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うちのこのこと。その1《うちの子になるまで》

数日前、うちの猫がうちの子になって5年目の記念日でした。
これを機にうちの子のことを少し書いてみようと思います。

名前は本名、寅次郎。
今は「ちゃー」と呼んでいて、本人(本猫)も、寅次郎や「寅」という呼び名は、すっかり忘れてしまってるようです。


うちの子は、元々お外にいた子でした。
うちの庭には猫が入れ替わり立ち替わりたくさん遊びに来ます。
一時期は、毎日うちの庭で無防備に寝る子がいて、私はその猫が大好きで、男の子だけど“おかっぱちゃん”と名付けて、毎日おかっぱちゃんのことばかり考えていました。
それでも“うちの子にしよう”とは思いませんでした。
その子は、家におさまる子じゃないと思ったから。
外での暮らしは危険で過酷だと思うけど、うちの庭にお気に入りの場所をいくつも作って、そばを誰かが通っても安心して寝ていて幸せそうだったから。

それでも、ある日からパタリと来なくなりました。


2019年の田植えが終わって1週間ほど旅行に出かけて帰ってきたら、今まで見たことない子が庭に来るようになっていました。
7月のことです。
他の猫と同じように縁側や五葉松の下で寝ていましたが、とても警戒心の強い子で、近づくとシャーッと精一杯威嚇してきました。

この頃は“寅”と呼んでいました。
五葉松と寅
怖がりなのに
精一杯強がって生きていた顔です。

ある日、台風の日に庭の温室の中でおびえている姿を見て、外に出られないだろうからお水とごはんをあげました。
(もうその時には、うちの子にする事を考えていたと思います。外の猫にエサを与えることは、責任も生じるし慎重にしないといけないと思ってます。うちの庭に来る猫に、このようにごはんをあげたことは、これが初めて、それ以降もありません。)

それから、毎日ごはんをあげるようになったけど、相変わらずシャーッと言いながら近づいてきてました。
やっと触れるようになってからもシャーッと言いながら甘えてきてました。

甘えん坊の顔です。


この子をうちの子に
と本気で考え始めたのは、怖がりだけど、とても甘えたい子で、段々いつまでも撫でて欲しがるようになったから。
食べるよりも撫でて欲しいという子でした。

そして、怪我をして血を流して来たことがあったから。(その日はうちの庭の草の陰に身を潜めて過ごし、次の日には傷を治してまた出て来てくれました。)


でも、理屈じゃないんですよね。
家族になることが決まっていたのだと思います。



うちのダンナサンは子供の頃に猫と暮らしていたけど、私は子供の頃から犬と暮らしていいて、猫との暮らしはしたことないので、本を読んだり、猫と暮らす友だちに相談したりしながら、外の猫が家の中で暮らすことは本当に幸せなのか、ずっと悩んでいました。

本人(本猫)にも、うちの子になった場合のメリットとデメリットを話して、うちの子になるか考えてみてって、話してみました。

堀を見つめ考えてるように見えました。
のちに兄貴分となる鯉太郎さんに
相談してたのかな。


その頃、我が家は忙しかったので、うちの中に入れるとしても、来年の春だな
と思っていたけど、
ご近所さんの畑に入ってトイレをしてるのを目撃して、その畑の人は猫も犬も苦手な人で捕獲器を置いてる話も聞いたことがあったので、これは急がないと!
と、急遽、翌日くらいに病院に連れて行き、家の中に入れたのでした。
2019年10月のことです。

最初はケージの中で過ごしてもらいました。
今思い返すとかわいそうで
せつなくなります。


外にいた頃の怖い顔とは
別人(別猫)のよう
ちょっとおかしなこの表情が
ちゃーらしくて
お気に入りです♡
外で怖い顔をしていた頃から
愛情を注げば絶対顔が変わると
思っていました。

うちのこのこと。
うちの子になってからのことも
また書きたいと思います。

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