オジリナルサウンドトラック/フランク・ザッパ ZAPPA [3CDデラックスエディション]を聴く。その②/洋楽アルバム評価1
はい!皆様こんばんは!私の棚にあるリマスター盤デラックスエディションを紹介する記事でございます今回は
オリジナルサウンドトラック フランク・ザッパ ZAPPA [3CDデラックスエディション]
今回は3枚組のため記事を3つに同時に1枚ずつアルバム評価しようかなと…ので分けたいと思います。
前回の貼っときます!
2022年にドキュメンタリー映画『ZAPPA』による3枚組オリジナルサウンドトラック。映画音楽家のジョン・フリッゼルの書き下ろしスコアなどを収録した内容で重要な関連音源をピックアップした2枚のディスクにジョン・フリッゼルによるオリジナル・スコアを中心にした3枚目のディスク。
CD1に21曲 67分12秒
CD2に16曲 63分04秒
CD3に31曲 64分15秒
計68曲の超大作。
ライナーノーツは51頁。
序盤に石山氏による映画本編説明、ザッパカタログの中でも十分に機能し得ることを説いてる。そしてここからすごいのが本アルバムの収録曲を年代順にならべて、さらに解説してるところだ。数あるザッパのカタログのなかでコアなナンバーもあったりとするわけでこれがどこのコレクターボックスに入ってるかなんて研究してる人じゃないと分かりませんよ笑なので分かりやすく載せてまとめてくれた丹 美継さんがマジですごいです。助かります。この情報。
それと分厚い翻訳と歌詞。
ブックレットは19頁。
ほとんどの写真が煙草を吸っている笑笑
ザッパらしいサイケ感あるブックレットだ
『ZAPPA』ディスク2 評価
全曲解説。
コール・エニー・ヴェジタブル (抜粋)
オランダのテレビドキュメンタリーに記録された公演音源。
少し音源が荒いが、なかなかドキュメンタリーでやっちゃっていいの?てぐらいの変態ぶり笑 カオスってる笑
ハッピー・トゥゲザー
続けてテレビドキュメンタリーの公演音源
タートルズの代表作をカバーしてる。
でも曲事態は短い。約1分で終わる
スカンバッグ
71年ニューヨーク、フィルモア、イーストにおけるライブ。いきなりプログレぽいピロピロから始まったと思ったら、ジョン・レノンとオノ・ヨーコがゲスト参加している。
しかも、かなりのカオス曲。繰り返しの曲なんだが、かなりのハイな感じがする
ユア・マウス
ザッパて暴漢にあってステージから突き落とされた事あるんですね笑
知らんかった。その療養生活中に録音された曲らしいです
確かにザッパのライブは荒れそうだ。
曲事態はけっこうラフに作曲されてる感じがする。
チープニス
復帰後のロキシーでの1ステージ目。ヘンテコな曲だけど、よく聴くとけっこうクセになる笑 ザッパの喋りから盛り上がる箇所はなんかアメリカンコミックスみたいでコミカル。でもちゃんとザッパ節ですよね笑
ザッパが復活してこの変拍子、やるなぁ笑
アポストロフィ
1974年、ロサンゼルスのリハーサルホールでのライブ。映画ではこの曲のテレビ特番用に収録された未発表スタジオ・ライブ・バージョンが聴けるようだ。ザッパてギターをかき鳴らしてるインスト曲、好きですよね笑
マフィン・マン
こちらもライブ版。ニューヨークでのパラディウムにて
この頃のザッパて頻繁にライブやってそう
ギターリフが物凄い!
ダンシン・フール
78年、サタデーナイトライブによるライブ。
この曲入ってるアルバム好きだったりする。
ライブとスタバ録の交互でけっこう曲数も多い。ちなみにこのライブ版は『ハロウィン』でDVDになてるようだ
モーズ・ヴァケーション
未発表テイクの超絶難曲。ザッパはこれがあるから、ザッパだしプログレ的とも言えるしこーいうやばいリズムはザッパでしかできないと思う。もう今後ザッパみたいなのは100年ぐらい出現しなそう。そのぐらい匠である
ザ・ブラック・ページ#1
ルース・アンダーウッドていう人がピアノソロをしてる。自分は認知してないが、素晴らしい綺麗なピアノの音色にザッパの変態さは皆無だったり笑
ソファー
こちらもライブ音源。DVD化はしてるもよう。サックスとギターが鳴り響くインスト曲これ、この音の拡がり方は野外だと感じる。
ザッパの野外とか、皆裸になりそうだ笑
フェムボット・イン・ア・ウェットTシャツ
『ジョーズ・ガレージAct.1』の収録曲。
全米アルバムチャート27を記録してるらしいです。こーいうヒットナンバーもあるのが不思議でザッパの曲てチャートを揺るがす曲というか表に出ていいのか笑笑
とはいえヒットするのは凄い。
ヴァレー・ガール
ここにきて、ザッパの最大のヒット曲。
この女性て娘さんなんですね笑
娘と共作してるのもすごいけど、変態的なことを歌わせちゃうのも凄いわ笑
この歌詞が音楽史上、歪で物凄い台詞混みでやばいことになてます笑
ザ・ミークシャル・インヘリットナッシング
こちらは未発表テイク。
どうやら11のソファーの野外ライブ『ダズ・ヒューモア・ビロング・イン・ミュージック?』から割合されていたテイクらしいです。つまりかなりのレア曲!
H.R.2911
でいきなり不気味な音源から始まるインスト難曲。どことなくイーノやシュルツみたいな電子楽器ぽい感じもするが、ザッパ独特の効果音とかあったり、かなり奇妙な曲になっている。当時最先端のデジタル機器を使ってるもよう。
G-スポット・トルネード
コンサートの即興演奏のドイツの若手演奏家集団アンサンブル・モデルンとの共演コンサートらしいです。これはクラシックザッパにつながるディスク3を意識してのクラシックで〆るディスク2みたいな感じで
ディスク3からはクラシックに力を注いだザッパ中心になりそうだ。拍手と歓声で終わっていくのも良い。
アルバム評価
※前回のと文章は同じです。
2020年に公開されたドキュメンタリー映画『ZAPPA』のサントラ盤で3枚組の内容はマザーズ時代からザッパ中期から後期までを順にディスク毎に収められてる。
実は自分は同タイトルの映画版をまだ観てないー。観たらまた変わった感想を書けると思うのだが…そもそもザッパという偉大なアーティストが出している全カタログに全て手をだしてる訳ではないのです。というか、かなりの量なもので、これがなかなか大変で。
そこら辺、ザッパを研究していたり全カタログを制覇しているザッパオタクの変態さん(褒め言葉)にまかせるとして自分は悪魔で初見的な感想でこのザッパという偉大なアーティストに迫ろうと思う。
というより自分にとってフランク・ザッパというのはどうも音楽ロックオタクでの裏の顔というかジョン・レノンが表の顔だとしてラブ&ピースを唱える表だとしたらザッパは便座で唱えるラブ&ピース的な裏の顔のイメージなのである。
でもこれさ、みんなそうじゃない?ザッパに対しての立ち位置的な感じは
そもそもロックオタクにならないとフランク・ザッパに出会わないでしょ?という話しでJ-POPを聴いてる人にザッパを聴かしたら鳥肌、発狂しかねない。
ということはザッパを聴いてる人はロックオタクでけっこうなバンドを聴いてるということになるわけですよね。そう考えると世間的なアーティストではなく掘らないと出会えないアーティストなのである。と自分は勝手にザッパを立ちづけてる。
ザッパてかなり研究されるアーティストだと思うんですよね、ちょっと前にザッパのアルバム全解説した書籍など、図書館で大ザッパ論など、とんでもない頁の書籍をみかけたことがある。ライブアルバム含めると何枚だしてるんですかね?そう考えると今回のサントラ盤はどうなのだろうか…初耳にもコアなファンからも満足出来るのかという点がポイントだと思う。自分は初耳的な感想で迫るのですがコアなファンからは良作になっているか気になるところ。
というよりザッパのドキュメンタリー映画が出来る時代、世の中がすごい事になってますよ、これ。そのうちプログレ的なドキュメンタリー映画も期待してる自分がいなかったり、いたりとあわよくば制作してないかな?て思ってたりする。
でも本作に対してはこれ映画のサントラですからね!悪魔でも。
質がサントラの粋を越してるんですよ!この作品。なのでザッパのカタログの中に入れていいのか、どうか分からないけどサントラとしての作品事態は大ボリューム!というより大満足な内容なのではないだろうか?これをふまえてフランク・ザッパのアルバムを再評価していっても良いかもしれませんね。
最後に…
ディスク2はおもにフランクザッパのアルバムからの選曲が多かった気がする。
しかもほとんどライブ音源が多く、やはりライブバンド、ライブありきのアーティストだとあらためて認知した。
テレビドキュメンタリーの音源やタートルズの大ヒットナンバーのカバー作、そしてビビったのがジョン・レノンとオノ・ヨーコが参加しているライブ曲にはびっくりさせられた。収録アルバムは『ワカ/シャカ』、『アポストロフィ』、『シーク・ヤブーティ』、『ジョーズ・ガレージAct.1』、『シップ・アライヴィング・トゥー・レイト・トゥ・セイブ・ア・ドラウニング・ウィッチ』、『ミーツ・ザ・マザーズ・オブ・プリヴェンション』などの6アルバムから選曲されてる。
アルバム選抜以外にも未発表テイクやDVDから映像化されたテイクなど、そのなかでライブ音源が大半をしめてるのもザッパの公演の多さを物語っている。最後の共演コンサートは次のディスクつなぎとしてのラストでかなり良かったです。そもそもザッパの膨大な量を2枚で語るのは不可能なのでライブ音源にしぼったのは成功ではないだろうか?と思われる。でもディスク2枚を今のとこ聴いてみて映画のサントラアルバムとは感じない笑
ザッパのオムニバスかコンピ盤ていう感じで基盤の「映画」てのが今のところ皆無である、そこのところ次のディスク3で期待したい
ちなみにいつものアルバム評価でやっているアルバムイメージ、イラストなのですが、クラシック的な要素もありザッパの変態的な感じもあるのでイメージしたイラストは
虫達がクラシック交響曲を奏でてるイメージが浮かんだ。
指揮者は髭をはやしたコオロギかな?笑
ということでイラストは昆蟲のクラシックで
ということで、また次の記事に続く。
またねん🙋