ヴァサラ戦記超 第十一話「葛藤」

ラショウがヴァサラ軍の本拠地に戻ってくる

ツバキ「ら、ラショウさん!どうしたんですかその傷!」

タジョウマル「とりあえず…医務室に!!」

ラショウ「いらん!」

タジョウマルが掴もうとした手をはらう

タジョウマル「!!」

ラショウ「俺には…時間がないんだ…」

ラショウが全速力で山に向かう

ツバキ「ラショウさん!クソッ…」

2人がラショウを追う















ルト「999998!999999!100000!」

ルト「終わった…10万素振り…」

ショウゴ「やっぱりそこにいたか」

ルト「!ショウゴさん!」

ルト「最後のあの戦いから…暴走を抑えられなくて…僕、もっと強くなりたいです!」

ショウゴ「そうだな、お前が強くなる最短はそれだ」

ルト「ショウゴさんは今も超状態を使えますよね、どうやったんですか!」

ショウゴ「んんー超化は暴走とは全然違う…体のエネルギを燃やす感じだ、暴走の制御は自我が失うかどうかのギリギリを攻め続ける細かい作業だ…がむしゃらにやったって無理だ…と言うわけで…」

ヒジリ「わしの出番じゃ」

ルト「ヒジリさん!」

ショウゴ「ヒジリさんは技量に関してはトップクラスの漢だ…技量を学ぶならこの人に学ぶのが一番早い…ルト、お前は今日から技を極めろ」

ルト「何から何まで…ありがとうございます!」

ショウゴ「お前には強くなってもらわないとな…十二神将として…ていうか今は全然12じゃないけど」

ヒジリ「そうじゃな…セト…エイザン…ビャクエン…」

ショウゴ「彼らが残したこの軍は必ず立派に育ちますよ…」

そこにツバキとタジョウマルが現れる

ツバキ「あ!ヒジリさんにショウゴさん、ルト隊長まで!」

タジョウマル「これなら早え!ラショウ隊長見ませんでしたか?」

ショウゴ「ラショウ?」

ルト「見てないですけど…」

タジョウマル「ま、マジかよ…」

ヒジリ「何かあったのか?」

ツバキ「隊長…時間がないって言ってからどっかに行ってしまって」

ヒジリ「あいつの事じゃ、どうせ山にでも篭って練習じゃろ」

ヒジリ「ショウゴ、あいつとデートでもしてこい」

ショウゴ「デートって…それに俺も修行が…」

ヒジリ「アイツならいい対戦相手になるじゃろ、それとも…ワシの言うことが聞けんと?」

ヒジリの表情が変わる

ショウゴ「い、いやぁ…💦い、行ってきまーーす」

ショウゴが全速力で山の奥に向かう

ルト「あ、」

ヒジリ「アイツに任せておけば安心じゃろ…よしおぬしら鍛錬に励め」

タジョウマル「は、はい!」

ツバキ「よし、いこう!」

2人が山を後にする













一方その頃 ジン

ジン「はぁ…はぁ…パンテラ隊長…もうやめにしませんか?」

ヒルヒル「そ、そうですよ、もう5時間もぶっ続けで…」

パンテラ「なんかモヤモヤが消えないんだよね…まだまだやるよ!」

ジン「ひ、ひぃぃぃぃぃぃぃぃ!」

ヒルヒル「んー行くぞ!俺たちだって強くなったんだ!地烈斬!」

ジン「一泡吹かせてやる!羅刹爪!」

2人の攻撃を片腕で掴んだ剣のみで抑える

パンテラ「こんな弱っちぃ刺激じゃないだよなぁ…」

パンテラ「フォルテシモ…」

2人を吹っ飛ばす

ジン「ぁぁぁれぇぇぇ!」














ラショウ「…」

滝に打たれながら瞑想するラショウ

ショウゴ「よ、」

ラショウ「うせろ」

ショウゴ「そんな寂しい事言うなよ、お前にデート誘ってやるってのに」

ラショウ「あいにく弱いやつとは出かけたくない」

ショウゴ「は?」

ラショウ「雑魚に用はない…」

ショウゴ「バカにしやがっ……………て!」

石を投げる

ラショウ「くだらんな」

指一本でどかす

ショウゴ「お、ぉぉ…」

ラショウ「言ったろ…わかったらうせろ」

ショウゴ「…何があった、」

ラショウ「…うせろ」

ショウゴ「負けたな…お前」

ラショウ「‼️」

ラショウがショウゴに殴りかかるがショウゴが止める

ショウゴ「やっぱな!お前らしくもない、そうやってチマチマやるのは…」

ラショウ「…ッチ」

ショウゴ「何があった…」

ラショウ「アシュラだ…」

ショウゴ「アシュラ?」

ラショウ「アイツにやられたんだ…」

ショウゴ「詳しく…」

2人は近くの岩に座る

ショウゴ「アシュラはどんくらい強いんだ」

ラショウ「アイツの強さは異常だ、まるで強さの化身だな、冷徹をそのまま人間にしたような感じだな」

ショウゴ「なるほど…そんで俺"ら"なら勝てるのか?」

ラショウ「無理だな、2人で片腕って所だ…」

ショウゴ「じゃあ俺も…はぁぁ!」

超化

ショウゴ「本気出して修行しねえとな!」

ラショウ(今までとはまるで違う…)

ショウゴ「やろうぜラショウ…むしろ俺らの片手でアシュラを倒せるようによ!」

ラショウ「…フッ… このナンパ師が…」

ショウゴ「はぁ…やれやれだぜ」

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