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邦楽アルバム評価1/ZAZEN BOYSを聴く。
ザゼンボーイズ/ZAZEN BOYS
2004年、通算1枚目。
全13曲、54分29秒
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ナンバーガールの向井秀徳がレーベルを立ち上げて
2004年に突如アルバムこのZAZEN BOYSが出てきたのはある意味日本ロック界には衝撃だったのではないかなぁと思う。ただでさえ、ナンバーガールのハードロック的で向井さんの独特の攻撃的なロック志向を全面に出してるし、ちょっとスカしたかっこ良さもあった訳だし、その攻撃的な面を考えるとZAZEN BOYSはさらに攻撃的で向井さん的だとおもう笑
メンバーも
アヒトイナザワ(D、ナンバーガール)
吉兼聡(G、ルミナスオレンジ)
日向秀和(B、ストレイテナー)
の強力な布陣。
向井さんいわく、和風レッドツェッペリンらしいです笑
ビートとハードな感じはともかく、歌い方は独特すぎてジャンルに収まらない感じはするんだけどなぁ笑
だって、こんな歌いかたでビートにのせてド派手なロック節に合わせて歌ったら、そりゃカッコいいでしょ!
ナンバーガールはなんかゴモってません?パンク的というか、ゴモるがよくわからないけど笑
ナンバガはハードなパンクロックな感じがします、個人的には…ザゼンはリフ繰り返してけっこう覚えやすい曲があるんだけど、向井さんが歌い出すとぶっ飛んだ歌詞と節でなんか新しいロックになっていく笑
そう考えると自分はパンクあまり好きじゃないので、やっぱりザゼンボーイズのほうが合ってるんですよね笑
ナンバーガールがいわばバンド的でメンバーと構築して結成したバンドでザゼンボーイズはもう向井さんオンリー志向な感じがするんですよね笑
だからめちゃくちゃ向井さん的な歌い節でラップ?なのか?もはや新ジャンル的な歌い方にも独特だし
なにより、めちゃくちゃなのにくそかっこいいんですよね笑、ザゼンボーイズほど「くそ」が付くほどの言葉のニュアンスが合うバンドもなかなかいないでしょ笑
なんとなくなんですけど、バンドの立ち位置的に人間椅子とかと感じは似てるのかと笑
このアルバムの冒頭からちょくちょく出てくる「くりかえされる諸行無常、よみがえる性的衝動」がテーマと言ってもいいでしょう。もうオープニングのイントロから飛ばしてきます。1回聴いたら中毒になるくらいカッコいい!そこから「USODARAKE」の流れが最高です。13曲て多いて感じるんですけど小曲も挟むので長さ的にもちょうどいいです。
ラップ的とも言える歌い節が特に炸裂してるのが「USODARAKE」「THE Days Of NEKOMACHI」「YURETA YURETA YURETA」「開戦前夜」。
これだけでも聴き応えあるのに、ラストの「自問自答」がとんでもないラップでテーマのお決まりのあの言葉を連呼するあたりもセンスありありで締めくくりもクソかっこいいという。隙がなく攻撃的で狂気じみたアルバムとなっています!
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アルバムの全体的な感じは「東京」。裏ジャケも東京、大都会のシルエットになってますよねスプレーの殴り書きと族ぽい人がいて裏社会的なアートワークも印象的。「東京」は外せないでしょう。自分のイメージは雨のなか、人々が捨てたゴミがマンホールに詰まってドブ水になってる感じがありますねイラストもそんな感じを想像して描いてましたよ笑
ザゼンボーイズ/ZAZEN BOYS
Fender Telecaster 4:11
USODARAKE 3:00
The Days Of NEKOMACHI 3:36
YURETA YURETA YURETA 2:51
COLD SUMMER 4:13
開戦前夜 8:40
INSTANT RADICAL 2:28
MABOROSHI IN MY BLOOD 3:04
IKASAMA LOVE 2:08
SI・GE・KI 4:00
KIMOCHI 3:52
WHISKY & UNUBORE 5:15
自問自答 7:04
1.Fender Telecaster ★★
めちゃくちゃカッコいいオープニングでここまで始まる感があるナンバーもなかなかないと思う。
カチッとかっこよさも捉えつつ独特のリズムもクセになるし、かなり中毒性がある曲。
ライブだと絶対鳥肌確定!、爽やかに歌いあげる中で最後に「1フレットから24フレットへ、この広大な思索の荒野を練り歩く」と、向井節で言うところがたまんないし何とも言えない不思議な魅力がある。
2.USODARAKE ★★
と思ったら、またくそカッコよく始まるこのナンバー
向井さんのラップ的歌い方が最も炸裂した曲だとおもう。これぞZAZENとも言うべき曲で自分もこの曲から好きになりましたね
咳き込みかたとかダルそうに歌う感じもまた味があってカッコいいんですよね
曲は3分で短いけど、かなりインパクトのある曲なのは間違いないです、たぶん1度聴いたらクセになりますねこの曲は
3.The Days Of NEKOMACHI ★
出だしのドラムがいきなりかっこよすぎてテンションが上がる。ノイズなんかな?ファズ?とにかく凄いです笑ノイズの荒っぽさが物凄い印象的、歌いかたもかなり荒い曲で不良感がすごいある笑
いかにも東京ぽい歌詞もすごいけど、1:56のとこの「とんだりはねたり~」のとこが一番好き
4.YURETA YURETA YURETA ★
サビの叫びのとこは遠い距離感で録音された感じもあって脱力感もあるけど、しっかりロックしてるんですよね、そして小曲というのが何とも濃い笑
ゆれたー、ゆれたぁー!てがむしゃらに叫んでる感じが自由な感じがして、また良かったりする
5.COLD SUMMER
かなりシャウトして攻撃的な曲
アルバムのなかで一番攻撃的かもしれない
ドラムの連打といい 2:38のとこからかなり頑張ってるでもこれYURETA YURETA YURETAより曲長いんだぜ?小曲に聴こえますよね笑
6.開戦前夜 ★
サビに入るまではシンプルに入って覚えやすいんだけど後ろのリズムとか音は複雑で、これちょっと集中できないとこもあったり…笑
途中のドラムソロのあたりとかも笑
んで、いきなり長め笑 でも好きだよこの曲。じんわり後からくるタイプの曲です。
「なーんも考えとらん」の言い方がハマります笑
7.INSTANT RADICAL
この曲に関してはサビになったら一緒に「インスタントラジカルゥゥ!ラジカルゥゥ!ラジカルッッ!」て合唱しとけばそれで良し!笑
8.MABOROSHI IN MY BLOOD ★
こちらもギターリフがかっこいいナンバー
けっこうシンプルで覚えやすい曲ですよね。これも意外と小曲だったりする。ここら辺の小曲の並びもこのアルバム良さかもしれない。ま・ぼ・ろ・しっ!!笑
9.IKASAMA LOVE ▲
こちらもかなりの小曲。向井さんのフリーな歌いかたからみるとけっこうラフに作られた感じがする笑
この曲をアルバムのコア部門に選曲したい!地味だけど忘れがちなとこがコア!1:30からのギターリフは好きですけどね笑
10.SI・GE・KI
あの言葉から始まる曲で、ラップを中心に盛り上げていく曲2分から始まるラップといいアルバム中間地点ではけっこうガチリとはまった曲なんかなぁと、思う。
歌詞は非常に刺激的である笑
んであの言葉で終わるという笑
11.KIMOCHI
アルバムの中では一番ゆったりとした曲なんだけど
オープニングみたいな爽やかな曲でありながら、後からじんわりくる。3分からの荒ぶるギターがやばい笑
最後のほうシャウトしてるけど、これヘンタイよな笑
12.WHISKY & UNUBORE ★
かなり脱力した歌いかたでけっこう印象に残る曲。
ああー酔っぱらいのとこが脱力すごいんだけどギターリフと共にラップをする感じがめちゃくちゃ、かっこいい
ギャップでやられる系の曲だとおもう。ラストの酔っぱらい~で終わるのも、また良い。
13.自問自答 ★
加工ボイスと共にアルバムの中でラップが最強すぎる曲ラストにラップがすごいのもかっこいいし、今までテーマにしてきた、あの言葉を連呼して盛り上がっていくのは、このアルバムの最後にふさわしいラスト!
思わず耳を傾けて聴き入ってしまう。というより「冷凍都市」という言葉を選んでくるセンスにかっこよさがあるし、一捻り練られた曲なんかなと考えてしまう。
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やっぱり東京がね、ちらついた感じなんですよね
東京のカラフルな明かりも想像しましたし。冒頭で書いた雨のなかで人々が捨てたゴミがマンホールに詰まる。
みたいなイメージありましたからね。
なんかドブ水みたいなのも描いても良かったかもしれないですね笑あと純粋に女性のセクシーな絵も良かったかもしれません笑欲望ていう意味で笑
いやーしかし、第1回の邦楽名盤紹介がザゼンボーイズになるとはおもいませんでした笑笑
実はザゼンボーイズ…サブスクで全アルバム解禁されてない?自分はアマゾンなので全体は把握してないのだけれど…もしかしたらCD買うしかないかもしれませんね2022年10月現在の段階では
まー、見かけたらこれは買いですよ笑
あと曲をYouTubeでもいいので埋め込みたかったですねー公式では曲が無かった為、出来なかったです
そこだけは、無念っ笑
自分はたまたま中古で見つけたのでラッキーだったです
ということで今回はZAZEN BOYSのファーストの紹介でした!またちょくちょくアルバム紹介していきます!では、またねー🙋