怒らない人という話
怒らない人っていうのはいい人らしい。
私も怒らない人なのだが、自分がいい人だとは思ったことがない。
なにせ私が人に怒らないのは相手の為というよりは自分の為だからだ。
会社でミスした奴に注意しただけなのに、怒られた奴の機嫌を損ねたら怒った側の人間はパワハラをする人だと言われる。
私の親世代は、近所の子どもが悪いことをしたら他の大人が叱るみたいなのも当たり前だったらしいけど。
今そんなことしたらトラブルになって、やっぱり怒った側の親が問題だってなる。
ちょっとした親切心のつもりでも他人に対して注意したり、叱ったりするのは余計なお世話で問題行動なのだ。
そういう背景があって人に怒らなくなった人は少なくないだろう。
それを思うと今の時代に、人の為を思って叱ったり注意したり出来る人の方が優しい。
メリットなんてなにもないのに人のことを思って自分は泥をかぶれるんだから。
少なくとも私はそう思う。
人に対して怒るって行為を自分の憂さ晴らしに使う輩がいるせいで、怒る奴は嫌な奴みたいなイメージが定着しちゃったんだろう。
そう思うと一番質が悪いのは、感情のままに人に怒鳴り散らす輩だよな。
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