ヴァサラ戦記超 第九話「平穏な時間」
「おきろ…俺」
、
、
、
、
ショウゴ「は!!!…こ、ここは…」
ロット「やっと起きたみたいだな、」
ショウゴ「お、お前は…それにここはどこだ!」
ロット「ここは俺たちの精神世界…まぁ何もないけど、」
ショウゴ「お前は…」
ロット「俺はロット、簡単に言うともう一つのお前だ」
ショウゴ「一つの体に…二つの精神って事か」
ロット「that's right」
ショウゴ「なるほど…って考えるとお前はカムイの呪力と共に入れられたやつって事か」
ロット「そうだ…」
ショウゴ「なら…殺す!」
ショウゴがロットに向かっていく
ロット「無理だよ」
ショウゴの拳がロットの手前で止まってしまう
ショウゴ「こ…これは!」
ロット「ここじゃ人に危害は加えられない、もちろん僕も君を傷つけられない」
ショウゴ「…ッチ」
ショウゴ「お前の目的は」
ロット「別に、ただおもしろい戦いを見るとワクワクする…そして…断罪だ」
ショウゴ「断罪?」
ロット「この世界の悪は腐っている、そのようなものを神である俺が断罪する」
ショウゴ「自分を神だと思っているのか…おめでたい野郎だな!」
ロット「うん…ぼくは神だよ、この世界のね」
ショウゴ「じゃあ…俺の技に「罪」って言葉が入っているのも」
ロット「自然に僕のセンスが輝いてるからかな」
ショウゴ「げー、マジかよ」
ロット「それに呪力の使い方は僕の方が上手いんだよ」
ショウゴ「だろうな、ヒマワリさんを倒したのもその力か」
ロット「そう、だから俺の時の方が強いよ、この体は」
ショウゴ「だが主人は俺だ、出てけ」
ロット「無理だよ、俺が出たいと思うかこの体から呪力が消えるかしないと、無理に剥がそうとすると…この体殺しちゃうよ」
ショウゴ「っ…何が言いたい」
ロット「俺だって暇なのは嫌だからさ、一日で1時間だけ俺を解放して欲しい、その間は誰も殺さない、お前の指名した人間以外は、特に悪いことしないよ」
ショウゴ「信用できないな、」
ロット「信用するしないの話じゃないの、これは契約、どっちかが破ったらどちらかが死ぬ、試してみるか?」
体にロットの意識が宿る、
ロット「ほらよ、」
ベッドの近くの虫を潰す
精神世界のロットの腕に傷がつく
ロット「だろ?」
ショウゴ「…わかった、」
ロット「契約成立♡、それじゃ、そろそろ起きろねぼすけ」
ショウゴ「うぉォォォォ!」
ジン「うわ!」
ヒルヒル「ひ!」
ショウゴ「お、お前ら…」
ジン「お、起きた…」
ショウゴ「何しにきた、」
ヒルヒル「い、いやぁ…今日の修行を」
ショウゴ「そ、そうだったな、悪いが30分ほど準備運動させてくれ」
ジン「も、もちろんすよ、」
ショウゴが小屋からでる
近くの滝に行く
ショウゴ「ハァァァァァァァァァァ!」
ショウゴの髪が金色になっていく
ショウゴ「よし!、超状態も少しずつ続くようになったな、今の最大は20分だな、次は30分…」
ジン「ショウゴさーん!そろそろいいかー!?」
ショウゴ「お、おう!」
平野に行く
ショウゴ「本気で来い!」
ジン「よし!新作戦!行くぞヒルヒル!」
ヒルヒル「おう!やるぜジン!」
ジンが地面を蹴り砂埃をショウゴに当てる
ショウゴ「ゲホゲホ」
ヒルヒル「隙ありぃ!」
ヒルヒルの木刀がショウゴの顔に近づくが避けられる
ヒルヒル「なんでぇ!」
ショウゴ「てあ!」
ショウゴの蹴りが炸裂する
ヒルヒル「ゴハッ!」
ジン「ちくしょーーーー!」
ショウゴ「バカ発想だな、目が見えなくとも鼻、耳、何なら舌ですら俺の目になるんだよ」
ジン「ず、ずりぃな!」
ショウゴ「ずりぃもクソもあるか…お、」
ショウゴが遠くを見つめるとパンテラがいる
パンテラ「ショウゴちゃーん、僕ちゃんとやらない?」
ショウゴ「おう、いいぜ、」
パンテラ「最近ラショウちゃんいなくてさー」
ヒルヒル「そ、そういえば最近見ないっすね、おー痛い痛い」
ジン「どうせどっかで修行じゃねえの?」
ショウゴ「心配だな…まぁいい、やるぞ!」
ショウゴが構える
パンテラ「ん?鎌は使わないわけ?」
ショウゴ「最近変えたんだ、この方がいい、武道スタイルだ」
〜精神世界〜
ロット「お、面白そうだな、この勝負やらせてもらうぞ、」
ショウゴ「おい!」
ロットが体の主導権を握る
〜現実世界〜
ロット「にぃ」
笑うと手から気でできた鎌を作り出す
パンテラ「なに、使うんじゃん」
ロットの髪が紅く光る
ジン「俺が超ショウゴ?たしか金色じゃ…」
ヒルヒル「聞き間違えじゃねえの?」
ジン「それもそうだな!よし!みるか!」
第9話 完