が生じないよう各要素を整える。
例えば、主人公とヒロインがハッピーエンドを迎える場合、お互いに相手のどこに惹かれたのか曖昧だと、読み手は遠い世界の出来事だなと、冷めた目で捉えてしまいます。
・過去の哀しいエピソードを乗り越えて、気丈に前を向いて進んで行く姿
・普段は冷静沈着だが、ペットの話になると表情が緩んでしまう。
・他人に厳しいと噂されていたが、本当に頑張っている人に対しては、惜しみ無いサポートを行っている。
など、相手のココロが動いた『トリガー(キャラクターの特徴や言動、行動など)』を明確にすることで、読み手の感情移入を図って行くのです。
2.「代表的なエピソード」を準備する。
いわゆる「当番回」を作ると、其々のキャラクターが主役として動き回るので、説明パートを設けなくてもどんどん掘り下げていくことができます。
サブキャラクター同士の掛け合いによって、これまでは主人公を中心に回っていた物語の世界観が広がっていくメリットもあります。
当番回の順番は自由ですが、私の場合はサブキャラクターの掘り下げがひと通り終わった後半の部分にメインキャラクターを配置。
自己開示の終わったサブキャラクターとの絡みも上乗せしたオリジナルエピソードを描くことが多いですね。
そして、3つ目は……
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