若者がワクチン3回目接種するメリットはあるか?
コロナワクチンの3回目接種が若者の間で進んでいないらしい。そこでメリット・デメリットをまとめてみたのだが、考えれば考える程、若者にとってのワクチン接種のメリットがないと思われる。
ワクチンを接種しても、感染自体が止められるわけではない。自分が感染することもあるし、自分が他人に感染させてしまうこともある。
一番のメリットは重症化しないことだが、若者はどちらにしろほとんど重症化しない。若者に限っていえば、ワクチンの最大のメリットも、ほぼないといっていい。
それに対し、副反応はかなりの確率であるようだ。多少、腕が痛いくらいならどうということでもないが、熱が出るとか、一日中倦怠感が続くとなると、無視するわけにもいかない。
そして今のところ、ワクチン接種したからと言って、特に行動制限が緩和されるということもない。今後は増えるのかもしれないが、今現在では特別に自由になるということでもない。
つまり、若者に限ってみれば、ワクチンを接種するメリットがないのではないか。
接種しようがしまいが感染することに変わりはなく、重症化が抑えられるといっても元々リスクが低く、副反応は高確率で起きて、特に行動が自由になる訳でもない。
だとしたら、何をもって「若者も接種せよ」と言えるのか。
言っておくが、若者は忙しいのである。仕事や学校ということもあるし、友達と遊んだり騒いだりすることも必要である。コロナ禍だから我慢しろという人は、自分が若者だった時のことを忘れてしまったのだろうか。
ほんの少しの間というかもしれないが、もう2年も続いている。全く少しの間ではない。60歳にとっての2年間は3%程度かもしれないが、20歳にとっては1割にもなる。中学生・高校生にとっては3年間のうちの2年なのである。もう二度と、中学時代・高校時代は戻らない。
我慢しろなど、無責任も甚だしい。
こうしてみると、ワクチンにしろ蔓延防止や緊急事態など行動制限にしろ、高齢者のために若者が犠牲になっているという面はかなりある。それも高齢者がバタバタと亡くなっているような状況なら仕方がないが、今がそういう状況なのか。
もうそろそろ、コロナを特別視する時期は過ぎていると思う。さすがにもう、普通の風邪か、悪く見積もってもインフルエンザ程度というところだろう。2類相当を5類相当に変更することも必要だと思う。政府もマスコミも、事実とデータ、それに欧米など世界の状況も踏まえて、現実に即した対応に切り替えるべきである。