
今まで何十本も作ってきた焼き菓子なのに、原因不明の失敗をした話
こんにちは。
社長です。
夕方工房に行ってみたら、スタッフのりほさんが、
「あ、ちょうどよかった。今日焼いたセネリーが美味しくないんです」
と言うのです。
セネリーとは、屋久島のバナナを配合したオリジナルレシピの焼き菓子です。
香りも良くて、めちゃめちゃ美味しくて、ファンも多いお菓子です。
今日のセネリーは見た目はも少し悪い。
味も、香りも笑っちゃうくらいぼやけている。
食感も良くない。
いつもその日にできたセネリーの切れ端を試食するときは、
「めっちゃ旨いじゃん!」
とキメ台詞のように言うのだけど、
今日のセネリーは全く別次元の、お世辞にも美味しいとは言えない物でした。とうぜん商品にはできません。
別のスタッフは「今日の仕事が全部ムダになった」と悔しさを滲ませていましたが、ムダにするか、糧にするかはこれからの仕事しだいなのです。
レシピを間違えたのか、工程を間違えたのか、材料が悪かったのか、、、と仮説をたてながら、失敗を再現できるなら、原因がわかります。
失敗は成功の母ですから、この、何十回も作り続けてきた人でなければ経験できない失敗を大事にして欲しいのです。
必ず経験するスランプ
何をやるにせよ、目標に向かって努力している人は、突然調子が悪くなったりする時期を経験するはずです。
勉強している人、スポーツをしている人、表現している人、制作している人、伝えている人、、、、みんなそれをやり続けている人は、成績の伸び悩みを経験するはずです。
始めることはできても、続けることは別次元の努力がいるのです。
ピンチは本当にチャンスに転ぜられる
ピンチはピンチであることに変わりはないのですが、その経験からしか学べないことがあるのです。
ずっと順風満帆に物事が進んでいるように感じるときは、気づきようがないのですが、突然の失敗に動揺して必死にもがくときに今まで気づかなかったことに気づき、新しいものを掴めたりします。
とにかく、こんなときこそ必死に、仮説をたて、実行し、検証しながらもがくしかないのです。
チーム力がカギ
チームは何のためにあるのかというと、リカバリー力を増やし、チームの損失を最小限に抑えることが目的だと思っています。
いい結果を得るためのチーム力でもありますが、ダメージを少なくすることは、チームが長続きするために最も必要な思考だと思っています。
今回得られた失敗データを、チーム内でどのように扱うかで、今後の道程が変わっていくでしょう。
半年ほど前のnoteには
「なんのとりえもない主婦だけど、やってやんよ!」
と書いていたのだから、やってくれるのでしょう。
今できる細かい改善の積み重ねが、5年後、10年後の大きな差になっているはずですから、目標に向かって、この失敗を楽しむ気持ちで、頑張ってほしい。