はじめは、20点でいいんだよ。
学校生活の中で、実行委員を設けて子どもの成長を目指すことがある。
例えば、宿泊体験学習や運動会など行事で設けることが多いし、年間か半年間に学年やクラスで設けることもある。
今年度もいくつか実行委員を設けている。
クラス目標の作成もその一つだ。
特に今年はコロナ禍の状況で話合い活動をすることは難しく、まずは少人数でクラス目標の案を考えることにした。
もちろん、クラス全員の課題意識や願いを聞きながら行っていく。
クラス目標をどのように作るかは、様々な考えや方法があると思うが、私は今の自分たちの姿を丁寧に見つめることを大事にしていく。
というのも、未来の姿を考えると
低学年なら「なかよし」「笑顔」「勇気」など
高学年なら「創造」「最高」「挑戦」など
様々な言葉が出てくる。
それらは、なりたい姿としては、どれも正解なのである。
すなわち、そのなりたい姿を決めるには、今の自分たちに必要なものをふまえて考えることが大切になってくるのである。
だから、まずは実行委員は今の自分たちをみつめることからスタートした。
しかし、はじめは、自分の考えをもてるかどうか不安に思う子もいる。
それで止まってしまっては、よりよいものをつくるのは難しい。
そこで、教師の一声である。
「はじめは、20点でいいんだよ。」
はじめから、100点満点の考えなんてできないし、固執する必要はない。
だれだって、はじめはできない。
はじめの20点から、友達や教師にアドバイスをもらい、次の考えてくるときには40点。そして、さらに次は60点と。
その繰り返しで、よりよいものになっていくのである。
そうして成長した子どもの姿は教師を超えていくのである。