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集中するためのポモドーロタイマーに作業を中断させられる意味
集中力、皆さんはありますか?
私はないです。全くない。もともと飽き性なのもありますが、とにかく意識が分散しがちです。一つにのめり込むのは無理!……とまでは言いませんが、実生活だとなかなか難しい。
そんな私が最近取り入れたのが、ポモドーロタイマーです。25分作業して5分休憩するあれです。知らない人は調べてください。
時間制限ができるといいことが結構あって、
25分という区切りが生まれるので、その間にできる作業に集中しやすい
時間制限があるので「ちゃんと集中して作業しないと間に合わない」と感じ、締め切り効果が生まれる。
集中作業のあとは休憩(ご褒美)があるのでやる気が出やすい
などなど。実際に使うと効果を実感することが多いです。私事ですが、少し前にApple Watchを買ったので、導入するハードルが低くなったのも大きいですね。
とはいえ、今日の本題は「集中って必ずしもいいことばかりではないよね」です。いやいや集中できるに越したことはないだろと思う方が多いでしょう。実際、普段のシチュエーションでは集中できたほうがいいのですが、非常時はそうとも限りません。
集中力の負の側面、それは「時間感覚の麻痺」です。以前にnoteで紹介した『失敗の科学』では、医療事故と航空機事故の事例が取り上げられています。医師やパイロットが目の前の作業に集中した結果、5分集中したつもりが30分経過してしまった。そのせいで対応が後手に回り、取り返しのつかない事故が起きてしまう……といった内容です。
過集中は時間間隔を失わせます。これは誰しも一度は経験したことがあるでしょう。大好きなミュージシャンのコンサートは、たとえ三時間でも過ぎるのは一瞬だったり、子どもの頃、一日一時間のゲーム時間があっという間に終わってしまう現象だったり。例を挙げるといくらでもあります。
最近、一日にこれだけの作業をやろうと事前に見積ることが増えました。それ自体はいいことですが、作業に集中しすぎて、30分のつもりが1時間作業してしまったことがありました。しかも当初の予定と比べて進みが遅かった。これを続けていると予定が狂ってしまいます。
で、この問題をどうすれば解決できるかというと、ここでもポモドーロタイマーが活躍するんですよね。ポモドーロタイマーは25分で休憩が入ります。でも、作業が25分でぴったり終わるとは限りませんよね。私も「25分のつもりが15分で終わっちゃった」とか「25分経ったけどキリのいいとこまで終わってない!あと5分ほしい!」とか何度も経験しています。なので最初は「ポモドーロ合わないかもなあ……」と思っていました。
ですが、これがむしろ大事だと気づきました。休憩なしにぶっ続けで作業していると、人は過集中に陥ってしまいます。30分だけするつもりだったことに、1時間を費やしてしまう。ポモドーロタイマーがあると、このような現象を避けられるのです。
この気づきを得てから、私はもっと積極的にポモドーロタイマーを使おうと思うようになりました。欠点だと思っていた要素がむしろ長所だと気づかされるって、なんだか面白いなあ。