くりたまごはん

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最近の記事

寄居町貧乏移住体験記 #22

2024.10.22(火)  今、寄居に行くまでの仕事を探している。流れが来ているなと思う。  精神疾患のこともあり、これまで仕事が長続きしなかった私は、書類選考で落とされることも少なくない。だから面接のお知らせを受け取るだけで、まるで内定をいただいたように飛んで喜んでいた。こんな私が、明日からの3日間で4件の面接と1件の職場見学に行く。こんなこと今までなかった。就活生になった気分だ。  どうか私に合った仕事が決まりますように。天に向かい手を合わせる。  最後の面接を終

    • 寄居町貧乏移住体験記 #21

      2024.10.16(水)  「実験スナックrutsubo」のOさんが「飲食業はどうっすか」「(寄居で暮らすなら)まずむじゃき(「泊まれるオーガニックレストランmujaqui」)のバイト(ベッドメイキングと古民家のメンテナンス)からっすね〜」と仰っていたのが、ずっと心に引っかかっている。 (「実験スナックrutsubo」さんと「泊まれるオーガニックレストランmujaqui」さんについては、#10の記事をご覧ください)  街おこし協力隊員Mさんの「寄居にはパン屋さんが少な

      • 寄居町貧乏移住体験記 #20

        2024.10.14(月)  昨夜は離婚を切り出されたことで気持ちがじわじわと落ち込んで、生まれて初めて「いのちの電話」に電話をかけた。電車にふらりと飛び込みそうな気がしたから。  30分ほど聞いてくださっただろうか。吐き出すうちに徐々に気持ちが落ち着きをとり戻し、お礼を言って自分から電話を切ることができた。私は心理の資格を持っているのだけれど、「死にたい」と話す一方で、「聞き方がうまいなあ」と妙に感心していた。私も頑張らなくては…。  顛末を親友にLINEで伝える。「

        • 寄居町貧乏移住体験記 #19

          2024.10.13(日)  離婚を切り出された。  きっかけは、一昨日気に入った物件の連帯保証人をお願いしたこと。「僕の考えているやり方とは違うし、今仕事を安定して続けられていない人に対して、そんなリスクが高すぎることを引き受けられない」と言われた。  そこから、私がなぜ寄居町に行きたいのか、以前から田舎暮らしがしたかったが、東京を離れたくない夫に合わせてずっと我慢し続けてきたこと、歳とともに都会暮らしに疲れてきたことを話した。  すると夫は「それは離婚するしかない

        寄居町貧乏移住体験記 #22

          寄居町貧乏移住体験記 #18

          2024.10.11(土)  昨夜ネットでエントリーした派遣会社から電話がきた。Web面接の日程調整の連絡だった。寄居へ移住を希望していて、今住居を探していると事情を伝えたところ、「物件探しに時間がかかりすぎると案件が埋まってしまって採用できなくなるんですよね」と言われてしまった。    住居を定める方が先なのか…。夫に言われたことと順番が逆だが、住居がないと仕事が決まらないのでは仕方がない。    不動産屋さんに「申込書をください」と電話を入れる。

          寄居町貧乏移住体験記 #18

          寄居町貧乏移住体験記 #17

          2024.10.11(金)  「ヨリママ」主催の「おしごとフェスタ」へ。  在宅ワークをしている人との座談会、在宅ワークツール体験、受かる応募書類の書き方講座、キャリアカウンセリングなど盛りだくさんの催し!フルタイムで働きたい人への窓口には、今回のイベントの協力企業である明治安田生命の営業さんがいらしていた。  ツール体験以外すべてのブースに参加。金融資産の運用やライフコンサルティングに少し興味があったとはいえ、生命保険の営業に惹かれたのが自分ではちょっと意外だった。  

          寄居町貧乏移住体験記 #17

          寄居町貧乏移住体験記 #16

          2024.10.10(木)  今日も休み。昨日は不動産屋さんが休みだったので、朝一で内覧の問い合わせを入れる。  滞在2日目に出た物件は既に内覧を申し込んであったので、お祭りに参加できる町会の物件を問い合わせる。上手い具合に最初のアポイントの後に続けて内覧できることになった!明日中に2軒回れるなんて。タイミングの良さに感謝!  問い合わせた物件は、1階が店舗、2階が住居とのこと。しかも賃料も安い!理想にぴったりすぎて鳥肌が立ちそうになった。まさか自分が店舗を構えられるよ

          寄居町貧乏移住体験記 #16

          寄居町貧乏移住体験記 #15

          2024.10.07(月)  求人の案件の紹介状をもらいに、ハローワークの支所へ出向く。書類を揃え、早速郵送。朝からバタバタ。そして慌ただしくアルバイトへ。    帰宅すると、Instagramに街おこし協力隊員Mさんが「『実験スナックrutsubo』のOさんが『私の店の向かいに賃貸で空きが出ました』と書いてました」とメッセージをくださった。  私は寄居町のお祭りに参加するのが夢。そのためには、お祭りに取り組んでいる町会のエリアに住む必要がある。2日前にMさんからいただいた

          寄居町貧乏移住体験記 #15

          寄居町貧乏移住体験記 #14

          2024.10.05(土) その4  思いがけずたくさんの出会いに恵まれた寄居滞在2日目。朝東京に帰らなくて本当によかった!  もう一か所だけ行きたかった場所。そう、宗像神社。最後の締めくくりに行ってみよう!「門口寄居」さんのご夫妻に道を尋ねたら、詳しく教えてくださった。  「喫茶ベアー」さんを通り抜ける。そっと窓を除いたら、桜戦士セレジェイラさんの横顔が見えた。霧雨をてくてくと15分。道を間違えながらも、なんとか到着。ここが寄居町の祭の総本山なのか…。厳かな気持ちで手を

          寄居町貧乏移住体験記 #14

          寄居町貧乏移住体験記 #13

          2024.10.05(土) その3  「喫茶ベアー」で思い切り笑って、足取り軽く「門口寄居」へ。…あれ?誰もいない。メッセージに「買い物に出てきます」とあった。15分前。遅かった〜。    しばらく店の前にたたずむ。その姿はどう見ても不審者。待つこと約15分、奥様が自転車で戻られる。立ち尽くす私の背中を見て、やはり軽く驚かれたらしい。  「旦那が言ってた方ですか?」「はい。移住希望のくりたまです。なんだか怪しくてすみません」と変なご挨拶になってしまったが、奥様はすぐに笑顔

          寄居町貧乏移住体験記 #13

          寄居町貧乏移住体験記 #12

          2024.10.05(土) その2  11時に「喫茶ベアー」さんへ。ドアを開け、オーナーさん(女性)にご挨拶。「あらいらっしゃ〜い」と明るい、寄居の生まれ育ちというオーナーさん。「寄居に来てくれてうれしいわ」と温かく迎えてくださる。  喫茶ベアーさんはオープン5周年とのことで、この日13時から「桜戦士セレジェイラ選手とじゃんけん&あっちむいてホイ大会」というイベントがあるそうだ。「桜戦士セレジェイラ選手」??  脳内にはてながたくさん踊る。    コーヒー片手に、寄居町に移

          寄居町貧乏移住体験記 #12

          寄居町貧乏移住体験記 #11

          2024.10.05(土) その1  「キーンコーンカーンコーン」と学校のチャイムのような音が鳴り響く。時計を見る。午前7時。1時間後にアラームをセットしていたのにぱっちりと目が覚めた。いつも東京ではすごく目覚めが悪いのに。すがすがしくて、街が静かなうちにこのまま帰りたい気持ちになった。帰るかとどまるか30分くらい迷って、行ってみたい場所に行くことにした。この決断が、今回の寄居旅の印象を180度ひっくり返すとは知らずに。    9時に宿を出発。今日も霧雨。最初の目的地である

          寄居町貧乏移住体験記 #11

          寄居町貧乏移住体験記 #10

          2024.10.04(金) その4  今夜の宿「泊まれるオーガニックレストランmujaqui(むじゃき)」さんは、寄居町で散見される、古民家をリノベーションしてオープンしたお店。ランチはいつでも、ディナーは予約制でいただけるとのこと。朝食は提供していない。私は夜に人と会うことになっていたので、素泊まりで予約。2階の和室(ツインルーム)へ通される。  とてもほっとする雰囲気。和室にしてよかったー。時間も迫っていたので、手早く荷物を整理して、目的地である「実験スナックrutsu

          寄居町貧乏移住体験記 #10

          寄居町貧乏移住体験記 #9

          2024.10.04(金) その3  西部地区はすっかり山の中。風布(ふうぷ)と呼ばれる地域で、川やみかん山があり、「日本の里風布館」というスポットもある。雨だったので山頂からの眺望は諦め、途中にある名水をペットボトルに汲む。隣では18Lのタンク2つを抱えた初老の夫婦が水を汲んでいる。「生水なので煮沸して飲んでください 寄居町」と書かれている。街おこし協力隊員Mさんの話だと、うどん屋さんなどがお店で提供する料理や仕込みに使うために、大量に汲みに来ることもあるとのことだった。

          寄居町貧乏移住体験記 #9

          寄居町貧乏移住体験記 #8

          2024.10.04(金) その2  極上のたれかつ丼の幸せに満たされながら、Mさんの案内で、ぐるっと街全体を眺めて回ることに。  出発前に、Yotteco(よってこ)の売店でお土産を先に買う。寄居特産のトロトロなす、ポポー(トロピカルな香りがする果物)、寄居産みかんのバームクーヘン。さあ出発!  寄居町はおおまかに市街地地区を中心に、市街地の北に桜沢地区、用土地区、市街地の南に西部地区、折原地区、鉢形地区、男衾地区と区分されている。今回は東から順に男衾地区から鉢形地区、

          寄居町貧乏移住体験記 #8

          寄居町貧乏移住体験記 #7

          2024.10.04(金) その1  これを書いているのは10月9日。バタバタしていて5日後になってしまった。でもこの2日間の寄居町初来訪の興奮の火種は、まだ私の心に残っていて、決して消えない火を灯している。オリンピックの聖火のように、私にとっては尊い火。結論としては、寄居町を大好きになった。風景も人も、あたたかく心を癒してくれる。コンパクトな街の中に、活きた人々の営みがぎゅっと詰まっている。そんな印象の2日間だった。    雨の東京を10時前に出発。2時間弱電車に揺られて

          寄居町貧乏移住体験記 #7