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#9. 多様性を意識しながら働く事業責任者_大沼夏帆


本人よりご提供

名前 
 大沼 夏帆 
職種 
 株式会社ウエディングパークの事業責任者
備考 
 ネットワーク情報学部卒。学部在籍時のプロジェクトでは、旅先で撮った写真を共有するアプリの開発をテーマに活動していたそうです。新卒2年目で現在の事業責任者に就任されたきっかけや、その仕事内容について伺います!

1. 事業責任者は幅広くこなす!

── 本日はよろしくお願いします! まずは簡単に今のお仕事をお聞きしたいです。
 ウエディングパークという会社に新卒で入って現在10年目になります。
 現在は、結婚指輪・婚約指輪のクチコミサイト「Ringraph(リングラフ)」の事業責任者をやっています。主な業務は、結婚指輪や婚約指輪の口コミサイトのメディアの責任者を行っています。

── ありがとうございます。Ringraphの事業責任者としては、どのようなお仕事をされているのでしょうか?

 いろいろあります。私は立ち上げから関わっていたので、まず、どういうユーザーのニーズがあって、どういう業界の課題があるのかという市場調査をしていました。
 そこから、計画を行い実際にサービスとしてwebサイトを開発しました。でも開発しただけだとダメで、どうやって運用していくのかというところも考えます。それをチームのメンバーの誰に何を任せるかみたいなのを決めて、役割を振って、その人たちがどういう仕事をしてるかみたいな管理するマネジメントの部分も行っています。
 お客さんに実際に商談行ったりもするし、開発してくれるエンジニアさんとかデザイナーさんに「こういうものを作ってください!」っていうような指示もします。いろいろちょっと幅広いかもしれないですね。

── スケジュールも見てみると、ミーティングの時間が多いように感じます。

 大体こんな感じですが、日によっては、一日中お客さんのとこ行ってたりする日もあれば、逆に開発のことやってる日もあります。見てる範囲が多いので、その分ミーティングの時間も多いかもしれません。組織で課題になっていることを話し合い、改善に向けた施策をどうしようかみたいな話をよくしていますね。

サービス7周年を祝うケーキ

2. ブライダルに関わる魅力

──ブライダル業界に関わることの魅力はなんでしょうか?

 うちの会社は「ブライダル×IT」ってことを打ち出してやっていますが、ブライダル業界で結構ITが遅れてるんですよね。基本的にリピーターがいなくて、結婚するのが初めてのユーザばかり。なので以前と比べて比較がしにくく、ずっと古いままになっています。
 だからこそ、もっとデジタルの力・ITの力で変えられる部分を、会社の立場で業界に提案して変えていけるところはすごく面白いなって思います。

── なるほど! IT企業ならではの関わり方ができるということですね。今後何か目指していきたいものなどはありますか?

 それこそ、多様性が今広がってきてると思います。結婚って一口に言っても結婚式をしない人や事実婚、いろんな形が増えてきてる中で、そこに合わせて時代に沿った何かユーザーがもっと幸せに近づけるようなサービスの提供みたいなところは全社でやっていきたいと話しています。
 なので、それに沿った新規事業とか、新しいコンテンツ・サービスをリリースしていくのを頑張っていきたいです。

オフィスの風景。リモートの人もいるが、毎日出社することが大沼さんの目標。

3. 2年目で事業責任者に。仲間の成長も考える。

── いつ事業責任者に就任されたのですか?

 私はネットワーク情報学部卒業だったので、一応エンジニアで入社してるんですね。でもエンジニアの期間が1年半ぐらいで終わり、その後から事業責任者をやっています。当時はやっぱり珍しかったかもしれません。「若いメンバーに抜擢していこう!」みたいな文化があってこそなので、いろいろ任せてもらえるっていうような環境ではありますが、エンジニア出身がやるっていうのはあまり事例がないと思います。

── エンジニアで働こうと入社されたのに、いきなり事業責任者に抜擢されたことにびっくりしました! どのようなきっかけがあったのでしょうか?

 もともと、就活しているときはデザイナーになりたかったんです。学部でもデザインのコースだったので。でも、デザイナーの新卒採用してるところがなくて。結局もの作りがしたかったので、もの作りをできる会社ならってことで入社しました。
 会社に入ってからも、ずっとエンジニアをやってくっていうイメージよりは、何かもうちょっと企画とか新しいことを考える仕事もしてみたいなっていうふうに思っていました。それを社内で言ってたら社長にやってみないかっていうふうに言われて、チャレンジしたと言うような経緯ですね。

4. 管理職での変化

── 管理職に入って変わったことはなんですか?

 ミーティング圧倒的に増えました。最初はやっぱり開発エンジニアで入社したので、定例ミーティングとかはありましたが、それよりもパソコンに向かってる時間の方が多かった。でも、人も事業も管理しなきゃいけない立場になったから、その時間が増えたかもしれない。

── なるほど…..それは大きな変化ですね! ちなみに、意外だと思ったことはありましたか? 

 意外とその事業面を成長させるより、組織面を成長させる方が大変だってことに気づきました。入る前は事業責任者というのは、総売上の数字見て、新しい機能の開発考える仕事が多いのかなと思ってました。もちろんそれもありますが、事業の成長と組織の成長・人の成長は、結構比例していくものなんですよね。どんなにサービスが良くてもすごいバリバリ売れる営業じゃないと売れなかったりするから、営業、エンジニア、デザイナー、ディレクター…。いろんな職種の人を育成していかなきゃいけない中で、私もプレーヤーの経験があるわけじゃないので、人を育てていくのは難しいなと今でも思ってます。

通勤までの道のり

5. 大沼さんにとっての「ふつう」は

── 先ほどお話された多様性を考えていくと言う部分は私たちのプロジェクトと通じる部分もある気がしますね……。なにか意識していることなどはありますか?

 そうですね….例えば、社内で「普通ってないよね」みたいな研修もあります。またLGBTQのカップルのための研修があったりとか、「今までのことが当たり前じゃなく、いろんな形があるんだよ」ということ学んでいこうとしているフェーズにいます。その上で、私達はどういうスタンスでいるべきかみたいなところを踏まえて、今のサービスとかにも生かしていきたいと思います。

── 多様性というところは、サービスだけじゃなくて、事業責任者としても意識することはあるでしょうか?

 マネジメントの立場になって、なんかみんな同じじゃないんだなっていうのは思います。チームには年上の人もいれば、新卒で同じように入った人・中途で入った人など色んな人がいます。また、女性・男性とか結婚してる・してないとかっていろんな人がいる中で、それいろんな価値観がある前提で仕事をしているんですよね。
 私は仕事が好きなタイプで、「目標があったら燃えて頑張るぞ、達成したい」と思っています。ただ「仕事が人生の中心じゃないし、プライベートも大事にしたい」人は、もちろんいます。
 今までは「なんで頑張らないの? 普通目標があったら燃えるじゃん」みたいなことを言ってしまいがちでしたが、色んな人の価値観を知った上で、どうやってチームでうまく機能させていくのか考えられる人が、優秀なマネージャーと言われる人なんだなと思って、本を読んだり、研修を受けたりしていますね。
 私のモチベーションは、一緒に働いてる仲間が大好きであるところです。ブライダル自体に強い思い入れがあるというよりは、「この人たちとそうやるから一生懸命やりたい」みたいなモチベーションでやっています。そのために、多様性や自分自身の価値観を押し付けないことを意識しながら関わっていきたいと思います。

──本日はありがとうございました!

仲間との繋がりを大切にする会社

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