見出し画像

年末調整に向けて頭の整理

来週は、いい加減年末調整の準備を
しないといけない事務員なもんで。
今年の基本的な考え方を、
書きながら整理したいと思います。


今年の年末調整計算後の所得税額の数式

(年調所得税額-定額減税額)×102.1%(復興税) 

-定額減税額 の部分が例年との違い。

この数字と、月々の給与賞与から引かれてる
所得税の年間合計額を差し引きして、、、

(年調後所得税)-(控除済所得税)

これが、マイナスになれば返金。
プラスになれば追加徴収。

年調後所得税は住宅ローン控除とかあったら
ほぼゼロになる人も多いから、
そーいう人は、既に7∼8月くらいに
地方自治体から調整給付金が出てるはず。

そーいう人じゃなくても、
年内に控除しきれない人については
来年以降、調整給付金が出る。

これは、企業が自治体に毎年1月提出する
給与支払報告書で判断。

よって、今年の源泉徴収票には
定額減税の控除済額、未控除額が記載される。
(ここのチェック必須だな、、、)

6月以降の中途入社等異動に関しては、
月々の定額減税では控除されない。
その場合、控除済所得税額が増えるわけだから
年末調整のところで、返金額がその分増える。

結果年内の金額で清算される、と。

1.例えば例年通りだと?

  年調所得税額   40,000円
  控除済所得税額  50,000円

  こーいう人は、12月の給与年調で1万円還付。
  控除済みの所得税が5万円だから、
  所得税の年間支出は 5万円-1万円 = 4万円

2.これが今年は定額減税3万円として、
  12月までに定額減税控除済みとすると?

  年調所得税額  10,000円(4万ー3万)
  控除済所得税額 20,000円(5万-3万)

  12月の給与年調の還付は同じく1万円。
  控除されてる所得税が2万円だから
  所得税の年間支出は 2万円-1万円 = 1万円

  今年は例年より、3万円のお得。

3.6月以降の中途入社で月々からは
  定額減税が全く控除されてなかった、とすると?

  年調所得税額  10,000円(4万ー3万)
  控除済所得税額 50,000円(5万ー0)

  12月の給与年調の還付が4万円。
  控除済の所得税が5万円だから
  所得税の年間支出は 5万円-4万円 = 1万円

  2の場合と同じく、ちゃんと定額減税済み所得税額。

4.6月以降の転職で、前社で定額減税2万5千円まで
  済んでいて5千円未済の場合。

  年調所得税額  10,000円(4万ー3万)
  控除済所得税額 25,000円(5万ー2万5千)

  12月の給与年調の還付が1万5千円。
  控除済の所得税が2万5千円だから
  所得税の年間支出は 2万5千円-1万5千円 = 1万円

  こちらも同じく、ちゃんと定額減税済み所得税額。

給与ソフトとかなら、
扶養等の個人情報設定さえミスらなければ、
正しい定額減税額が算出されて反映。
後は例年通りの税額計算ですね。

月々で還るか、年調で還るか。
還りきらなかったら、自治体から還付と。

うん、基本的な考え方おっけー(多分)

扶養設定は、定額減税が始まった6月に
ちゃんとチェックしたから、
そっからの異動だけ気を付けて。
後は例年通り、ちゃんと入力できれば
大丈夫そーだな。
これを周知するのが面倒なんだが

まぁ、検算は必須ですが。

なんのボケもない、投稿になっちゃうんで。
給与ソフト設定について、
過去の失敗例を1つ書いときます。

親を扶養してた社員の扶養設定で、
ちゃんと設定してるはずなのに
何度計算させても扶養扱いしてくれなくて。
サポートに電話する寸前だったんですが。

よくよく、見ると。

親御さんの生年月日。
昭和26年なのに、平成26年になってて。

社員35歳(独身)
親 2歳(年少扶養・所得税控除なし)

なんて、ありえない事になってましたw

すごい時間食ったのに、
思わず笑ってしまって忘れられない1件です。

まぁ、気付いたから笑い話ですが。
気付かなかったら税金増えますから、
冗談じゃすまなくなるんですけどね。

給与税金に関わってるお仲間の皆様。
面倒な時期ですが、お互い気を付けて
どーにか年を越しましょうね。。。

いいなと思ったら応援しよう!

くりす
よろしければサポートお願いします!