「豊かさマインド」を持てる時代に。
昨日「豊かさマインド」について記事を書いた。
豊かさマインドとは「私たちが欲するものは、既にこの世に存在する」と考えることで、奪い合うのではなくみんなで協力していこうとする考え方だ。
マインドつまり心構えとしてはこれでいいと思うのだが、果たして現実はどうだろうか。
少なくとも物質的な豊かさは、つまるところGDPに行き当たる。
GDPが増えなかった過去30年ほどは、自分の会社が売り上げを上げれば他の会社がその分の売り上げを失い、他社が売り上げを増やせば自社の売り上げが減る、という関係であった。
つまりゼロサムゲームなので、この状態の中で「豊かさマインド」は持ちにくい。
GDPが持続的に増えていく状況が続けば、将来は今よりもっと豊かになると信じることができるし、そうであれば「私たちの欲しいものはあるはずだ」とも思いやすいし、奪い合うのではなくみんなで協力してみんなで豊かになろうとも考えやすい。
つまりGDPが増えていくというのは物質的なだけではなく精神的にも豊かになるということだ。逆に、GDPが増えなかった過去30年は、将来の希望も持ちにくい、物質的のみならず精神的にも停滞した30年だったと言わざるを得ない。
しかし、この春くらいから、給与を上げる企業が増えてきた。喜ばしい限りである。これからの5年か10年か、しばらくの間はこれまでとは違う世界が待っているのではないか。
少しでも希望の持てる世の中になることを願っている。
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