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寄居町貧乏移住体験記 #7

2024.10.04(金) その1


 これを書いているのは10月9日。バタバタしていて5日後になってしまった。でもこの2日間の寄居町初来訪の興奮の火種は、まだ私の心に残っていて、決して消えない火を灯している。オリンピックの聖火のように、私にとっては尊い火。結論としては、寄居町を大好きになった。風景も人も、あたたかく心を癒してくれる。コンパクトな街の中に、活きた人々の営みがぎゅっと詰まっている。そんな印象の2日間だった。
 
 雨の東京を10時前に出発。2時間弱電車に揺られていく。電車は空いていて、寄居町出身の馬場俊英の曲を聴きながら揺られていた。12時前に寄居駅に到着。寄居も雨。
 約束の12時ちょうどに、待ち合わせ場所のYotteco(よってこ)に着いた。街おこし協力隊員Mさんはすでにスマホを手にパンフを広げて準備万端だった。初めましてのご挨拶。「どうします?お昼ご飯から先にします?」と聞かれ、「はい!」と即答。すると「おすすめのお店があるんですよ」と。すぐそこらしい。他にもお店を提案してくださったが、勧めてくださったお店に決めた。
 
 霧雨の中を歩いて3分。「今井屋」さんに到着!奥の座敷席に通される。案内されたテーブル以外はすべて予約で埋まっていてびっくり!地元の老舗の名店らしい。ランチは名物のたれかつ丼。ボリュームがあるとのことだったので、ご飯を減らしてもらってオーダー。待っている間にいろんな話をしたのだけど、緊張や興奮で忘れてしまった。お互いの現況や、今日したいことを話したような気がする。唯一覚えているのは、Mさんは神奈川との二拠点生活をされているという話のみ。

 20分ほど経ったところで、たれかつ丼が来た!ご飯の上にかつ2枚というシンプルないでたち。早速いただく…おいしい!!!!たれの甘さが絶妙で、噛みしめると旨味が出る豚肉ととてもよく絡んでいる。ご飯との相性がまたたまらない!こんなにおいしいかつ丼をいただいたことはない!普段糖質制限をしているので、かつ丼はご法度なのだけど、その禁を破っても惜しくないおいしさ。夢中で、しかししっかり味わいつつ一口ひとくちを噛みしめる。ああ、幸せ……。
 おいしさでかなり表情がとろけていたはず…のお会計。990円。「レジの中にはどれだけお釣り用の10円玉があるんだろう…」と考えながら店を出た。

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