2024.01.19 133
毎日note、今日は上司との間で出たホラー映画の話でも。
上司とふたりで出かけている時、なんとなくホラー映画の話をふってみた。
イケメンで、女子っぽいものが好きな上司は多分興味ないだろうなと、思い付きで話したのだが、どうやら思いのほか好物だったらしく、かなりディープな話になった。
しかし、圧倒的にぶつかったところがある。
上司はハリウッドのホラー映画、いわゆるスプラッタ物が好物。
対する俺は、スプラッタ物は邪道、精神的にジワジワくるジャパニーズホラーが好物だということ。
上司は「ミラーズ」というホラー映画がナンバーワンらしい。
スプラッタ感がむちゃくちゃ良かったから、観て欲しい。
で、感想文を1,200文字書いて来て、とイケメン独特の爽やかな笑顔で語った。
俺がナンバーワンに選ぶ作品は、「リング」を推す。
ネタバレ踏まえて意見を書くので、リングをこれから視聴したいと思っている方は速やかにご退出願いたい。
さて、このリングという作品は、サスペンス調で描かれて行く。
Wikipediaが上手にまとめていたので、そのまま貼り付けさせてもらう。
秀逸なのは、救われたように見せて救われていないこと。
普通のホラー映画であれば、貞子の遺骨を発掘した段階で呪いが解けたと思うところだが、結果が違ったこと。
呪いを解くにはダビングして誰かに見せなきゃいけないということ。
そして、これはその先の世界を想像するとネズミ講式にどんどん増えてしまう。
今風に言い換えると、謎の病原菌の広がり方という感じだろうか。
実際、作者の鈴木光司氏の「ループ」という小説ではリングの世界はウィルスに侵された世界観で描いている。
(この作品も面白かった)
今や貞子はすっかりモンスター扱いされ、リング0~バースデイ~以外はもはやホラー映画ではなく、ただのコメディにすぎない(個人的な主観です)。
貞子シリーズ以降、怪談の世界も変わったと思う。
幽霊の目撃談は、髪が長く白いワンピースの女性が圧倒的に増えた。
もはや幽霊の偶像は貞子になってしまった。
これはこれで伝説となってしまったのではないだろうか。
気味が悪い世界観のまま始まり、後味が最悪の状態で終わる。
この作品こそ、ジャパニーズホラー最恐だと思う。