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寄居町貧乏移住体験記 #28

2024.11.4(月・祝) その3

 少し遅れて「泊まれるオーガニックレストランmujaqui」へ到着。建物は、築100年の古民家を、神楽坂の「つばめ舎建築設計」さんがリノベーションしたもの。木が多用され、とってもおしゃれ。

 初めて寄居に来た時にここに泊まったのだけど、レストランがどこにあるのか分からなかった。レストランは建物の手前右にあって、ドアがあって鍵がかかるようになっていた。泊まる時は、チェックイン/アウト時にレストランの壁が正面になるものの、導線に重ならないので、ドアが閉まっていると一枚壁だと思い、その向こうにレストランがあるとは気づかなかった。

 アシスタントのYさんには泊まった際にお会いしたことがあったけれど、シェフのAさんにお会いしたのは初めて。先にInstagramでつながらせていただいていたからか、とても丁寧なご挨拶を頂戴し、初対面とは思えない盛り上がり。他にお客さんがいなかったこともあり、おしゃべりに花が咲く。

 街バルメニューが運ばれてきた。

 まずは、さっき寄ってきた横手園さんの無農薬甘夏を発酵させたジャム(?)が入ったスカッシュ。いきなりびっくりするおいしさ!!!!微炭酸なのも疲れた身体にやさしく染みわたり、思わずほっとする。

 そして前菜。大皿に盛りだくさんの無農薬野菜と、低温調理された鹿肉のスライスが美しく盛り付けられている。ソテーされたものが多く、素材の旨味を前面に引き出したシンプルな味わい。鹿肉は全く臭みがなく、どうすればこんなにおいしくなるのか想像がつかない。

 「身体にすごくいいものをいただいている」気持ちで心も身体も幸せで満たされる。レストランでヘルシーだと思ったのは生まれて初めて!

そしてメインの「八丈島 うみかぜ椎茸と鹿の出汁で炊いた玄米のリゾット」。絶妙な出汁のハーモニーと玄米の食感。幸せ度はさらにアップ!いつまでも味わっていたくて、いつもに増していただくスピードがゆっくりになる(食べるのが遅いのです)。

 初来店なのにデザートをサービスしてくださった。沖縄産ナムワバナナのジェラート。これがまた絶品…!!りんごのような後味の濃厚な甘み。

 この出逢いに心の底から感謝。おいしいお料理がいただけて、温かい方々と触れ合える。いつまでもこうしていたい…この時間が永遠に続けばいいのに。寿司信さんで大将とおかみさんの、横手園さんで園長さんの語りに耳を傾けている時もそう思った。

 寄居って本当に素敵な街。会う方々が全員魅力的だし、どの食べ物も本当においしい。訪れる度にどんどん好きになっていく。「また来ます」と笑顔でmujaquiを後にする。シェフのAさん、アシスタントのYさんが外に出て見送ってくださった。

 Yotteco(よってこ)に戻って、街おこし協力隊員のMさんにご挨拶。「また来ます」。この挨拶も何度目だろう。寄居がどんどん自分に近しい街になっていく。それがうれしい。

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