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寄居町貧乏移住体験記 #9

2024.10.04(金) その3

 西部地区はすっかり山の中。風布(ふうぷ)と呼ばれる地域で、川やみかん山があり、「日本の里風布館」というスポットもある。雨だったので山頂からの眺望は諦め、途中にある名水をペットボトルに汲む。隣では18Lのタンク2つを抱えた初老の夫婦が水を汲んでいる。「生水なので煮沸して飲んでください 寄居町」と書かれている。街おこし協力隊員Mさんの話だと、うどん屋さんなどがお店で提供する料理や仕込みに使うために、大量に汲みに来ることもあるとのことだった。(寄居から帰宅して飲んだら、まったくくせがなく、まろやかな味だった。)
 
 山を降りて、車は鉢形地区の三ヶ山緑地公園へ。ジョギングが趣味の私のために、トラックを案内してくださるとのこと。トラックは1周300mほど?少し小さく見えたが、立派な作り。雨水を吸い込む舗装になっているようで、霧雨が降っていたけれど普通に走れた。ゆるゆるとジーパンで1周走る。これで寄居町周回はひとまず終了。
 
 その後は、Mさんの勧めで「よりいジョブセンター」へ。「くりたまさんは、移住をどこにするかという段階はすっかりパスして、寄居に気持ちが固まっておられるようなので、ちょっと無茶振りなんですが、寄居の仕事を見てみてはどうですか?」と連れて行ってくださった。とても親切な窓口の方が手早く大量の案件を紹介してくださり、喜びつつもその場では消化しきれず。「東京に帰ってからゆっくり検討します」とお礼をお伝えして、窓口を後にする。
 ジョブセンターは町役場の2階にあり、階下には寄居出身の方々のサインやユニフォームなどが飾ってあった。私が大ファンのミュージシャン、馬場俊英さんのサインもあった。柔道選手の新井千鶴さんが東京オリンピックの金メダリストとのことで、役場前のポストは金色だった。金メダリスト出身地でないと金色のポストは設置されないとのことで、とても貴重らしい。
 
 YottecoでMさんと今日を振り返り、おすすめのお店などのInstagramのアカウントを共有していただく。その中に「喫茶ベアー」さんがあった。「ぜひお伺いします」とメッセージを送る。
 Mさんが今夜の宿である「泊まれるオーガニックレストランmujaqui(むじゃき)」さんへ送ってくださった。駅から近く、1分ほどで着いてしまった。
 
 さあ、ここからは一人で歩く寄居旅。まずは宿にチェックイン。

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